伊佐沼の田圃を見にいきました。 |
高速を走り
或るひとのお見舞いに生きました。
その途中で高速の下に広がる
黄緑の田圃を見た瞬間
スーッと心が洗われていくのを
感じました。
それで味をしめた私は
染色家の奥野セツ子さんのアトリエを
尋ねることにしました。
なぜなら
そのアトリエは
伊佐沼田圃の広がる中に
あるからです。
電話をして
ケーキを買って
川越までの道を
えっちらおっちら
誇りっぽい道で
トラックの中に
挟まれながらも
田圃を目指して
伊佐沼の水を目指して
走り
やっと
沼が見え
少し黄色がかってきた
田圃がみえて
ホッとしました。
大きな木々の影に包まれた
アトリエは
シーンと静かで
神経が
休まります。
セツ子さんの今日の仕事は
ヤマモモと
桜のチップで染めた糸で
枝に干された糸の房が
風に揺れている。
すこしピンクが入ったベージュ色は
とても
微妙な色で
優しいです。
アトリエの並びには
彫刻家の工房があります。
シャツの背中が汗びっしょりになりながらも
彫刻家達は
石を刻み
木を鞣している。
たくさんおしゃべりをして
笑って
ケーキも食べて
彫刻も見て
久しぶりに見る彫刻作品はは
やはり
面白くて
心が満たされます。
やはり私はアートがすきなんだなあ~と
思います。
人間が創りだす
非日常の造形が
面白くてたまりません。
そして
まだ
しろつめ草が
ぽつぽつと残っている
広い草むらと、
背の高い杉の木が一列に並んだ並木の
後ろに広がる
大きな空をみて
雲を見て
満たされて
帰りました。
セツ子さん
たのしかったよ、
ありがとう!