マイケルのシャドーチャイルド! |
スリラー・・という踊りの断片です。
それを見たとき
”すごいシャドーのチャイルドだぁー”と
思いました。
しかし断片かもしれないと思い、
Uチューブで捜して映像をみました。
モー、
みごとなシャドーチャイルド
です。
こういうものを抱えて
マイケルはいきていたんだねえ・・・。
痛ましいです。
シャドー、
自分のなかに抱え込んだ
自分が抑圧しているもう一人の自分は、
その自分が現実の中で生きれないあがきや痛みを
自分の仮想する観念の中で
ドンドン怨念と攻撃力を
増幅させていく。
現実で生きれないもう一人の自分は
ユウレウイのように実体がなく、しかし
液体のように体中にその怨念(毒)を廻して
彼の心身を乗っ取っていく。
マイケルの
これほどすごいと
もしかしたら
誰も信じられなかったかも
しないねぇ・・。
その分映像が迫力あって
メッセージに妥協がなくて
素晴らしいが、
シャドーが完全にあきらめきっていて
それが自己憐憫の陶酔ではなく、
亡霊達の
カラカラと乾いた殺意や敵意になって
パワーアップしている。
圧倒的に
ユウレイや亡霊のほうが
強いし
存在感がある。
きっと
彼の中で現実は逆転していたはずだ。
仮想の世界を生きるとき(エンターティメントしているとき)
彼は生き生きとして
現実では仮面の中で失速していたかもしれない。
現実をどういう風に生きたら良いのか
わからなかったかもしれないねぇ・・。
本当は誰も知らないただの人になって
無邪気に、楽しく生きたかったのかもしれない・・。
でも
こんなにシャドーに深くとりこまれていたら
どうしたらいいんだろう・・と
私も考え込みましたよ・・・。
出口がみあたらないもの・・。
彼にとって
踊る以外に何も
なすすべはなかったかもなあー。
もしかしたら
あの完璧なまでの整形手術は
形を変えた
自傷行為かも知れませんね。
子供の時代を奪われ
虐待にあったマイケルの命がけのメッセージは
それを見た
同じシャドーのチャイルドを持つ人間の闇を
カタルシスしてくれたでしょう。
彼らは見終わって
かろうじて気を取り直し
又
現実の世界へと帰れたかも
しれません。
本当に
マイケルをはじめ
人間
ひとり、ひとりの
背負う
影と光の錯綜する人生の重さを
感じます。