人生を止揚する・・・。 |
「止揚」ドイツ語で”アウフヘーベン”ということばがあります。
ふたつの矛盾することや、或いは・対立する事象、立場を
より高次な次元で統合し解決へと導くことを
意味するものです。
今日はいつも私が念仏のように言っている
「自分を全肯定する」ということについて、
もっと詳しく書きたいと思います。
これもいつも書いていますが、
人間は生まれ着いた環境の中で育てられながら
3歳頃までに基礎データー、マザーデーターとでも言いましょうか、
を脳に記述し、生育の中で
記述を更に書き換えながら
自己データーを創って行きます。
当然そのデーターは、
その子供が生きている環境の中という
限定された中でのデーターですから、
その子がその環境から出て新しい世界に遭遇するたびに
そのデーターでは適応できない
想定外のことに遭遇します。
当然ですよね。
つまり
人間は高々自分が溜め込んだデーターしかもっておらず、
自分が学習していないことや、
体験、経験していない記述に関しては
無知であり、そこに失敗や間違いや過ちがおこるのは
当然の事です。
知らないことは、
解らないし、
それで生きてるんだから
人生は失敗や過ちだらけで
それに気づき、学んでいく過程こそ
"生きる”ということす。
そうして間違えたとき或いは
失敗をした時に
その失敗を後悔したり、反省したり
自己嫌悪したり、責めるというのは
ナーンの意味も価値もないことで、
その失敗や過ちこそ次へのステップとして
止揚し、自分を豊かに或いはもっと高度な人間へと
導くものとして、
もし間違えたり失敗したら
そのことをきちんと検証し、それを克服するには
どうしたらいいかを考える。
もしそれらが人間関係のなかでおきたら、
相手も自分もが救えるような、或いは
双方にとって最も良い解決を考える。
時には謝罪であったり
和解であったり
お互いにマイナスがプラスに転じて
お互いが元気になれるような
解決をする。
あれか、これかではなく、
アレもこれもが救われる道を
捜すのですぞ・・・→それを止揚といいます。
そのためには
いたずらに、後悔したり、反省したり
自己嫌悪したり、責めるというのは
自分の内部で自分をいじくって
自分の内部だけで事をすまそうという、
現実にはナーンも変化が起きない、
相手にはなーんの行動の示唆もない
とてもズルイ解決の仕方です。
そういうことばかりしている人間は
ほとぼりが覚めたら、また
同じ事を繰り返しては
自分を責める。
冒頭にも書きましたが
人間はもともと貧相な自己データーしかもっておらず、
間違えたり失敗をするものなのです。
自分と言う人間は、
そういう、無知で、貧相で、ドジなので
それが人間と言うものです。
そういう自分を自分が受け入れて
丸抱えして生きてる。
その認識がとても大切なのです。
初めから
何でもできるはずがない
何でも知ってるはずがない、
まして
自分の良いとこばかりで
都合よく生きれるはずがない。
そういう自分を晒しながら生きているのが
人間で、
だから逆に失敗や過ちだらけでイインデス。
私など穴があったら入りたいことばかりで、
でも
そういうもんなんです。
だから
自分の良いとこもわるいとこも
すべて肯定する
この肯定がなければ、
直すことすらできない。
自分のこれが失敗のもとだったら
次にはこれを克服しよう・・と
自分の意識に刻印する。
責めたり、反省などしない。
それで
よし
です。
自分の長所も短所も、愚かしいところも
おぞましいところもすべて
肯定するから
他人のそういところも
肯定できる。
いちばん愚かな人は
じぶんの良いところばかり
見せようとしたり
いい人と思われようとしたり、
ゼーンぶ自分の都合ばかりで
世の中を生きようとする・・・!
ソーンなことが通用するもんか・・・ねえ!
人間は、矛盾し、常にお互いが対立する
そういう存在だからこそ、
意識して
高等な(高踏)なレベルをめざして
自己葛藤し
克服していくのです。
悪意を排除して
考え、
感情を克服して
行動する。
そうして
人生が
熟していくのだと
私は
思っています。
今日もとても励みになりました。
いつも失敗ばかりの私ですが、そんな自分を全肯定して、次はどうしたらうまくいくかを考えるようにしたいと思います。
私は人の失敗に関して厳しいところがあり、自分の失敗は絶対に許せずかなり引きずります。
人を許せたら自分も許せるようになるんでしょうね。
気持ちが楽になりました。
denshinbashiraさんのブログに出会えてよかったです。
失敗したらもう自分は失格だ!と極端な判断をしてました。
しかし脳は未来へ向かって働いてるのですね。
自分の脳の働きを信じて、必要以上の反省や責めはやめるようにします。
親から受け継いだマザーデータを足し算引き算して編集していき、少しずつ変わっていく自分が楽しみです。
denshinbashiraさんのブログを、心に刻むよう吸収するよう意識して毎日読んでます。
ひとつひとつの言葉が温かく、安堵からか子供のように大泣きするときもありました。
これからは自分を大切にしようと思います。
ありがとうございました。長々とすみませんでした。