マルタ・アルゲリッチ、最後は魔女に? |
今週の初め、15日に大掃除をしました。
その前の土日からかかり、
沢山のゴミや不用品を整理しました。
その中に亡くなった父の集めたCDがあり
クラシックが大好きで
いつも自室に籠って聞いていました。
年金暮らしでしたから、そう高いものはなく
やすいCDだと思いますが、
選別するのが面倒なので
いっきに全部を捨てましたが、
たった一枚だけ、
これは聞いてみたいなーと思い、
残しました。
アルゼンチン出身の女流ピアニスト、
マルタ・アルゲリッチとロンドン交響楽団、
指揮・クラウディオ・アバドの共演する
ショパン、ピアノコンチェルト№Ⅰです。
聞いてみて
びっくり
いいですねえー。
これほど
悲しくて
孤独な音色のピアノを
初めて聞きました。
そして
この音色は女性しか出せない音色、
女性の柔らかくて、しなやかな指のつま先を
極限までに緊張させてだすピアニッシモ、
あるいはピアノ・ピアニッシモ・・・の
おと。
おとに込められた
言葉にならない唇のつぶやき。
弾いているアルゲリッチの体のなかに
呑み込まれた悲しみと孤独の感情が
指先を伝わって
かすかな雨だれの音のように
落ちていく。
この感情はまず
女性しか理解できないかも
しれない
また
女性しかあらわしえない
世界観かも
しれない。
聞いたあとUチューブで見ましたら、
アルゲリッチの腕から手から筋肉たくましく、
手は一オクターブ半は掴めそうに
大きい手でしたが、
でも
その指先まで
神経が繊細に張り巡って
いるのでしょう。
ただ
このこの女性の感受性はなんと
繊細でもろくて
ほんの少しの衝撃でも
傷つき
パリンと壊れそうですねえ。
アルゲリッチ女史は
生きるのが
つらくて大変だったでしょう。
周囲の人間も、
神経がおれるでしょう。
まあ
昔の私もそうでしたから
ほんのちょつとの事で
ぼろぼろに傷つきましたから。
いまじゃー考えられないでしょ・・・笑!
でも
これほど女性として
自分のすべてをピアノに紡ぎだす
ピアニストを私は他に
聞いたことがありません。
ただ知らないだけかもしれませんが。
演奏会のドレスもほとんど
黒で、彼女の神経はそこに使われている気配すら
ありませんから、
やはり卓越した女性だと
思います。
同性として
尊敬します。
もうそうとうの年齢だと思いますが、
さらに深くご自分を
きわめていってほしいと
願っています。
そしてねえ
最後は魔女になりましょう!
私も魔女になりますから・・・と。
でも
もう女史は魔女になってるかも
しれない。
と
これは
私の勝手な思いです・・・(スミマセン)!
追、魔女になりたい方、
一緒に魔女になりましょう!
ショパンのマズルカですが、これも素敵です。