親は最後まで生き抜いて見せろ・・。 |
妹と弟と母親を殺し家を放火した少年の
その追い詰められてゆく過程が追跡調査されたのを
見た。
定職を持たず恐喝で何度も逮捕される父親と
一人で家族を背負った母親は
一家を養うために夜の商売にはしり
男関係が乱れてゆく。
少年はその様を見ながら絶望し
母親を憎み
どんどんその狂気の中に追い詰められての犯行だった。
刑務所から出てきた父親は
テレビカメラの前で
少年が極刑されることを望む、なぜなら
彼が無期懲役を終えて出てきたとき
自分はもうこの世にはいないだろうから
彼のことを本当に思うと極刑で死んでくれれば
自分が骨を拾ってやる・・・と言っていた。
ああ
なんて愚かな父親かと
思う。
両親の生き方を見ながら育った彼は
絶望し
母を殺し兄弟を殺して放火した。。。
彼を救うにはただ一人生き残った父親が
自分の姿をリセットしなおし
まっとうな生き方を生き抜いて彼に見せるしかない。
自分が自分をたたきなおし
やり直し
彼の手本になるべく生きて見せるしかないのに・・。
親が親たるのは
どんなときでも
何とかかんとか
生きぬて見せる事です。
子供をアレコレいじくるより
自分の生きる姿を
見せるしかない。
冒頭の少年の宿命を思うと
胸がつぶれるような思いがするが
私にはどうしようもない。
せめて
父親が
改心し
最後まで少年とともに力強く生き抜いていくように
祈るしかない・・。
あれほど繁栄した金持ち国日本の何かが狂いだし
破綻の坂道をころがりだしている。
その中の大きなひとつに
”親”と言うものの役割をはきちがえ
子供にナニを教えなければならないかを
見失った親ばかりが溢れている。
子供は
親がどう生きるかくを見ている。
ソレはいやおう無く子供のお手本として
彼らの生き方まで規定してしまう。
経済優先の中で私達はどんどん大切なものを
失ってしまった。
どうしたらいいのだろうと
自分の無力さを思うが・・・。
とにかく自分だけでも
最後までがんばってみようと
思います。