腹いっぱい遊ぶ・・・! |
中学生のヒロムくんです・
自称天才ディレクターヒロム君を育てたコツは
野放しでした。
二人目の赤ん坊のヒロム君のときは
もう私も図太くなって
三ヶ月検診を省略、
離乳食も大幅に手を抜いて
味噌汁かけご飯・・・!!
遊びたい放題遊ばせること。
朝出かけた彼は、昼ごはんにも帰らず、
親友の豊君と
筋肉マンにねずみ花火をつけて飛ばしたり、
漫画そのまま、近所にあった空き地の
ドカンを根城に
遊びほうけました。
あるとき近所の人から、
お宅の坊やが林の中で泳いでいるよ・・・?と
通報を受け、行って見ると、
雨が降った後の雑木林の中にあるくぼみに
水がたまり、
その泥水の中で、
パンツも脱ぎ捨て、
裸いっちょで泳いでいたひろむくんを
見つけました。
そのひろむくんをスッポンポンのフルチンのまま
自転車の後ろに乗せて
風を切って帰る途中、
行過ぎる人が笑い転げて
見ていました。
今でも思い出すと、
見事にマンガ・・・・!
又あるとき
長髪の髪をなびかせ
颯爽と自転車にのり、
小脇にどういうわけかゴザを抱え
イッテキマースと出かけたきり、
夜8時をすぐても帰ってきませんでした。
さすがに心配になっていたところへ
警察から電話があり、
隣の地区の雑貨屋さんで
預かっているということでした。
急いで駆けつけると
本人はお菓子をもらって楽しくはしゃいでいて、
怒り狂った私は一発食らわせてしまいました。
小学校2年くらいのときにも、
クラスの友達の土井君というユニークな友達が
3本マッチが入ったマッチ箱を大切に隠し持って
いました。
学校のそばの林の中に
絶妙のタイミングで捨てられていた
鉄板があり、
同級生の女の子数名を加えて、
鉄板焼きパーテーイを
してしまいました。
家の冷蔵庫から卵を持ち出し、
ついでに箸とおわんも持ち出して、
鉄板の下に枯れ木を集め、
近所のゴミ捨て場に大量にあったジュース缶に
水を入れてて運び、
準備万端にして
いよいよ鉄板焼きパーティの運びになったとたん
大人に見つかり、学校に通報され、大騒ぎとなりました。
当然私達夫婦がよびだされ、
鬼のような顔をした担任のおんな教師から
その悪事を責められました。
なぜなら私がそれほど悪いという顔を
していなかったからだと思います。
救いは教頭先生が
ヒロムの事を
面白い子だなーと
受け容れてくださっていて、
それからは色々と可愛がってくれた事です。
確かに一歩間違えると
火事になりかねない
重大事件ですが、
土井君が後生大事にマッチ箱をもっていたこと、
みんなでジュースの缶に水を詰めて運んでいたこと、
家の冷蔵庫から、卵を盗んで
自分らだけで・・・・・。
きっとみんなワクワクしただろーなーと
思います。
何時の頃からか、
子供の世界に常に大人が介入して、
子供らが、
腹いっぱい遊ぶということが
許されなくなりました。
勉強もいいけど、
その前に
腹いっぱい遊ぶ・・・。
わたしじしんが
英才教育として
小さい頃から常に父親の管理下の置かれ、
嫌で嫌でたまりませんでした。
みんなが我を忘れて遊びほうけている最中に
親がピアノの練習だと連れにきました。
思い出すだけで腹が立ちます。
その後私も子供達もどんどん世間と学校という
包囲網の中で萎縮して
自分を自己規制するようになり、
それは今から思うと
とても残念だったと
自分を悔やみます。
もっとあのままで自由奔放にしてあげときゃ
よかったと・・・。
でも
今の彼は
あのときの自由さがまだ消えてはいず、
そこが救いです。
小学生や中学生が自殺なんて・・・
責任はすべて大人にあります。
私自身は息子も娘も
全身で生きれるように
そのエネルギーが全開するようにと願って
育てました。
途中私自身が挫折するということも
ありましたが、それを含めて
色々学びました。
子供達が又腹いっぱい遊べる時代になることを
心から願っています。