リーダー論その2・権力の使いかた。 |
実際のリーダー達が、その集団を
成功に導いていくには
成員の心を掌握していかなければなりませんが
そのことはとても難しことです。
いちばんやりやすいのが
システムを強化し
軍隊のように統制していくという
日本の”お家がた”の組織で
心理的には
所属し安定を得る代わりに
そこへと忠誠を誓い小型
ファシズムとして一体化する・・・という
共依存型の組織です。
そうではなく
これからの時代の組織の在り方として
成員の自由と自立が
その組織を成功へと導いていき
高次元の目的に向かって常に
再蘇生した息吹の中にいることだと
思います。
しかし人間はほおっておくと
自分の自我の感情のなかで
どんどん自己利害にはしり
お互いの足を引っ張り合います。
そういう集団がまだ原始的意識水準の時に
リーダーはどうしたらいいかを
書きました。
〇
もしリーダーに力がなく
カリスマ性もなく
本質からズレた
周辺領域のところで
小競り合いばかりが起きていると
成員は確実に
消耗していきます。
そして
リーダ自身も消耗していくのは
この周辺のところで
足踏みが続き
それに付き合わされて
ちっとも本質論のところへと
辿りつけないときです。
まず最初にここのところで
ガツンと
くさびを打ち込んでおく必要が
ありますね。
先にも書きましたように
小競り合いというのは
小競り合いをしている間は
良くも悪くも
自分に能力がなくても
自分を諦めないで
すむからです。
たいがいの人間は最初の段階では
まず、自分の防衛のために
自分の存在を顕示したり
反対にリスクを負わずに済むように
事なかれに流していったりと
そういう
自分の存在のマーキングをします。
動物が自分の縄張りにおしっこをかける
あれと同じです。
そういう風に
所属する集団の目的ではなく
最初は自分という人間の
存在場所の確保と示威で
そこでの小競り合いが収まらないかぎり
その集団はまとまらず
故に目的に向かっての体制造り以前のところで
つまずいてしまいます。
動じて和せずの集団になってしまいます。
そこでは誰が正しいとか
誰がよくないとかいう事ではなく
個人の自我の感情の問題という
個人の事情の中へとすべてが
収斂してしまうので
そういう事態へと向かいそうな場合
それを
一挙に収束させ得る
リーダーの能力が必要です。
勿論時間の経緯とともに
成員の意識が次第に覚醒していくことも
ありますが
それ以前の段階において
リーダーはどうするか・・・?
そういう次元の低いところから
目的とする高い次元まで
成員の意識を覚醒させるには
リーダーその人が
一切のそういう甘えや
自己執着を
すててしまっている。
はなからそういう匂いを
ひとつも臭わせない・・・という
レベルにいることです。
ここでもしっかりと
大衆或いは成員を
突き放しておく必要が
あります。
いい人や
徳のある人なんかではない
厳しくて
安易には
近づけないくらいの
気難しい人間と思われるくらいで
いいです。
つまり
そういう些末なことは
一切受け付けないよ、という
オーラーを放ち
むしろ
些末なことを口にしたり
エゴ的行動した途端に
その成員が恥ずかしくなるような
集団の
独創的文化を創ることでしょう。
しかし
間違えてもらっては困るのは
そういう自社の企業文化とは
いわゆる制裁やペナルティーによる
心理支配や
滅私奉公論などによる
収奪や
心理支配と服従では
決してないと
ことです。
いまだに多くの日本の企業が
社員からの不当な収奪や
絶対服従の心理支配をしており
また
かなりの企業が
いわゆる徳川三河型支配とでもいいますか
日本特有の
ピラミッド型の序列支配で
上意下達が今も
なされていることです。
そういう統制のなかでしか
人を動かせない・・・という
思いこみの人間も
ごまんといます。
そういう事ではなく
成員ひとりひとりが
考える
或いは
考えずには
いられない・・・と
突きつけ
追い込むことです。
厳しさが
必要です。
そういう企業の文化を
造り巻き込んでいきながら
低い次元の意識から抜け出して
高次の次元でそれぞれが独自の能力を
発揮することができることを
保障していきます。
いわゆる帰属意識としての
安心の場を
造ることです。
そこには
真摯さや
誠実さがあり
故に社員や成員は
企業に守られているという
母体としての包容力です。
そしてその条件として
トップリーダーをはじめ
各リーダーたちが
富や情報の独占をしない。
勿論責任や能力の段差はできてきますが
ピラミッド型の組織ではなく
限りなく平場に近い台形で
情報が短距離で
往来できると尚
いいですね。
特に時代は
一部の人間が富や情報を独占し
特権化する時代から
企業やビジネスの成功がその会社の成員全員の
幸福へとつながる時代へと
もうすでに胎動を
始めています。
権力の行使は
序列的支配や
成員の労働の収奪を行う為にではなく
成員をはじめ
会社や集団の存在そのものが
社会の幸福を目指すものであり
それを実現できる
リーダーたちにのみに
与えられている魔法の杖≒特権です。
リーダー達がビジョンを示し
文化を創造する場としの
労働と生産の場を開き
そして
成功のための戦略に基づいて
優先順位を決めたうえで
公平でなおかつ
有効な調整としての
権力を行使する。
自信に満ち溢れて
権力を
行使する・・・・!
つまり
リーダーたちに求められるのは
高邁な理念に
基づいた
高いこころざしです。
まだまだ
日本の企業は
そこまで到達していないと
私は思っています。
なぜなら
この国の若者たちの
貧困さです。
若者たちの多くは
その労働に
みあうように
給料は
支払われているのだろうか・・・?
どことは言いませんが
トップが
何億
何十億とサラリーを取って
なにに
つかうんでしょうかねえー?
広く
大勢の
人間が
能力を発揮するためには
日本の
トップリーダーたちの
アタマの中を
変革しないと
ダメかもしれませんね。
それと
指示待ち人間と化した若者の
再教育ですかね。
伝心柱マガジン やってます。
このブログは重いですが、マガジンのほうは
カジュアルです・・・笑!
よかったらどうぞ!