人生のイニシアティヴ |
これを読んで
ひとりでも元気になれば幸いです。
ひょんなことから、30年ぶりに
学生時代の友人と会うことになった。
会って見たら、やはり顔に苦労のあとというか、
随分老け込んで、でも
相手から見れば私も負けないくらいに
婆さんになっていると
思うけど・・・笑い!
私は一切化粧をしないが
彼女はおしろい粉が顔の皺の中に
入り込んで、
かつての美人もだいないしだー・・・笑い!
話は楽しい学生時代の思い出に・・・と思っていたら
大間違いで、
人づてに聞いて私のブログを読み、
今彼女が陥っている人生の危機の
相談でした。
早期退職をした6年まえくらいから
ご主人が、おかしくなり、昨年から
愛人と別居している。
自分はもう半分あきらめているが
どうしても、ご主人を許すことも
離婚することも出来ず、
ズルズルとそういう
煩悶の日々が続いていて
心の整理がつかない!
まあ結婚生活も40歳を過ぎた頃から
なんだかギクシャクと相手と喧嘩の日々が
多くなり、自分も
相手も半分は心を閉ざしてそのまま
ズルズルきたのが
いけなかったのかとも
思う・・・と。
学生時代の彼女は
開けっぴろげの私とは違う
聡明さで
自分を余りださず、
我慢強く、口数も少なかったが
反面プライドの高い人だったです。
いろいろ話を聞きながら
そういうプライドの高さが
自分の弱さを露呈することに
ブレーキがかり
自分のこころを
ぶっちゃけるとか、
弱い自分を晒して
SOSを出すとかできず、
まあいろいろボタンを
掛け違えたのだろうなーと
思います。
そうい結婚生活の中で
お互いが
正直に向き合うことから
逃げて
その結果ご主人は愛人に
走ったのかもしれないが
それにしても、この男、
いい年になってもまだ
女性への幻想を棄てきれず、また
別の女性へと依存するなんて、
なんて情けない男かとも
思うけど。
つらつら話を聞くにつれ、
そういう
つめたーいコンタクトの家庭の中で
ご主人の居場所は
あったのかなー?
またご主人はずーっと家族の中では
孤立していたのではないか?
自分が家族のために働いていることを
感謝されていたのかなー?と
思う。
ちょっとキツイ事を言えば
我慢強い人や自己抑圧のつよい人は
その反動で
えてして
イジワルになりがちで
友人の中にもそうい要素を
感じないでもない。
口をきかないとか
無視するとか
面とむかって喧嘩や口論はしないが
つめたーい空気が漂う家庭では
なかったかと
思う。
もちろんそういうことを
チャーンと彼女に言いましたよ、容赦なく。
友達ですからね。
でもねえー,
40年間夫婦でいて
それはたとえ
温かい巣作りをできなかったとしても
そこには
他人にはわからない夫婦の歴史があり
人間のドラマがあるんですよ。
40年間刻んだ日々は
苦しみや憎しみのほうが多くて
もしかしたら
傷つけあう日々の連続だったとしても
そこには他人などが入りきれない
裸の人間どうしの赤裸々な日々が
有るんです。
苦しんでも
仮面を脱げない人間の懊悩が
刻々と
刻まれているはずで、
4年やそこら付き合いの愛人なんかに
わかるはずがない。
善良な顔も
鬼のような形相も
ありとあらゆるご主人の素顔を
彼女は見続けてきたはずです。
同様に
ご主人も。
そして
ドラマはひとりでは起きない!
たとえ憎悪のドラマでも
ヒロインとヒーローが揃わないとねえ。
そこには、
夫婦で綴ってきた重い歴史が
延々と流れている。
愚かしいけれども
そうするしかない、
間違ったかもしれないけど
ふたりが、
苦しみ、悲しみ、憎んだ
その裏には、愛情をもとめて
喉の渇きにあがいた二人だからこそしか
成立しない
人間の格闘が
あったでしょう・・・・。
ぶっ飛ばしてしまば
そんな愛人なんか!・・・と
言いました。
その葛藤の長い年月を
チャラにするの・・・?
それだって命が積み上げてきた日々です。
その重さを生きてきた自分を
誇りに
しなさいよ!・・と。
この夫のことは
私がいちばん
熟知している・・と。
まず
胸をはること。
そして
愚かしかったけれども
そうするしかなかった自分を赦し
その夫婦の歴史を、
全肯定すること。
ぜーんぶ
自分が気づくために
必要だった・・とね。
人間が”生きる”ということは
そういうどうにもならない道を
どうにかこうにか生きることでもあり、
決して思い通り、
きれいにスムーズに行く訳がない。
たまたま、余り険しい道のりではなかった・・・という人も
いるかもしれない・・・私はいないとおもうけど!
みんな
間違いだらけ、
想定外だらけの人生を歩いている。
だって
脳のそのものがいつも
未知なる世界と遭遇しながら
生きるしかない器官ですからねえー!
人間は手探りで生きるしかない
ないんです
誰もが・・・。
だから
自分の生きてきた道を否定したり
恥じたりするなんて
全くの愚挙ですよ。
ゼーんぶ必要なことで
ゼーんぶOKです。
そういうふに自分にOKを出したら次には
どうしたら
自分の心やすらぐことが
できるかを、
残りの人生を納得し
幸福になれるかを、
考える。
逃げずに、正直に
そして遠慮せず、
貪欲に
考える。
夫を棄てるのもよし、
また
自分が失っていた心の温かさを
取り戻すのも
よし。
二人で生きるも
ひとりで
生きるも
ゼーンブ
自分次第です。
人生のイニシアチヴは
すべて自分に
あり!
ひるまず、
怖れず
やり遂げる。
もしかしたら
同様に苦しんでいるひとも
いるかもしれないと思い、
友人の許可を得て
今日は
書きました。
女性達よ
がんばれ!