鏡の中で・・・。 |
誰とであっても、相手のなかに自分を映し出し
自分の問題の答えを見つけようとする。
ほんとうは、不思議でもなんでもなく、
ちゃんと理由があるんです。でも
それはあまりに深いところから発せられているので
本人さえも気づかないのです。
なるべくわかりやすく書きますが、
このブログの読者の理解水準は高いと思うので
或る程度のことはもう承知されているという前提で
省いて書きます。
人間が脳の中に記述されたマザーデーターに基づいて
自分の行動を決定しているということは
前に書きましたが、
そのマザーデーターが時に苦しくストレスな場合
当然そこからなんとか脱出したいと
試みます。
そのマザーデーターの中にある人間像、両親をはじめ
その人間の育成時に影響を与えた人間達
或るいは、その幼児が依存しなければ
生きることができなかった、彼の生命権を
握っていた人物。
多くは母親で、時に父親、或るは
祖母、祖父のケースがあります。
その人物とのかかわりが脳に記述され、
それが極めてバランスがいい場合は
問題がありませんが、
そこに過剰な密着や干渉があった場合は、
それがストレスとなってその子供を
苦しめ続けます。
しかし、その子供にとって生命権を握られていますから、
その親なりその人物に反抗したり、
対立したりすることはとても恐怖です。
自分が生きれなくなるという不安に
かられてしまいます。
良くある親にとっていい子、
優等生のタイプのひとたちはたいがい
こういう密着の不安や
分離する怖れをもって生きています。
優等生といっても勉強ができるというのではなく、
親に対して従順な子供という意味です。
不安や分離が強よければせっかくの
反抗期まで逸してしまいます。このとき
親をぶっ叩いていればよかったのにネェー!
人間は成人して社会に出たとき、まさに
マザーデーターとは違う世界に踏み込んでいき、
新しい出会いと経験によって
脳データーを書き換え、
編集をしなおして生きますが、
そこに強烈な不安や恐れがある場合は
なかなか書き換えが旨くいきません。というより
そういう不安や恐れを回避して
生きていこうとしますから
書き換えるチャンスを
逃してしまうのですね。しかし
それを書き換える大きなチャンスがきます。
それが結婚という異性との出遭いです。
異性との出会いでも当然そこには
マザーデーターが強く影響し、
相手の中に自分の母親や父親を投影して見ますから、
自分の親に似た人なら、コントロールしやすいし、
また親にして強烈なダメージを持っている場合は
その反対の人を選ぶでしょう。
そこには、自分の可能性も願いとしてあり、もし
親から脱出できていない場合は、
相手を通して自分の願いをかなえたいという
潜在的な心理も働きます。
こういう潜在的な心理は、本能的な反応として
本人さえも気づかずに為されている場合が
多いのです。
母親あるいは父親からの強烈な心理支配を逃れたいという
欲求を持っている場合は、
自分に代わって親をやっつけてくれる・・・と言う願望も
潜んでおり、
とてもしっかりした親に対抗できる人を選び、
ときにそれは嫁と姑の争いに摩り替えられていきます。
また親と反対のタイプの場合は、
自分の親との対処法は知っていますが
新しい出会いのなかで
少しずつ変化しながらも
そうでない対処を知りませんから、
戸惑いがおき
新しいバトルがおきてきます。
いずれにしても
人間は二人以上そろうと
表面的な関係以外は必ずバトルが起きますから
ましてや日常を共同するなら
当然さまざまに違和が起きてくるのが
あたりまえです。
それでも
自分のマザーデーターにはない
新しい人間の介入によって
なんとか自分を脱出、解放させたいという願いが
結婚を決定した動機心理の奥のほうに
ひとすじの光としたあるのだと思いますよ。
しかし現実はなかなか厳しく
自分が身につけ、慣れ親しんでしまった
仮面=外向けの自分=表面的な反応、意識が
なかなか自分の本心を言えず、
また意地や感情やコンプレックスなどが
大きくその人間の防衛プロテクトになってしまっていますから
心の奥深くにかすかに灯る光は
なかなか出口のみちすじをつくることが
できません。
ご夫婦ならホボ一生の格闘になるかもしれませんね。
しかし
私は思うんですよ、
真摯に向き合うから苦しむ
打算がないから苦しむんですね。
そして
世のなかに円満な夫婦なんてあるもんか・・・ともね。
人間の関係は
直面しては考える。
そのときどうしてこの人はこうなのかなあーという
その人間の心理の背景を考える。
また自分も同様に自分の心理の背景を
考える。
いつも言います、人間は
知力が必要です。
感情的な関係ばかりに埋もれていては
ちょっとも解決しません。
相手に要求してばかりでも
自分を否定的にいじくっても
解決しません。
自分や相手の心の背景や、傷や痛みを
みつめ、一歩ずつ解決していかない限り
人生は幸福になっていきません。
同じことばかり繰り返して
終わりです。
ほんとに人間はたいへんです。
いきることは
よういジャーないです。でも
めげず
へコたれず
直面しては
前へ進んでいけば、かならず
解決の糸が見えてきます。
それはその人の宝ものになります。
このブログを見つけ出してくださったのも
その努力や意志のたまものでしょう。
できるだけ
ヒントになるように
わたしも懸命に
ことばを捜しながら
書いています。
少しはお役に
たてれば
とても
嬉しいです。
自分と言う鏡の中を
生きている自分。
すべての答えは
その鏡の中に
あると
思います。

多分、一緒にいる限りずっと戦いです(笑)
夫が私を選んだ理由は「おとなしそうだから」だと思います。見た目はおとなしめに見えるタイプです。なので、私が言いたいことを言うとギャップがあるみたいで、「俺はだまされた」となるみたいです。
こちらのブログにたどりつけて、色んなことを考え直すきっかけを与えられたことがとても嬉しいです。ありがとうございます。