シリーズ 親を捨てて、自立へと旅立つ!その5 |
遺伝子には楽天的な遺伝子と
悲観的な遺伝子があるということが
わかってきています。
つまり鬱の人が訳もわからないまま
どうして私は鬱になるのかと悩んでも
それは、もともとの遺伝子が原因である場合があるのです。
アメリカの医療では
鬱を直すために、偏桃体に電極をつける手術をし
外から電気を流して、
偏桃体の感情をコントロールしようということも
試みられているそうです。
いかにもアメリカらしい割り切った考えですが、
最終的には鬱も脳機能の問題なのです。
こういうことを視野に入れて考えると
私たちが悩むのは、
●自分の人格に問題があるのではなく、
自分の脳と体のシステムそのものに原因があり、
それは遺伝や、育成環境の中で、
親からバトンされたり、
刷り込まれたり、
さらに自分が無意識に獲得したマイナス情報に
問題があったりと
究めて物理的、科学的、そして体の場合は
細胞の化学変化であったりするのであり、
●人格とは関係ないように私は思います。
だから自分の人格をいじくったり
否定したり、嘆いたりしないで
もっと冷静に頭をつかいましょう。
まずは親を徹底的に分析します。
・親の感情の使い方はどうであるか。
・親の思考傾向はどうであるか、
・親の行動の癖はどうであるかなど
・親から何を渡されたかを見極めることだと
思います
さらにそれについて、
自分はそれを
・継続するか、それとも
・修正するか、さらに
・捨てるか否か?
反対に自分に欠けているものを考え、
感情の使い方や発想の仕方を変えていく努力をする。
例えば鬱の人は、鬱という遺伝情報をもらっているかもしれませんから、
そういう人は●意識的に楽天的な発想をするようにするとか。
攻撃的でカッとなる遺伝情報を貰った人は
●ことさら理性をはたらかせるようにするとか、
他人に関心がなく、いつも自分がどう扱われるかばかりに気がいく人は
●他人の心を感じるように意識するとか。
まあ、それこそが頭の使い時でしょう。
その時指標になるのが
●幸福になるには、自分をどのように修正、変化させたらいいかでしょう。
幸福とは、お金持ちになるとか、社会的成功をする、等々ではありませんよ。
●幸福とは、
・自分がいつも自分の自然性の中で、
・自己矛盾がなく
・ストレスがなく
・他者とも対立せず、
命が気楽で楽しく、のびやかであることだと
私は考えています。
人間を
・人格に問題がある・・・とか
・性格に問題がある・・・とか
ではなく
自分の中にある、生きかたの癖(親からバトンされたもの等々)は
※主に感情の使い方は、
自分を幸せにしているかどうかを
知性と理性で検証し、考察するのです。
その時大切なことは、出来うる限り
●感情を捨てて自分を見てみることですね。
※冷静に落ち着いてみることです。
感情というのは、前述したように
動物的本能の感情、すなわち
怒りとか不安とか警戒心とか
本能的な脳の中にある、
動物が他の動物を威嚇するように、自分以外のすべてを
否定したくなる感情や、
性的に起きる感情と
そしてもう一つが
生まれてから感じる、淋しいとか悲しいとか嬉しいとか、
感じるものであり、
●思考で洗われていない感情です。
そういうものは、人間としての幼稚な部類に入る感情です。
そういう感情に自分が乗っ取られた瞬間から、
その人の不幸が始まるのです。
その反対に
●人間として知性に包まれている感情の部位は
前頭葉にあります。
それは
高次な事を理解し
高邁なことに感動し、
共生していくために、どうあるべきかを考える脳です。
人間は残念ながら
自分でさえ、
自分の思う通りにはいきません。
これまでのように
脳科学が発達していない時は
みんな、性格とか生まれつきの根性とかという、
なにかその人間の人格に問題があったようにされていました。
そうではありません。
その人間の遺伝情報、そして生育期の周辺情報と
遺伝的感情と後天的に獲得してしまった感情
さらに
人間が作り出した、思想、規範(法)そして宗教、さらに
世俗的な序列による価値観などなどが
●本来真っ白であった自分を冒してしまっているからです。
さて次回は最終回として
では
親とどう向き合うか、
さらに
親はどうしたらいいかを
書いて終わりにしたいと思います。
今までにはなかった賢治の
新事実が紹介されていきます。
偉人に祭り上げられた賢治ではなく
いかにも人間らしい賢治です。
あなたのおかげです。
すべての人が自分の人生を愛おしんで歩めますように…。
またブログを読んでくださり、重ねて御礼申し上げます。
いよいよ50代、それはこれまでの人生を見渡せると共に
これからいよいよ円熟の時代に入りますね。
どうぞ、ご自分を大切に、愛おしみ、力強く自分を肯定し、人生を肯定し、いかにもまる様らしい生き方で闊歩してください。
こちらこそ、ありがとうございました。