シリーズ「残念なひとびと」・・・過去を否定しない! |
行ってきました。
暮れに見たテレビではブータンや
そのほか、いまだ文明から汚染されていない
国をなにか幻想化して美化していたが、
私は
この現代文明最先端の東京のまち
も大好きで
いいなーと
思います。
今思い出すと
関口宏のあの番組を見たあとは
正直ちょっと不快感が走りました。
なぜかというと
確かに
原発事故や津波や経済危機やもう
ネガティヴな材料ばかりに
私たちは押しつぶされそうに
なりましたが、
すなわちそれは
私たちが気がつかなければならない
ことをたくさん突きつけられたわけで
だからといって
短絡的にこれまでの文明批判や
現代の世の中を否定的に
反動へと結びつけることのほうが
危険であると
私は思う。
まあこれも、私の中のなにかが
過剰に
反応したのでしょうが・・。
私は町を歩くたびに
『ああー町は才能にあふれている。』と
感嘆します。
時代は才能のかたまりだ!と
いつも思うのです。
商店の看板やデスプレイや
ビルや駅の佇まいも
いろんな標識
横断歩道や踏切や信号だって
すてきだな―と思うし
自動車もガードの上を走る電車の姿も
そして住宅街の花壇だって
いつも
感心する。
町だけではアリマセン
田舎の農家や田んぼや
畑や林を見るたびに
その調和に感心し
美しいなあーと
思います。
自然も美しいけれど
人間が作ったものも
美しい!
しかしそれは
だれか突出した天才だけが
創っているのでもなく
専門家と呼ばれるひとたちだけで
造られたものでもない
私たち人間ひとりひとりの
才能と知恵の
集積で
私たちにとっては
あまりにも普通で凡庸な風景だから
気づかないけど
すべて
私たちの才能が日々結集した結果が
可視の現実世界となって
そこに現出している。
この可視の世界の後ろには
見えないけれど
私たち(人間)の過去が
ずーっと重ねられている。
営々と積み重ねられた
すべての人の過去の
参加の上に
”今”が成立しています。
過去において
人間はいつも
自分を生かすため、
生き延びらせるために
苦慮しながら
苦しみながらも
選択し進歩をしてきた
はずなんです。
しかし
それがいつもすんなりと良い結果を
だしたかというと
そうではなく
試行錯誤やたくさんの間違いや
挫折の末に
前進しては後退するという
ジグザグの歴史を辿りながらの
”今”がある。
歴史は常にそういう
思考錯誤の前進しては
反動が起きながらも
一歩進むという
私たちの道への挑戦のなかで
綴られてきた過去の集積です。
原発事故だって
研究者が政治と結びついたり
経済もそこで甘い汁を吸おうとしたり
独占企業東電の怠慢と驕りがあったり
事実を真実を隠ぺいする
日本政府の腐敗体質など
そのマイナス要因が沸点に達していたところに
自然が猛威で
叩きのめした。
私たちだって
今まではそういうことに
盲目であったり
マヒしていたり
経済優先の価値に
どっぷりつかっていたでしょ。
そして今回
これから先どうするかを
私達すべてに
突き付けられましたね。
でも、もう一度言います。
現代も過去もすべては
私たちや先人たちの
才能とその選択の
結果です。
その重さを
簡単に否定してはいけない。
そうではなく今度は
私たちは自分の中の才能を
フルに使って
気づいた過ちを
修正していけばいいのだと
思いますよ。
私たちが自分を立て直し
間違いに気付いたとき
過去はすべて
全肯定されます。
過去はすべて
必然となるのです。
間違いに気づいた時こそ
そこには自分達が選択し進むべき
正当なイメージが
生まれているから
気づくんです。
正当なイメージが
明確になるまでは
試行錯誤や混沌の中を
私たちはさまようのです。
なぜなら
人間はいつも
未来という
予想できない世界へ挑戦しながら
生きているからです。
そこには予定調和など
ありませんから
常に間違いを孕みながらの
挑戦です。
ひとりひとりが
80前後の人生を生きて
未知との遭遇の中を
懸命に生きた人間達の
すべて組み込まれて
私たちの過去が
成立していきます。
自分という人間を
彷徨いながらも
自分の中の才能と知恵で
生きぬいて
刻んでいったもの
すべてが
そこに
組み込まれている
そして
その先端に
現代がある。
この先端的な日本の社会
それはそれで
いいんです。
これこそ
私たち日本人が
自分達の才能と知恵を結集してきた
総力の姿です。
そして
ここからまた再び
未知へと
恐れずにね、
自分達がどうしたら
幸福になれるか
生き延びていけるかを
考える。
その時
過去の先人たちの人生も
私たちの過去も
すべてが
必然として
生かされるのだと
私は
思います。
『伝心柱マガジン』もやっちょります。
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ありますよ!
● 最近、ブログを書くだけで精一杯で、ちょっと疲れてきたので
コメントンに関しては、お返事を書かないことにいたしました。
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