押井守監督の本! |
息子が借りてきた「パトレーバー」のビデオを
息を呑むように夢中で見た。
先日近くの本屋で"押井守」という名前を見つけて
あの”押井守監督”だろうか・・と一瞬疑ったが
やはり「パトレーバー」の押井守監督の本であった。
随分前の事なので
ストーリも又画面もチョー面白かった事は
覚えてるが、中でもたしか
竹中直人が犯人の声をやっ時のは
東京湾に浮かぶ人口の島の
灯台の中にいる鳥が
其の首にカードを下げていて・・・と
そのシーンからぞくぞくするような
不気味な未来犯罪が起こって来て、
もう固唾をのんでそのビデオを見たことを覚えている。
そしてそのアニメの監督が
”押井守」であったことも
私のあたまには刻印されている。
すごいものを作る人たちがいるものだと
感心した。
押井守氏の本は
「凡人として生きるということ」という
かなり平凡なタイトルであり、
なんと彼と私が4歳しか違わないことに驚いた。
あのビデオから、
かなり若い監督だと勝手に思い込んでいたから
しかもどうやら若い日の私と同じ匂いがする。
彼が自分の人生を通して
とし相応に語っているのだが
決して凡庸ではなく
秘められたアジテーションさえ
感じるところがある。
現実をごまかさずに見ようとする視点は
辛口でパンチがある。そして
表現者としては
常に新しい価値を生みださなければならない。又
今のろくでもない社会においては
その本質を突きぬく有効な言葉で語れ・・とアジっている。
今の日本は
本当に
ろくでもない社会に成り下がったと
私も思う。
しかし
それでも
その壊れた隙間から
満身創痍で奇形だけれど
新しい価値を持った人間が
少しずつ顔をのぞかせているように
私はかんじるけど・・。
押井守氏
ぜひ氏の新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」を
見てみたいと思います。