美しい顔! |
ショートプログラムを見ました。
日本人は村主章枝しか見ることができませんでしたが、
彼女はとても素敵でした。
昨日顔について書きましたが
プレーをしているときの彼女の顔は、
集中と陶酔で、
雑念が取り払われ、本当に美しかった。
インタヴューを受けているときや、
普通に話しているときの顔とは、
まるで違った顔になる。
こんなにも変わるものかとびっくりする。
昨日のついでに今日も顔について少し・・・。
フィギュアの選手の顔についてさらに言うなら、
荒川の顔は勝負師の顔になっている。
ちょっと意地悪そうな顔であるが、
彼女の負けん気とやる気が、
気迫となって出ている。
多分村主より、
メダルに対する執念が強いのではないかと思う。
笑ったときだけ可愛い。
さらに安藤選手!
いけませんねー、
この人の顔には自分がない。
何をしにオリンピックにいったの?
4回転をみせるため?
顔の奥に引き締まったものが全然見られない。
いけませんねー。
顔は本当に多くの情報を私たちに伝えてくれます。
始めて会った時でも、
自分を持っている、引き締まった顔をしている人に逢うと
その時間がとても充実して楽しい。
ところが自分を持ってない人は、
話が空転して、
周辺ばかりウロウロしたり、
無駄な形容詞ばかりで
話がなかなか核心に辿り着かず、
不毛な時間がもったいない。
中には自分を隠すために、
表面的な話ばかりをしたがる人もいるが、
大体そんな人は顔を見ればわかります。
私の人生も後わずかな時間しか残っていないいので、
そのような顔の方とは極力お話しないようにしている。
顔というのは、
その造作が整っていれば美しいというものではない。
顔から溢れ出てくるその人間の心のありよう、
知性、そしてその瞬間の純粋性が、
時に驚くほどの美しさを放つ。
ずっと昔のことであるが、
知人の中に、
何時も焦点があわない、
ボヤッーとした顔のおばちゃんがいた。
話も要領を得ないので
周りの人間から少しバカにされていたと思う。
そのおばちゃんが、何かの事で、
猛烈に怒りだしたことがあった。
もう、頭から、
湯気がゆらゆら立っていたような勢いだった。
が、
そのときのおばちゃんは
いつもとは全然違って
顔が引き締まり、
目がきっと釣りあがり、
ものすごく美しい顔でありました。
確かにオーラが出ていました。
私は怒られているにもかかわらず、
その美しさに見とれてしまったことを覚えています。
おばちゃんの心と体は怒りということに統一され、
心と顔と体が一致した瞬間、
その純粋な瞬間は、
人間は本当に美しいのだと
私は悟りました。
だから一心に何かに打ち込んでいる人間の顔は
まさに余計なものが全てとりはらわれて
美しいんだと思います。
たとえそれが怒りであろうとも!。