●時代は大きく変貌しようとしている。その3 |
大きく変貌していくのか?
今私が書いていることは
もしかしたら50年後、或は
100年後のことかもしれませんが
ひょっとしたら
そう遠くないかもしれません。
そして前回宗教について
・宗教も人間が考えだしたものであることを
書きましたが、
それは決して
宗教を否定しようというものでは
ありません。
宗教も
●ある必然によって
人間が創り出したということです。
つまり
脳は解明される以前において
それまでの人間にとって
・説明のつかないことや
・人間の力では解決が難しいことを
・人間を超越する宗教的存在を設定し
・説明をつけようとして
・脳が創り出したフィクションです。
ただ宗教でも
仏教の理論である「唯識論」は
素晴らしく、脳の原理に近いことを
言い遂げています。
脳のことなど解明されいない時代に
よく
こんなにも
人間観察ができたものだと
感心します。
宗教は
人間はどういきたらいいかという
・人生の手引書として
・大変優れていると思いますが
一方
・宗教がもつネガティヴな面である
・信じるというマインドコントロールや
・霊とか、たたり、とかいうような
●人間をおどすようなことは
ありえないと
いうことです。
そして脳の解明が進むにつれて
宗教も含めて
これまでの人間の有史の中で
・人間がつくりだした(考えだした)
様々な思いこみの世界も
どんどん精査、検証されていくと
思います。
つまり人間の脳がつくりだし、つくりだした
・理念や
・思想や
・哲学や
・宗教などなどが
それがほんとうに
●そうであるか
●そうではないかが
どんどん明らかにされる時代が来る
ということです。
特に宗教は
これまでの人間の社会を
下支えにしてきましたから
それが崩壊していく過程は
大変な混乱を招く恐れがあります。
しかし一概に宗教のすべてが
崩壊するのではなく
宗教でも
理論の内容によっては
その正しさが
証明される事柄も
あると思います。
ただ
・神秘性や
・合理性や根拠をもたない
・宗教的心理支配は
時間の経緯のなかで
人々が
脳世界に目覚めるとともに
恐らく消えていくと思います。
しかし、脳もそれぞれが
偏りをもってシフト化していきますから
・考察力や感情の
・未熟からくる
・心理不安に陥るのを防ぐために
・一時的なよりどころとして
・自分を超越するものに
・自分を託す・・・という心理的な操作(自覚的マインドコントロール)などは
一時的な心理安定には
有効だと思います。
だから私も時々
神頼みをしたり
後は<天に任せる>という風に
自分をマインドコントロールしています・・・笑い!
さて脳のもっとも本質的な機能は
◎脳は自立している
ということです。
私のブログを古くから読み続けておられる方は
もう十分理解されていると
思いますが
脳はそれぞれの人間の
◎全くの固有性のなかを
生きています。
つまり100人いたら100通りの
固有の脳を
人間はもっているということです。
その固有性は遺伝DNAの上に
上書きされていきます。
つまり脳は
その命を保全するための
記憶のデーターバンクですから
生まれた瞬間から脳は体験データーを
収集しはじめます。
例えば
※以下のことはヒントとしてして
読んでください。
生まれた瞬間に
赤ん坊を抱いた人間の手が
あったかかったら
その赤ん坊は人間は暖かいと感じ
それが体験データー入力されるでしょうし
逆に冷たい手の人間が赤ん坊を抱いたら
赤ん坊は
この世は冷たいな~と
感覚入力するかもしれません!!
気候が冬であったら
その赤ん坊は「あゝ寒い!」という肌からのデーターを
仕入れることになります。
(まあ昨今は冬でも室内は暖房が効いていますガ・・・笑い!)
しかし夏に生まれた赤ん坊とは違うデーターの入力になるでしょう。
ちなみにうちの爺さんは7月生まれのせいか
汗っかきです・・・???
という風に
つまり
生まれた瞬間から
それぞれの人間は
仕入れる体験データーが全く異なるのです。
そしてその人間の生存条件にしたがって
その人間が体験するさまざまなデーターが
脳にインプットされ
集積され無意識のデーターバンクで
管理されていきます。
だから人間の脳は
ひとつとして同じものは
ないのです。
このことこそが
◎大変重要なことなのです。
これまでも私は
人間はそれぞれが自分の
脳と体の
●カプセルにはいっているようなものだ
と
書きました。
だから
自分と他人とは
まるでベツモノの世界を生きているのです。
それは大きな括りとしても
民族や国家においても
同じです。
しかしこれまでの人間は
・自分と他人は違う
或は
・民族や国家の違いを理解していても
どこかで人間は
●地続きのような
錯覚や幻想をもっており、
その甘さが
逆に
いつまでたっても
対立や争いが絶えないことの
原因になっていると
思われます。
※だからグローバル化もEUも
経済優先するばかりに
こういうことを無視してしまいました。
それは人間が
相手が
まるきり
自分とは別世界を生きている
ということを
●自覚できないからです。
夫婦、親子をはじめ
全ての人間関係において
●人間は自立した世界をいきていますが
それを
なかなか認識したり
自覚することができないため
人間は
対立したり
争うのです。
夫婦問題も
親子の問題も
このことの無知からおきてきます。
教育や子育ても
子供の自立的体験を
大人が奪ってはいないでしょうかね~!
もし
脳の蓋を開けて中をみることができたなら
人間の脳の回路が
それぞれまるで違うシフトを敷いていることを
見ることができるでしょう。
それぞれの人間は
それぞれの自立した脳回路をもって
自分以外の外の世界を
仮想(シュミレーション)しながら
生きています。
仮想、つまり
それは
自分の脳の回路をもって
自分以外の外側でおきること(外側の現象を)
逐一
●自分流に解釈しながら
生きているということです。
だから
その解釈が当たる場合もありますが
違う場合もあるのです。
そして
たいがいが
間違っている・・・とは決めつけませんが
おうおうにして
当たっていないことの方が多いでしょう!!
なぜなら
相手の脳の回路及びそれが創り出す世界が
どうであるか
という
●理解と分析が必要だからです。
そういう知的な考察による
慧眼が
必要だからです。
そういう考察のないまま
他者や外的世界を見るということは
どうしても
自分の思いこみのをそのままにして
他者や外的世界を見てしまうのですね。
多くの人は
他人と自分とが
まるっきり別世界をもっており
さらに他者の
まったく別世界と交流するには
知的な理解と分析の認識に基づいた
●コミュニケーション能力が必要であるとは
思わず
他人や外側の世界を
まるで
自分の世界の地続きであるかのような
錯覚のなかをいきていると
思います。
だから対立がおきるのです。
私がしつこくいう
<自他の分離>ということは
自分と他人との
●意識的な分離ができてはじめて
本来は自立している
<自分の脳世界・体世界>を生きることであり
◎生かすことでもあると
いうことです。
しかしではなぜ
人間は
<自他の分離>が難しく
本能的に<依存>や<共依存現象>を起こし
さらに
そしてそこから来る
お互いを支配、コントロールしようとするこを
起こしてしまうのかは
次回書きます。