チャイルドの言葉、アダルトのことば・・・! |
このところ、ほんとうに神経がつかれますね。
震災や原発事故で、「安心して生きる」という事が
不安定になっている上に政治のごたごたで
それらを解決末うために
着々と法を改正し、手を尽くしていかなければならないのに
逆に人間の”欲”のほうを見せつけられることに
閉口します。
なんだかほっとしたいですね。
そのためには、
目先のあれこれ、ドタバタを突き放して
遠くから眺めているという
自分の立ち位置を
毎朝、確認して一日を過ごします。
昨日頂いたコメントでアダルトとチャイルドの
言葉ずかいについてのことがあり
いい機会ですので
書いておきます。
カウンセリング理論の一つに
「交流分析」というのがあります。
アメリカ人の心理学者”エリックバーン博士”による
理論です。
それは人間の深層心理には三つの人格(自我の状態)がある。
・ペアレント
・アダルト
・チャイルドで
・ペアレントは指示命令の規範的なペアレントと
保護するペアレントの二種類があります。
・チャイルドも従順な内向するチャイルドと
自由奔放にふるまうフリーチャイルドの二種類があり
・アダルトは自分を客観的に見ながら
それらのバランスをとり
対外的には距離をはかります。
さてペアレントの言葉遣いは
・・・・しなさい。
・・・・・すべきだ。
…したほうがいいよ・・というような
指示や命令や
親的な上から目線で発すような言葉です。
チャイルドは
いわゆるため口
・・・・だよね
・・・・しよう
・・・・してよと云うように
相手と自分とを一体化させようという
距離のない馴れ馴れしいことばとか
感情的な言葉を
を発します。
そしてアダルトは
ちゃんと距離のとれたことば
・・・・ですね
・・・・しましょう。
そして敬語です。
こういう三つの人格に基づいた言葉を
人間は
人間関係で潜在的な無意識で
使いわけて生きてます。
さてここからが頭脳プレーです。
まず、自分が日ごろどういうような言葉遣いをしているかで
自分の対外的な立ち位置が分かります。
まあ―それも時と場合と人によって
人間は微妙に使い分けているのですが、
それでも自分のことばの傾向がどうなのか
ちょっとそこに目をむけると
ああー自分はいつもチャイルドの自我が強いんだ・・とか
いやペアレントで、
…すべき・・・と自分を縛っているなあーとか
どうしても敬語を使言ってしまう、或いは
です、ます、ことばが多くて
他者とあまり親しくなれないなあーとか
いろいろ見えてくるでしょう。
まあーそれはそれとして
人間関係においてトラブルが発生したとき
まず
自分と相手との言葉づかいをちょっと検証してみると
いいです。
もしかしたら
です、ます言葉をつかすぎて
相手から冷たいなあーとおもわれているかもしれないし、
いつも・・・したらいいよ・・と助言をしているつもりが
相手から見ると
うざいなあーという感じかもしれないし
逆に
ことばがなれなれしすぎて
相手は重たいとおもっているかもしれないし
踏みこんだり
依存されるかもしれないと
警戒されているかもしれません。
特に身内の中のトラブルは
感情的ないざこざで
ああいえばこういうという応酬で
治まりがつきにくいです。
そういうときにこそ
アダルト言葉が有効ですよ。
相手が感情的になっていたら
・・・・ですか
・・・・しますという
です、ます言葉で
相手の理性を刺激します。
一瞬に相手の中のアダルトを
刺激し
客観性を取り戻してもらいます。
そういう風にして感情を
消火してから
話し合う。
敬語というのは
たんに尊敬のことばではなく
相手も
自分も
尊重され
距離を保つために
産みだされた
知恵です。
そして
敬語だけでなく
ことばは自分の中を映し出す鏡でもあります。
大切に
大切に
使うと、
とても素敵に働いてくれる
自分の分身でも
あるんですね。