シリーズ 親を捨てて、自立へと旅立つ!その1 |
彼は父親に捕まり、心理支配され
あがき、もがき続けた。
彼は何度も親からの自立を試みたが
いつも失敗してはまた
父親の懐の中に帰らざるを得なかった。
「雨ニモマケズ」は完全なる敗北の詩であり
親から自立できず精魂尽き果てた賢治の
最後の自立の意志でもあったと思う。
父親が彼に掛けた呪い、
つまり理想の子供であれ、
親に対して、反抗したり毒ずいたりしない、
従順な優等的な子供であれ、という呪いから
どうしても脱出できない賢治は
「雨ニモマケズ」の最後の四行にそれを書いた。
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
つまり、
親からほめられもせず、
親から苦にもされない
そういう
親から解放された自分に
私はなりたい。
ということである。
この詩を賢治は、
だれにも知られないように
自分の手帳にこそっと書いた。
しかし賢治の死後発見されたこの手帳と
この詩を
高村光太郎はじめ、賢治の親の取り巻きが
読み違え
賢治を<求道の偉人>へとして祀り上げてしまった。
もう誰にもすがることのできず、
誰からも理解されない賢治は
最後の綱として
法華経にしがみついた。
そして皮肉なことに
この「雨ニモマケズ」」の詩は
日本の、この国の、子供たちの教科書に
載せられ、
全国の子供たちを
洗脳するべく役割を
担ってしまった。
しかし、死んだ賢治がそれを望んだのだろうか。
そうではない。
賢治は誰にもしられないように
自分の本心を書いたのであり、
まさか自分の死後
自分が一番忌み嫌っていた父親の
自慢の息子として
理想の偉人として
義人化されることなど
望んでもなかったと
思う。
では、なぜ賢治は自立できず、
さらに
こうまでも、弱かったかというと
それは
賢治が子供の頃に
●親から、その自我が
挫かれてしまっていたからです。
父親の絶対的な心理支配、
つまり
お前は俺の所有物であり
俺の意志に背かず、
俺を乗り越えてはいけない。
という父親の無意識の心理支配と
私のいい子でいてちょうだい
という
賢治を甘やかしてしまう母親の
囲い込みの中で
賢治はその意志をいつも挫かれ
さらには
反抗することもできず
父親の鞭と
母親の飴の中で囲い込まれた空の中を
さまようしかなかった。
その空はいつも雨が降り
風が吹き
一秒たりとも
賢治は安寧な自分を持つこともできず
最後のさいごの死の寸前にやっと
開放されて
空が晴れ渡った。
「方十里 稗貫のみかも 稲熟れて
み祭り三日 そらはれわたる。」
昨日私を訪れてくれた青年のためにも
親の呪いにの中で苦しんでいる
たくさんの若者のためにも
これから少しずつ
親とはなにか
子供とはなにか
そして親から自立するために
どうしたら
親を捨て、親を乗り越えて
自立して
逞しく生きてゆけるかを
心理の世界と脳の世界を駆使して
書いてゆこうと
思います。
たくさんの若者や青年たちが
自分を取り戻し、
そしてイキイキと生きてもらうために
頑張って書きます!
「MIZUTAMA」3号更新しました。
愛とツッチーのオタトーク、今回は
セーラームーンです。
でも、自分を理解する為に必要な沢山の言葉が書かれていて、たおりさんの生きてきた過程に共感できる事も沢山あって本当に助けられました。60代最後の歳を迎えたこの頃思っていたことは、何も身に付かず、何も究められなかったなあということです。習い事も趣味も、これはある程度出来る、といえるものは何もないし、打ち込むということがないなあと。そんな時はっと気がついたのですが、禁止令がかかっていたのではないか。。成功してはいけない、幸せになってはいけない、と。かけられたのか、自分でかけているのか?。それは納得できることでした。
後何十年生きるのかわからないけどそれに気が付いたのだから、今から新しく生きようと思えました。親から受けた影響は本当に根深く支配しています。
今日始まったこのシリーズによって私ももう一度理解し直して、もっとあっけらかんと!生きていく事が出来るようになりたいと思います。
33年前からプロテスタント教会に行くようになりました。それにも救われています。
お身体を労わられて、お元気で長く書き続けてくださいね、期待しています。
表示されないようにお願いします。 相馬トシヱ
お久しぶりです。コメントをありがとうございました。
私が記憶しているトシエさんは
ご自分の内面写す鏡を持っておられたと
思います。
さて成功禁止令と何を究めてきたかについてですが。
人間はすべて、自分を究めてきており、
更にそこにはその人の蓄積がちゃんとあります。
人間の脳は自分が関心があることだけに
注意を向け、神経を接続させていきます。
だから、生きることそのものも、また自分が体験、経験したことすべてが
自分にとって必要な事であり、自分は経験し、体験しながら脳は
自分に必要なことを蓄積して記憶化していきます。
ただ問題なのは、その人の深層心理に刷り込まれた
●自己否定の記憶=成功禁止令です。
それは明らかに生育過程でうけた何らかの強烈な刺激や
親或はそれに類する人間から刷り込まれた、
自分の思い通りを生きてはいけないという否定の記憶です。
親の都合にあわせて、肯定されたり(OKが出る)
都合がわるいことは否定される(OKがでない)という風に
自分の記憶がブレーキを持ってしまったことです。
それがいつも自分の意欲や希望実現を阻んでしまうのです。
ではどうすれば成功禁止令が解けるか。
答えは自分の●全面肯定です。
自分が思うこと、感じること、さらに自分に起きる感情のすべて。
そして自分の行ったことすべて、さらにしでかしたことも
自分のネガティブな感情である嫉妬や妬みや他人に対する嫌悪や
怒りや時に攻撃的感情もすべてを
まるごとそれでいいと肯定することです。
自分に起きるすべてですよ!
良きことも悪しきことも、そして善き感情も
ネガティヴな自分もすべてそれでよし!!と肯定することで、
そこにはトシエさんが過ぎ越してた
懸命にいきてきた人生が大きな塊として、キラキラと輝くのです。
そこには間違いなく貴女は蓄積してた知識や経験知が
横たわっているはずです。
そしてその全肯定した自分をベースに次を生きるのです。
次とは自分を否定しない人生です。自分がやりたいことをやり、欲しいものを手に入れそして自分が自分を埋めて尽くしていく人生です。
時に人間は汚れるのです。そんなことなど自明の理なのです。
明の自分も無明の中もどちらも受け入れて
何でもありの海を乗り越えて
自分に優しい眼差しと尊厳を与えて頑張ってください。
まるで私の今までの事を知っているみたいな言葉ばかりで、びっくりです。
人間をたくさん見てこられたから分かるのですね。
正に、自己否定の人生でしたね。子供のころからずっと。
でも、キリスト教講演会で、
「わたしの目にあなたは価高く、貴く
わたしはあなたを愛し・・・・・」
という聖句を聞いた時から、----------------私には衝撃的な日でした。
だんだん自分を肯定する事が出来るようになっていったと思います。
今ではずいぶんと変われたと思います。
これから更に確実にできるように言葉をかみしめていきます。