浅田真央さん、素晴らしかったです。 |
特に演技中の表情に凄みがあり、
自己の中で格闘しながら自分を立て直し
演技しきろうという鬼気迫る気迫が
ありました。
私はオリンピックも
金メダルなんかも
どうでもいいでと思っていますが、
それでも
キム・ヨナ選手に比べ
浅田選手のほうがはるかに
"芸術的”でした。
それと鈴木明子さんも、胸が熱くなるくらい
感動的でした。
懐かしい”ウエストサイド・ストーリ”の曲に乗っての、
体当たりの演技に彼女のまっすぐなひたむきな精神が
キラキラしていました。
私なんぞは
はなから、自分が他人に評価されたり、採点なんぞされるのは
真っ平ゴメンですし、ましてや
期待されるなんて、蹴っ飛ばしたくなります・・笑い!
二人とも良くもまあー
ねじくれもせず、
美しく、そしてけなげにがんばったと思います。
私自身も子供の頃
何度もピアノコンクールに出されて、そのたびに、
結果に怯え、深く傷つきました。
常に比較と競争の世界で・・・。
自分の子供だけは
こんな思いをさせたくないと思いながら
そだてましたから、
たとえオリンピック選手といえど
他人からの期待を委託されることを
ほんとうに気の毒に思います。
しかし私自身、
オリンピックもメダルなんかもどうでもよく
他の選手には殆どなにも興味がわきませんでしたが、
この二人だけには
不思議と
心が惹かれました。
この二人の達した今回の境地と
心的地平がさらに
ふたりの幸福に結びつくように
祈っています。
もう一人、
アメリカの選手の長洲未来さんも
とても伸びやかで、愛らしいかったです。
人間の表現はすべて
その人間の内面の熟しかたに依ります。
その内面の奮えや葛藤やそしてその超克こそが
感動を呼ぶのです。
たとえ技術がすぐれていても、
その心のどよめきがないと
だめなんです。
なかからほとばしり出てこないとね。
今日のフィギアはそういう意味で
浅田真央さんははるかに
素晴らしかったと思います。