ブッシュが見せてくれたもの・・・。 |
今まで当然の事として
或いはひとつの社会の帰結として
私はデモクラシー・・というのを
疑いもぜず、生きてきたが、
ブッシュが何度も語りかえる
”テロ”と”デモクラシー”にたいして、
初めて疑問を持つようになった。
はたしてアラブやイスラムの民は
本当にデモクラシーを欲しているのか・・?という疑問。
また、わたし達は”テロ”とさえ言えば
あたまから悪や危険分子・・と決め付けているが
それは、反対の立場からみたら、どうなのか・・・。
そういうことがどんどん地上化してきて
もう一度考え、検証する・・ことを
ブッシュという人間を通して
考え直す事ができた・・・。
今アメリカを中心とする石油・ドル体制が崩れ
隣の中国も北朝鮮も核を保有し、
戦後、被爆国として世界の平和を
デモクラシーの窓からみたわたしの風景は
いまやその神話が褪せ始め
再び考えこんでいます。
先日テレビで
日本のメーカーが
無農薬野菜や安全な牛乳を作る工場を
中国で造り、販売したとドキュメントを
やっていました。
それは中国の人にとって
食の安全がなされることで・・・と
言うようなニュアンスでした。
ええーッ、それって
中国の人たちのためになの
それとも日本の企業が中国を市場化して利益は
日本にもってくる・・?という事なの?と
疑問がわきました。
一番良いことはそういうことの技術を
教えてあげて
その国の人が自らそういう食の安全を
為していくことでしょうが、
それもビジネスとしての投資でしょうか
なんだかイマイチおかしいなあーと思うのです。
いまさらなにを・・って言われそうですけど、
本当に手をつけて立て直さなければならないのは
日本の農業や乳業で
それでは採算がとれないから・・と
いうことなのでしょうか・・・?
外国で工場を造り製品化したのを
日本に輸入して売る・・ということは
果たしてその国の人にとって幸せなことなのでしょうか
日本にとっても幸せなことなのでしょうか?
子供みたいなことを
言うんじゃないよ・・って言われそうですが、
私はもうそろそろ空洞化している日本の中を
また一から立て直すじきじゃないかと
思うんです。
そのためには
人件費やコストが高くついても
日本人が日本人のために生産する。
その賃金で日本人が生活していけるよう
それに見合う対価をはらい、
日本の中でもう一度ものづくりが盛んになるように
しないといけない。
外国にはその国の長い歴史と風土で培われた
アイデンティテーがあり、
その国の自立性を尊重し
自分達の理念を押しつけない。
戦争で負けて仰ぎ見た先進国アメリカが
今世界でしているグローバル化は
逆に多様に存立しようとする民を苦しめています。
デモクラシーやグローバル化の鎧の下は
本当は資源に手を伸ばそうとする
魔の手かもしれない・・。
もしそうだとすると
資源のない日本は
あっという間に仲間はずれになり
アメリカと中国
そして北朝鮮が新しいパートナーとなる中で
日本は彼らにとって
わずらわしい目の前をブンブンと飛ぶ蝿のように
見えてくるかもしれない。
そういうときに
日本は自力だけで完結できるくらいの
パワーを内蔵していないと
アブナイ!と思うのは
わたしの杞憂でしょうか・・・。
もしかすると
スタグフレーションという
恐ろしいことがやってくるかもしれないと
聞きました。
何か大きな価値の転換が来そうな
時代に入ったということでしょうか。