朝の読書から。 |
しかし
このところ毎朝1時間余の読書が順調で
読み終えた後の充足が心地よい。
心地よいと同時に
読んだ本の言葉のなかから
指標をたくさん貰い
さらに自分の重心が下方へと定まっていく気がする。
今読んでいるのは
先日読み終えた「外は良寛」松岡正剛、のなかで紹介されていた
岩田慶冶著「道元の見た宇宙」と言う本で、
展開される道元の言葉と世界観が
私自身の到達したいと望んでいる世界への
導きがあり
ワクワクしながら読んでいる。
子供の時から
苦しい時は必ず本を読み
本にすがるようにして
自己解脱をしてきた。
今回も今までの迷いが
サラサラと払われ、
海の上をポンポン船によって
導かれているような
スムーズさがある。
今日もまさにこのとおりだなーという
表現があったのでご紹介します。
『断絶を介して離れがたく結びついている』
この言葉などは、人間と自然との関係でもあり
人間と人間の関係の原理でもある。
著者は文化人類学が専門の学者であるが、
言葉も洞察も深く感心する。
もうひとつ
『われわれはどうして目先の大事の決着を延ばして、
危機の到来におびえてばかりいるのだろう。』
そのとおりでねえ・・・。
その仮想する危機におびやかされて
人間はドンドン道を誤ってしまう。
それは国も組織も同様です。
さらに
『自己同一とは
主語と述語が合一することではなく
主語面が深く述語面の底に落ち込んでいくことである。』
これは旨く説明できないが、
人間と言う現象のメカニズムを熟知している人の言葉で
見識の深さと内面の掘り下と
自己及び人間というものを洞察する
深さの知力が無ければ
理解できないような言葉です。
私の未熟さからは説明できないので、
興味のある方は本を読んでください。
まだ160ページめで
毎朝、心が洗われます。
まさに言葉によって
深められ、
ひと掻きずつ前に進むのだなーと
思います。