内藤瑤子さんと播磨みどりさん・・・。 |
谷中のギャラリー人で播磨みどりさんの作品を見てきました。
どちらも素晴らしかったです。
このところ帯状疱疹で体が疲れて
内藤さんのほうはパスしようかと思いましたが、
ブリキ星の加川さんが初期時代と同じような
なすごさがあると
薦めてくれたので
最終日になりましたが
行きました。
素晴らしい!
初期の時から彼女が壊れていく過程のなかで
再びが生命力が蘇えってきたような画面構成で
魅力溢れた人間が描かれていました。
いいものはすべて赤ポッチが付いていて
さすが鑑賞眼のある人達に支持されているんだなあーと
感心しました。
次に播磨さん
この人は内藤さんの反対側にいる人で
情念が噴出している暴れている内藤さんの
マ逆に
知性で封じ込めた情念が
薄い胎盤膜というか
皮膚の下で殺気をたぎらせている
といった感じがします。
この二人のどちらにも私は
"美しい”と最上の言葉を捧げますが、
播磨さんのベールの中のコブラが
ベールを脱ぎ捨てて
鎌首をあらわしてきたら
ドンナに凄いかとも思います。
コピー用紙という無機的な素材の中に
知性で磨かれた女性の激しい情念を感じました。
播磨さんのドローイングは
そういう彼女が
幽かに紙面に浮かび上がっている線で
描かれており
その顔面は破り取られてありました。
そのドローイングの中に
確実に人間を感じて
私は買いました。
ひとりは壊れながらも懸命のパワーで生き
もうひとりは
消えそうになりながらも
短剣を懐に入れてしのいでいる・・、
この二人の女性・・・・。
素晴らしいねえー。
そこには確実に
"今”の時代を生きている
人間の姿がありましたよ。
アートとは何かを私はいつも
懸命に考えています。
もしアートーというなら
やっぱり
そこに
実存している
人間を描かねば・・・と
思います。
その答えを今日の二人は
きっちり出しているように
思います。
機会がありましたら是非
ご覧頂きたいと
思います。
内藤さんや終わりましたが
播磨さんは
今日からです。
特に
コヨーテのインスタレーションは
美しいです。(3月9日まで)