永遠の傍観者・・・! |
中に永遠の傍観者…という人達がいます。
それは自分の主体を追求せず
ことと次第によっては右に動き
左に動き
自分というものを明確にしない人たちです。
しかしこれもしたたかな頭脳プレーヤーで
そういう自分を曖昧に保つことで
ずーっと自分への注意を惹き付けていく。つまり
こころあるひとは永遠に
振り回される・・・・ゲームのなかに
はめられていきます。
こういう人は頭がいいですから
ああいえば
こういう…という風に
論点を微妙にすり替えて
なかなかその核に切り込むことができません。
こういう人が勇気をもって
自分の殻を破った時は
ほんとに素晴らしい人へと
再生していきますが、
殻を破れないと
ずーっと他人をコントロールし続け
ゲーマーとして他人をくたくたにして尚かつ
本人はいつまでたっても
充足をえられない!
私の恩師はそういう人を
最後は
ぶん殴りましたねえー。
それはとても
危険なことで
そこでぱっと
扉が開けばいいですけど
もし
それでも強固に自分の殻を守った場合は
強い恨みを買います。
それでも助けたい・・という
熱い思いが先生にはあったのでしょうねえー!
昨日、村上春樹著「雑文集」というのを
買ってきました。
以前ある人から勧めらて
「神のこどもたちはみな踊る」という短編集を読みました。
それは勧められたこともあるんですが
村上さんのイスラエルでの勇気ある発言に
共感したこともあり買いました。
しかし読みながらとちゅうから
どうもなんだろう
なにかぼかしているなあ
はぐらかしているなあ・・と感じはじめ、
その本を最後まで読んだかどうかは
覚えていません。勿論
内容に関しては
ほとんど覚えていません。
私の心が動かなかったのだろうと思います。
しかし
最近また氏は原発で、はっきりと意志を示されましたので
イヤ、私の思い違いかなーと
思っていたところでした。
昨日、さっそく読み始めましたら・・・、
ああ・・やっぱり・・と
ガテンがいく文章がありました。
「小説家とは、多くを観察し、わずかしか判断をくださないことを
生業とする人間です」
中略
「なぜわずかしか判断を下さないのか?
最終的な判断を下すのは常に読者であって、作者ではないからだ。
小説家の役割は、下すべき判断をもっとも魅力的なかたちのして
読者にそっと(べつに暴力的でもいいのだけれど)手渡すことにある。」
まさに素晴らしい頭脳プレーをもっている
”傍観者”ですなー!
作家が判断を下そうが
下すまいが、
最終的には読者が判断を下すに決まっているのです。
作品を世に出したらあとは
共感されようが
賞賛されようが
串刺しにされようが
読者に切り刻まれようが
それは
読者の主体の意志で
読者の勝手です。
作家が読者を信頼していあれば
そんなことなど
自明の理なのですが、
問題はこの言葉です!
「下すべき判断を、
最も魅力的なかたちにして、
読者にそっと(べつに暴力的でもいいのだけれど)手渡すことにある。」
おお、おお
さすが知恵者
・ 魅力的な形にして
つまりうけとりたくなる形にして・・・と
・ そっと手渡す
つまりきずかれないように
そっと。わたしちゃう!
べつに暴力的でもいいけれど・・・と
居直っていますがねー!
素晴らしいマインドコントロールです!
まあ作家と読者が共依存関係にあれば
このゲームは永遠につづきますから
ビジネス的には成功です。
まだまだ最初のページですし
最後まで読んでみなければ
分からないかもしれないし、
もしかしたら
彼の最近の発言は
自分をさらす勇気がでてきて
彼は自分のそのベールを脱ぎ始めたのかもしれないですね。
でも
最後まで
わたしが食いつくかなー・・?
「小説家は、素っ裸で日本橋に寝そべっているようなもの」
岡本かのこが言ったのか
岡本一平が
かのこの事をいったのかは
覚えていないのですが、
そういう自分のすべてを
衆目の下にさらす覚悟のもとに
小説を書くんだ・・・という気迫です。
わたしが小説を読まなくなったのは
小説も書いたその作家の閉じられた世界で
そこであれこれ起きる人間関係には
よほど作家が勉強し熟していないかぎり
なんか観念的な簡易なきがして
つまらない・・・と思ったからです。
現実の人々のありさまのほうが
よほど多様で豊かで新鮮で
生き生きしていますよ!
最後はやはり
読者にたいする信頼と
友情と
愛情ですね。
でも
永遠に
読者をひきつけておくには
素晴らしい戦略ですけど
もしかしたら、永遠に
殴られないのは
不幸かも
しれませんね。
・伝心柱マガジン 始めました。よかったら覗いてみてください。
いつもブログを読んでは共感したり、考えたりさせて戴いています!
今日もとっても共感させて戴きました。
私もやはり、主体的である方が、最終的には楽だなーと思います
主体的でない人に巻き込まれることもありますが・・
個々の充足としてはやっぱり、いつも主体的でありたいなーと思いました
いつもこちらのブログを読んで気持ちを落ち着かせています
ありがとうございます^^