フィギア選手のその後! |
暇つぶしも兼ねて、フィギアスケートの四大陸選手権を
見た。
ちょうど小塚君が難儀をしていて
あまりいい点数が出ず、
ああ、迷いがあるんだなーと見ていたが
ふっと
でもこの迷いが彼が山を越したあとで
きっといい宝ものになる・・と思った。
そう思いながら
高橋君の演技をみたら、
彼には確かにホストのような色香があるし、
それに迷いがないからもうー
ひたすら演じて、さすがだなーと思う。
しかし反面
この子は山を越した後
何をするんだろう・・・と
彼のその後、
つまり
スケートの選手が終わった後のイメージが浮かばない。
それに比べ
小塚君は、
いい指導者になるだろうなーあと
思うのです。
だから彼が迷ったこと、つまずいたことは
のちの後進に対する、
いいアドヴァイスになると思うし、
それだけの働きすると思われます。
同様のことは昨日ジャンプに失敗し続けた
鈴木明子選手にも言えて
彼女もいい振付師とか、指導教師になれると
思います。
ただ
安藤となると
これもあやうい感じがして
浅田真央にもその後はあまり浮かばないが
しかし、彼女には安藤や高橋にはない
なにか骨のようなものを感じるから
案外別の道をスタスタいくかもしれない。
小塚君や、鈴木さんには
他のスケート選手に比べ、
人格というか、自分を相対化してみることが
できているように思え
”人”としての安定感がある。
そうはいっても
本人たちは
迷いと考察の中、
試行錯誤して
苦しんでいると
思いますが・・・。
私自身は、何より嫌いなことが
”他人から期待される”という事で、
それは多分4歳から始めたピアノで
親が私に張り付き、
ずーっと親の監視のもと
その期待に添うべく、自分を奮い立たせてきたからだと
思います。
残念ながら親の期待には添えませんでしたが
親の呪い…カウンセリング用語では”魔女の呪い”が
ずーっと解けず、
いつも社会的に何か名を成さねば・・・という焦りのなかで
苦しみました。
まあそれも、39歳で一冊本を書き
49歳でピアノを売っパラって
やっと親の期待から解放されました。
なんでもトップになる人達の大なり小なりには
こういう、自分以外の人間の期待が
かかっており、それを為しとげるために払った
人生の犠牲も大きいと思いますよ。
小田君なんかは、
あの母親の期待に添いたくない、
親の自由になんかなるものか・・・という
無意識のところにある抵抗、反抗があるから
見事に成功寸前で、なにかドジをやる・・・笑”!
つまり、成功禁止令が見事に作動しています。
小塚君のコーチの佐藤さんも
鈴木明子さんのコーチの長久保さんも
とてもまともな人に見えます。
単にトップを狙うという事ではない・・・という
”フィギア人生”を
教えているかもしれませんねえー。
他のコーチは、山師というか、ひどいねえー!
特に佐藤コーチは、
先日の新聞で読んだところ
猛練習ばかりに走る浅田選手に
”休むこと”を教えたそうですから、
人生は、トップ取りや
メダル取りで、
自分が消費されるのではない、
スケートを通して人生を紡ぐということを
教えるコーチに、
浅田はやっと
会えたのかもしれません。
顔を整形だらけにした、伊藤みどりのその後を見るにつけ、
あの山田というコーチが何を
彼女に教えたのかと
思います。
顔やスタイルじゃない、
ぴょんぴょん妖精のようなジャンプをする
みどり選手がいかに
愛らしく、素敵だったか・・・!
娘と長洲未来選手を見ながら
愛らしいとか
素敵だとかいうのは
ほんとうにそのひとの
内面から溢れだしてくるものだねーと
はなしました。
生きる、
いかに生きるかと、
自分を突き放して見つめ、
自分が身を粉にして
歩いてきた
過去の自分を、
自分が試行錯誤し
迷い
躓きながら
生きていた
これまでの自分すべてを
どういう風に評価し(肯定し)
今に
そして次に生かすか・・・・。
過去と、今と、未来のその鍵は
今の自分がどうであるか・・・を
ちゃーんと考察できることだと
私は思います。
まともなコーチならきっと
勝つことよりも
もっと
尊いことを
教えると
思いますよ!
みどり検索で目に留まってコチラを拝見させていただきました。
着眼点の鋭さに「ほほぅ」と感心させられました。
この競技はいろんな角度からいろんな見方が出来る、
何年見ていても新しい発見がある素晴らしいスポーツだと思っています。
みどりに関する記述についてはいろいろ思うところはありますし、山田先生が後年みどりの容姿についてTVで発言していた事も事実です。
あの時は私も非常に悲しくやるせない思いをしましたが、それでもあの二人は他人にはわからない親子のような、それ以上と言ってもいい関係なのです。
一言だけ付け加えると
「ウチには強いだけの選手はいらない」
これが山田先生の方針です。
あの時代も今も内面を見ようともしない人間はたくさんいます。
「言ってもわからない奴には何を言ってもダメ」と思う反面、やはり「少しでもわかってもらいたい、知ってもらいたい」
そういう気持ちをたくさん込めた記事を私のところで書きました。
みどりの内面がよく現れた事件と試合について書いたものです。
お時間が取れればご一読くださいませ。
http://richq10.seesaa.net/article/170403366.html
素敵な記事をありがとうございました。