人を愛するとは、愛人なんかになるな・・・・その1 |
書こうか書くまいかと迷ったのですが
でも
気づい欲しい
幸せになってほしいと
思いますから
書くことにしました。
そしてこれは
女性たちに贈ります。
題は
『愛人なんかになってはいけない。』
です。
うちの父ちゃんの好きな言葉に
「真艫、まとも」というのがあります。
まともにはもう一つ
「真面」という漢字もあります。
「真艫」と言いうのは
船の後ろから吹く風の事で
その風を受けて
船はまっすぐに進みます。
もう一つの「真面」は
正面から吹きつける風で
真正面から向き合うことや
正直でまっとうであることを
表します。
さて
なぜ
『愛人になってはいけない』のか。
世間では
愛人関係になることを
「不倫の関係」ともいいます。
これはその関係が
倫理、すなわちひとの道に
外れているという事でもあります。
しかし私は
そういう
倫理や道義や道徳の観点からではなく、
こころの観点から
書こうと思います。
不倫、愛人とは
いわゆる既婚の者同士
或いは
既婚の相手に対しての恋愛関係ですね。
そしてそれがなぜ不倫なのかというと
それは自分の伴侶や
相手の伴侶を裏切ることであり
また
自分の家庭や相手の家庭が
壊れることでもあります。
かたちは壊れていなくても
そこには危機が立ち込め
人間が心理的にも
感情的にも追いつめられてゆきます。
一般に家庭が壊れる・・・という風に言いますが
これもかなりごまかした言い方で
家庭が壊れるのは
そこにいる人間が壊れるという事です。
家庭を「壊す」というのは
人間を「壊す」という事です。
家庭が壊れるといういい方は
勿論、家庭という構造も
壊れますが
ほんとはグサグサと突き刺さるナイフが
関係する人間達につき刺さって
そこにいる人間を苛んでいるという
辛く、苦しい状況を
ボカしてしまういいかたです。
特に女性は感情的に生きていますから
嫉妬や怒りの感情に
苛まれることは
能や身体が壊れていくことでも
あります。
だから愛人になるということは
人間を壊している…という自覚が
必要です。
当然それは翻って
自分も壊れていくことです。
はっきり言いますと
愛人に壊されなくても
もともと
家庭とは
壊れるものなのです。
だって
もともとまったく異なる人間同士が
恋愛幻想と共依存の中で
結ばれるわけですから
結婚生活などは
自分の想定外の事ばかりが起きます。
相手を知り尽くしているわけでは
ありませんから
こんなはずではなかったの
違和や不和の連続でしょう。
壊れるのが当たり前です。
しかし
その壊れたところを修復しては
お互いが一歩近づき
一センチの理解が深まるということの
連続です。
いうなれば
家族とは
何十年もかけて
お互いを理解していく道であり
その積み木崩しの連続のなかから
はじめて
夫婦の絆、親子の絆が
生まれてくるのです。
忍耐もあきらめも
そのすべてが
ひたすら
家族としての責任を負うという
そこに
収斂されてこそ
初めて深い絆の家族に
なっていくんです。
厳しい道です。
そしてね、
愛人を作る人間とは
自分の家族を
十全に愛し
全力で守る事が出来ない人間が
どうして
他の人間を幸せにすることが
できますか・・?
人を愛するということは
片手間に出来ることなんかでは
ありません。
人と人とのかかわり
しかも
深いかかわりは
当然
深くて
重いのです。
きついことなんですよ。
家族とは
そういう重さや深刻さを
抱えた人間関係です。
それも
前回書いたように
ずべて、ぜーんぶ
自分の行為の結果として
そこに
自分の生き方の実相
”リアルな現場”として
顕れてきたものです。
愛人関係とは
その家族の重さから逃れて
片手間に
また別の人間と関係しては・・・という
すべてが
中途半端で
共依存の中に
逃げてばかりいる人間です。
そんな人間関係が
「真艫」にまっすぐ進むわけがない。
「真面」、正直にまっすぐ向き合う人間どうしの
訳がない。
所詮、壊れていくものです。
みーんなが深く
傷つきます。
そういう人間が
幸せになれると
思いますか・・?
あまりにも
自分を粗末に
おろそかに扱い
自分の人生を
自ら貶めている。
いわゆる「好き」という
恋愛感情も
なぜそうなるかは
チャ―ンと
理由があります。
なぜ自分が愛人関係になるのか
そういう恋愛をしてしまうのかは
チャ―ンと無意識のところの動機に
理由があります。
その無意識のところの自分を
よーく眺めることですね。
人間はすべての人間が
寂しいんです。
すべての人間が
孤独です。
自立しない人間は
それを引き受けられず
すぐ
他者幻想(恋愛幻想)や
依存に走る。
大海原を行く船は
時に横風や
嵐にあい
道を外したり
迷いの中で
翻弄されたりするでしょう。
しかし
空が晴れて
後ろから、
気持ちのよい
まっすぐな風が吹いてきたら
また
自分を立て直し
真っ直ぐなと本路へと
戻る。
まあ
いきるっちゃー
そういうもんだと
思います。
『伝心柱マガジン』