「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」その1 |
「有朋自遠方来 不亦楽 」(論語より)
昨日は若き友人Yさんが来てくれ
もう夢中で話すうちに
あっという間に4時間が過ぎた。
Yさんの感性と感受性とを通して
そのガラス越しにみえる
人間とこの世のスケッチが
言葉をとおして溢れ出てきて
ほんとうに興味深く
楽しゅうございました。
嬉しいのは
彼女をはじめ
私に話をしてくれる
ほとんどの人の話が
人生をかけて認識し
獲得した
その人のオリジナル世界であり
それぞれの過去が
豊かな造形と色彩を放つ物語として
展開されることである。
いわゆる世間話でもなく
他者の噂でもなく
ましてや愚痴やボヤキでもなく
その人の
中に詰まりに詰まった
内面の倉庫からあふれでる
生きた言葉が
話されることだ。
私は人と会い話すとき
一切の儀礼の言葉も
社交の言葉も
良しとしないし
欲しない。
なぜなら
言葉はいきものであり
その人の内面から放たれる
精神の画像が
綴られているだからだ。
じっと聞き入る相手の言葉には
その人間の息吹きや躍動があり
愛があり
悲しみがあり
ユーモアがあり
さらに闇も影もそして
アイロニーもが
回り灯篭の灯りのように
巡っている。
そこには
私のとはまるで違う世界が
息づいているから
面白く
楽しい!!
先日も
遠野プロジェクトの映画の撮影をしてくれた
亀さんと
編集をしてくださった
村上浩康監督とに
お礼を兼ねて夕飯をご一緒したが
その時聞いた話も
素晴らしかった。
村上監督の映画に対する深い造詣から
溢れでる
テオ・アンゲロプロスに始まり
小津や大島渚、山田洋次監督の話は
私の知の世界をどんどん刺激し
その扉が開いていきました。
だからこそ私は
さらに深い認識と創造(想像)世界へと
分け入り
日常性の眠りから覚めた私は
生き返り、
蘇り
脳の興奮に満ち満ちた時間でありました。
※村上監督のこれらの話は
皆さんも聞きたいでしょ!
だからまた対談をして
ユーチューブでご紹介したいと
考えています。
昨日来られたYさんは
小説をかきたいという。
どうぞどんどお書きなさい!!
Yさんがこれまで
自分の戸棚にしまい込んでいた
内面の世界が
外へと向かって放たれていくでしょう。
どうでしょう、
Yさん、
ご自分の胸から
翼をもった言葉が
飛びだしてゆくのが
みえませんか・・・!
自分の中に棲む
天使も
悪魔も
神さえも
Yさんの心の中から
言葉の翼をつけて
飛び立つのです。
素敵だね~!
言葉はいきものです。
言葉を大切にし
無駄で不要な言葉を
吐かない!
そういう生き方を
私は貫いてきた。
そして今
私に会いに来られる方も
私にお話を聞かせてくださる方も
皆さんが
それぞれの大切な言葉を
真摯に
話される。
私の眼の前に
スクッと立っておられる
それぞれの人の過ぎ越してこられた
大切な時間が
言葉の中に凝縮されている。
その言葉を
聞かせてもらえる私は
なんと
果報者であるかと
思います。
なんと
満たされている人生かと
思います。
心から感謝します。
なんて素敵な時間だろう!