いじめの心理ゲーム |
続けて書いて欲しいというコメントをいただきました。
ほんとうに
ありがとうございます。
昨日はまだ
自分の中に他人に依存するカケラがあったかと
がっかりしましたが、しかし
脳と身体に刻印された依存の記述が
そう簡単になくなるはずはありませんから、
1000億の神経細胞と1万個のシナップスで結ばれている
私達の脳の中は壮大ですからねえ・・・。
退治しても退治しても
モグラたたきのように
顔を出してきます。
では
続きを
書きます。
いじめる人といじめられる人、
これも
二人で行う心理ゲームです。
いじめる人は、自分がいじめることができない人を
選びません。
いじめることができて、逆に自分はいじめられない・・そういう相手
をちゃんと選んでいるはずです。
いじめられる人はいじめる人を選んでいるかというと
実は選んでいるのです。
つまり
この二人には相関(補完)関係があり
その力関係にその鍵があります。
いじめられる人の深層心理には
まさかいじめられるとは思いもよらなかったが
自分より強い人をえらんだ、或いは
自分よりすぐれていてかなわないと思った人とか
そういう強い人に無意識に依存するクセがあった。
ということでしょうか。
いじめる人が強いかというと
実はいじめ=攻撃する人の深層には
大きな不安があります。
いじめる人や攻撃的な人のベースには
自分のおもうようにならない人や事にたいする
苛立ちがあり、
そのおもうようにならないことで
その人の立脚している基盤がゆすぶられたり、
脅かされるからです。
つまりそれほど、
その人間の精神基盤が弱く
ほんとは自信がなかったり、
自分が攻撃をかけないと、不安でたまらないという
弱さの裏返しです。
おそらく本人は自覚していないでしょうが。
いじめられる人も
たしかに感情面ではパワーが弱く
いじめられたらいじめ返す迫力がなく、
いじめに呑み込まれていきますが
このひとも
自分の弱さを誰かにカバーしてもおうという
甘えや依存があります。
自分が表に立って雨風を受けて・・と言うのを
回避するところが
それが自分より強そうな人を
選んでいると思います。
自力より他力でいきようとという
深層において自律が挫かれています。
こういうひとは
自分より弱い人や劣っている人を選びません。
もし自分が強く自分の自力で生きようとするひとなら
まったく対等なひとを選び
バランスをとるでしょう。
人間関係と言うのは
バランスが崩れてしまうから、トラブルになります。
特に相互補完的なバランスをとって結びついている関係は、
ちょっとしたズレの生じから、バランスがくずれて、やがて
そこからだんだん崩壊がはじまります。
そうなると自分の力で復旧しようとしても
相手次第によって事態は進行して行きます。
はじめから
自分の力で人生を切り開いていく気力と
また自分の人生の主役は自分だと自認していたら
おおかたのトラブルはあっという間に片が付きます。
いじめる人間は自分には用はないと切り捨てるか
最初から相手にしない。
また自分に依存してくる人間にも
自分に寄りかかるなと突き放すか
これまたはじめから相手にしない。また
だいたい
そういう相手は寄ってきません。
割れ鍋に、綴じ蓋とは良く言ったもので
双方が必要として、ある日バランスが崩れて
崩壊が始まる・・・と言うわけですね。
どこかに依存や下心、つまり
他人のエネルギーによりかかろうとする・・・そういう関係は
いつもトラブルの火種を抱え込んでいるということですね。
自分になにか嫌なことがおきたらまず、
自分のこころになにかその原因となる弱さやゆがみがないか
点検する。
人生はそういう自分の弱さとの戦いです。
たたかわないとね。
いま読んでいる脳科学の本
「脳科学は何を変えるか」信原幸弘編では
自分のアイデンティティーが変わることにより
自分の能力も変化する(レベルアップ)する
と書いてありました。
確かにカウンセリングでも
自分の人生の主語を自分に書き換えた場合、
あっと思うくらい
解決脳能力が付いてきます。
それに人は自分が弱いと思い込まされているだけで
自分の人生を自分が切り開くぞー・・と覚悟を決めた人は
どんどん強くなります。
わたしの周りにも
たくさんいます。
その中のひとりの方のブログを
読ませていただいていますが
いつもスゴーイと
感嘆しています。
どうぞ自分の物語の
主役を生きて
ください。