アンデルセンの童話より ・・・『雪の女王』! |
ああードキドキする!
「雪の女王」はのっけから
シャドウが(悪魔)が登場します。
このことを見ただけで
この物語がいかにパワフルなのかが
分かります。
アンデルセンのシャドウが語ります。
シャドウ(悪魔)は特別な鏡を造って
大笑いをして言います。
「いいものやうつくしいものをその鏡にうつすと、
たちまちしぼんで、ほとんどなにもうつってないように
見えます。逆に悪いものやみにくいものをうつすと、
実際より大きく、さらに悪くみにくく見えるのです。
ですから、どんなうつくしい景色も、ゆでたほうれん草みたいに
みえましたし、どんなにすばらしい人も、ひどく
おそろしい人に見えたり、逆だりとか、胴体がなくなった
姿とかでうつったりしました。顔はひどくゆがみ,
だれだかわからないほどかわってしまうのです。
心のなかに清くまじめな考えがよぎると、鏡にのなかには、
ぞっとするようなあざけりの表情があらわれます。
なんておそろしい悪ふざけでしょう。」
この鏡を持って悪魔の学校の生徒たちは
天使と神様をからかいにゆきます。
しかし天国に近づくにつれ
鏡はしだいにゆがんでゆき
とうとう妙なぐあいに光が反射したせいで、
鏡は悪魔のてから落ち、
地面にぶつかって、砕け
その欠片が世界中に飛び散って
しまいます。
そのかけらが目に入った人は
よいものが歪んで見えますし、かけらが
心臓にはいってしまうと
心臓が氷のかたまりのようになってしまうのです。
アンデルセンは何を想像しながら
この文章をかいたのでしょうかねえ!
さて皆様もご存じのように
この鏡のかけらが
今回の物語の主人公のひとり
男の子の”カイ”の目と心臓に
入ってしまいます。
そしてカイは
氷のようにつめたい雪の女王に
連れ去られてしまいます。
そのカイを
カイとは兄弟のように暮らしてきた
女の子のゲルダがさがして旅をし
そしてとりもどずお話です。
話は7つの章(エピソ―ド)からなり
最初の1章2章には
悪魔の鏡がカイの目にはいって
雪の女王に連れ去られたことと
カイとゲルダの関係を描かれています。
それはそれで読みごたえがあるのですが
私はゲルダがカイを探しに出かける第三章から
分析をはじめたいと思います。
・お話その3 魔法をつかえるおばあさんの花園
カイが突然いなくなってやがて春に
なり、もう冬に閉じ込められることがなくなった
ゲルダはカイを捜しに行きます。
ゲルダが最初に行きついいたのは
色とりどりのきれいな花が描かれた
大きなひよけ帽をかぶった、魔法使いの
おばあさんの家です。
魔法使いのおばさんは
ゲルダをそばに置いておきたいために
鍵をかけ
庭の薔薇を全部地下に埋めてしまいます。
どうして薔薇を埋めたかというと
ゲルダとカイが向かいどおしに棲んでいた
屋根裏部屋の軒先には
いつも美しい薔薇がさきほこり香りをはなち
それにふたりは
「バラ咲きみだれる谷に、日がな一日、子らが遊ぶー
そのなかにほら、幼子イエスのお姿が」
という讃美歌を一緒に歌っていたからです。
だから魔法使いはゲルダがカイの事を
忘れて、思い出さないように
バラの花をすべて
土の中に埋めてしまったのです。
この魔法使いのお婆さんは
決してわるい魔女ではありません、
さみしがり屋でゲルダをそばに置いて
おきたかっただけなんですが、
しかしあるときゲルダは、
おばあさんが被っていた日よけ帽に
描かれていたバラの花をみてカイの事を
思い出します。
魔法使いは、うっかり
自分の帽子に描いてあるバラだけを
消し忘れてしまっていたんですね。
ゲルダはその庭に咲く花たちに
「カイのことをしってる?」と
訪ねますが、
その質問には答えず
花たち、ヒルガオ、マツユキソウ ヒヤシンス、水仙が
それぞれ自分の物語をかたります。
が
美しい花たちの語る話のなんと
空疎でつまらないこと・・・・かと
私はおもいますが、
ここにもアンデルセンの布石を
感じます。
ゲルダがその花園をハダシで逃げ出したとき
季節はもう秋になっていてました。
もうぐずぐずしてられないと
ゲルダはどんどん歩きい始めますが
足は疲れ切ってズキズキし、
休んでいるところへ
カラスがやってきます。
・お話その4 王子と王女
このカラスが優れもので、もしかしたら
自分の彼女が暮らしている宮殿の王女の
結婚相手が
カイかもしれないと言います。
それで
カラスとカラスの彼女に手引きされて
ゲルダは宮殿に入りこみ
眠っている王女のそばの王子の顔を
覗き込みますが、
残念ながらカイではありませんでした。
その時王子も王女も目をさまし
ゲルダはこれまでの事を二人に話します。
この王子と王女はとても聡明です。
二人はゲルダのために上等な服と靴
そして手をあたためる毛皮のマフをもらい
用意してもらった純金の馬車に御者や召使と
騎馬のお供までつけてもらい
再びカイを探しに出かけます。
カラスはどちらかというと
シャドウの鳥なんですが
頭が良い鳥で
アンデルセンはトリックスター(舞台廻し)に
使っています。
そして聡明な王女は
数あるお婿さん候補者の中から
”いちばん知的な話をした”王子を
選び結婚します。
このあたりも
アンデルセンが好きな人間をなんとなく
暗示しているように思います。
おそらく王子もカラスも彼の分身でしょうけど・・・。
そして次に登場するのが
私が大好きな女の子
・お話その5 山賊の娘 です。
ゲルダの一行は、暗い森の中を進み、
そこで山賊に遇います。
山賊は王女たちが用意してくれた
純金の馬車を襲撃し
御者も召使も騎馬のお供も
みんな殺してししまい
ゲルダもとらえて
食べようとします。
しかし山賊の婆さんの背中にしがみついていた
山賊のちいさな娘・・・といっても
かなり手におえない
乱暴なむすめなのですが、
彼女は自分の遊び相手にするんだと言って
ゲルダを自分の住む山賊の城に
連れて帰ります。
かえりみちがらゲルダはその子に
これまでの事を話します。
家に辿りつくと山賊の娘は
自分のペットの鳩とトナカイを見せるのですが
実は鳩がカイのことを知っていると
分かります。
カイは雪の女王に連れられて
ラップランドのほうへ行ったと
教えてくれます。
詳しくはトナカイに聞いてごらん・・・と。
そうするとトナカイが
雪の女王の宮殿は北極にのほうにある
スピッツベルゲンという島にあると
教えてくれます。
次の朝ゲルダは鳩から聞いた話を
山賊の娘に話すと
彼女は山賊どもがみんな出かけたあと
自分の母親もお酒を呑んで昼寝を始めるから
その時トナカイに乗って逃げるように
言います。
ゲルダは娘から食料と毛皮のブーツと手袋をもらい
代わりにマフを取られ
トナカイの背中に乗って
ふたたびカイを探すたびに出かけます。
この娘のくだりは内容も文章も逸品だと
私は思います。
ゲルダは森を抜け、沼地や湿原を超え
広大な平原を懸命に走り続けます。
夜も昼も走り続けてやっと
ラップランドに着きました。
お話その6 ラップランドの女の人と
フィンマルクの女のひと
ラップランドに着くと
女の人がランプの火で魚を焼いていました。
トナカイが彼女にゲルダのこれまでを
はなします。
ゲルダは口が凍えてうごかせないのです。
話を聞いてラップランドの女の人は
フィンマルクまでは
まだそうとう何百キロって
道のりだといい、
タラの干物に手紙を書き
それをフィンマルクの女のひとに渡すように
言います。
そうすれば、彼女の方が
自分よりいい方法をしっているから
きっと教えてくれるだろ…と言います。
ゲルダはそこで冷えた体を十分に温め
夕食をごちそうになり
ふたたびトナカイに乗って
フィンマルクまで走ります。
辿りついたフィンマルクには
やはり賢そうな眼をキラキラさせた女の人がおり
トナカイは貰ってきたタラの干物の手紙を
渡し、ゲルダの事をはなします。
ゲルダのために一生懸命頼みます。
雪の女王を倒すために
12人力の魔法の飲み物を
つくってやってくれませんか・・・と。
しかし彼女はトナカイを部屋のすみにつれて行き
「カイはたしかに雪の女王といっしょにいるようだ、
そこのすべてが気に入って、
世界にこんな素晴らしい場所はないと
思っている。
それもカイの目と心臓にあのガラスのかけらが
入っているから・・・。
それをとりださないと魔法はかけらたまま
永遠に雪の女王のいうなりだ!」と
話します。
トナカイはゲルダが雪の女王から
カイを救い出せるように、
手をかしてもらえないだろうかと
頼みます。
その時フィンマルクの女のひとが言います。
「あの子にはすでに、あたしがあたえる以上の
力がある。それがどれだけすごいかわからないかい?
どうしてひとも動物もみんな、あの子のためになにか
してやらなきゃって気になると思う?
それに、この広い世界のなかを、あの子は裸足で
どれだけの距離をやってきたと思う?
あの子は、自分の力をしらない。それは
あの子の心から湧いてくるもんなんだよ。
あの子の、大切で純粋な子どものこころのなかに
あるもんなんだ。
あの子が自分で雪の女王の宮殿にたどりついて、
カイを自由にしてやる以外、あたしたちに
できることはなにもない。さあいいかい!
ここから北へ10キロほどいくと、雪の女王の
庭のはしに着く。そこまであの子をはこんだら、
大きな赤い木イチゴの茂みのそばでおろすんだ。
雪のなかでたたせたままでいいから
むだ話なんぞしないで、いそいでもどっておいで」
そういうとフィンマルクの女の人は
ゲルダをトナカイにのせ、
トナカイは走り出しました。
ゲルダはブーツも手袋忘れてきたことに
気づきますが、
もうトナカイはとまりません。
やがて赤い木いちごの茂み来たとき
トナカイはゲルダをおろし
くちびるにキスをし
キラキラ大粒の涙をながして
いちもくさんにきた道を
戻っていきました。
さーゲルダはたったひとりで
ブーツも手袋もなく、おそろしい氷の世界へと
のりこんでいきます。
ゲルダに降りそそぐ雪は
降り積もりながら
キミの悪いハリネズミや
かまをくねらせる蛇の群れや
つららをつけた熊の姿に変身して彼女を
取り囲みます。
それらは雪の女王の国境警備隊なのです。
しかしゲルダはここでお
「主の祈り」を唱え始めます。
ちなみに「「主の祈り」はキリスト教の
もっとも主なる祈りです。
天にまします我らの父よ
願わくは
み名の尊まれんことを
み国の来たらんことを
み旨の天に行わるる如く地にも行われんことを
我らの日用の糧を今日我らに与え給え
我らが人に許す如く我らの罪を許し給え
我らを試みに引き給わざれ
我らを悪より救い給え
アーメン
この「主の祈り」は
カイが雪の女王にさらわれそうになるときにも
恐くなったカイが
「主の祈り」を唱えようとしますが
浮かんでくるのは九九ばかりでした。
ゲルダが祈り終わるころ
ゲルダの吐く白い息から
天使たちがあらわれてきて
雪の怪物達をやっつけてしまいます。
そしてゲルダは雪の女王の宮殿のなかに
入っていきます。
しかしフィンマルクの女性は
素晴らしいです。
これもアンデルセンの女性性が放つ
知性だと思います。
お話7 雪の女王の宮殿で
なにがあったかと、その後どうなったか
そのころ宮殿のなかにいるカイは
ゲルダがすぐそばまで来ていることを知らず
女王から下された課題にとりくんでいます。
それは、雪の板を組みあわせて特別な言葉を
つくることで
その言葉は
「永遠」という言葉ですが、
どんなに頑張ってもうまくいきません。
雪の女王は
「その言葉を正しくつくれたら、お前の
思い通りにさせてあげる。
この世界も、全部あげよう。・・・」と
言います。
カイは一生懸命に考えますが、
頭が壊れそうになります。
その時強風のうちつける大きな扉をあけて
ゲルダが入ってきます。
ゲルダはカイをみつけると
飛びついて抱きしめますが
カイは冷たい体をこわばらせて
反応しません。
悲しいですね。
胸が痛いです。
とうとうゲルダは泣きだします。
その時熱いゲルダの涙が
カイの胸におち
じかに心臓に沁みこみました。
すると涙が氷の塊をとかし鏡のかけらを
流してしまいす。
するとカイの目にも涙があふれてきて、
目のなかのかけらが流れ落ちました。
カイはそこではじめてゲルダに気づき
「ゲルダ!大好きなゲルダ!」と喜びの声をあげ、
いったいぼくはどうしてここにいるだろう・・・・!と
言います。
そして氷のかけらさえも
嬉しそうに踊りだし
あの言葉を造りだします。
そうです
それはカイが自由を取り戻すためのことば
「永遠」という
言葉です。
さあもうこのへんで、
あらすじはおしまいにしますが、
でも物語の最後にまた
いつもどおりの暮らしにもどった
ふたりにおばあちゃんが聖句を読んで聞かせます。
「なんじら、幼子のごとくならねば、
天国にはいってはならない」
そしてカイとゲルダは見つめあって、
ふとあの古い詩を思い出し
その意味を理解します。
「バラ咲き乱れる谷に、日がな一日子らが遊ぶ
そのなかにほら、幼子イエスのお姿が」
アンデルセンが結んだ最後の言葉は、
「こうして、ふたりは子どものこころをもったまま
ならんですわっていました。季節は夏。
あたたかくて楽しい夏でした・・・・。」
家に帰りあの屋根裏部屋に入ったとき
すべてがもとのままで
時計がいつものように
チクタクと動いていました。
ここまで書き終えて
私はかなり疲れましたが
でも
もう一息
さて今まで
アンデルセンの童話を”火打ち箱”から
ご紹介していきましたが、
回を追うごとに童話の中の登場人物たちに
変容が起きているのが分かります。
花から生まれて
おぜん立てしてもらってばかりの
親指姫は、
自律を阻まれてダブルバインドのなかで
苦しむ人魚姫になりますが
またそこから今度は試練に立ち向かい
幸福を手にするエリーザ姫と成長します。
そして最後のゲルダは
それまでの御姫様ではなく
ただの女の子です。
そしてカイは普通の
男の子。
ここにも
アンデルセンの心的変容が
見られます。
まあ
それにしても
この「雪の女王」に出てくる女性たちの
なんてすばらしいこと!
ただ綺麗な花園でゲルダの足止めをした
甘ったれの魔法使いのお婆さんは別ですが・・・。
それにあの囲まれた花園の花たちは
それなりに美しいかもしれませんが
空虚な想像で自分を慰めているようにしか
視えません。
それに比べ
カラスの彼女も
彼女が住む宮殿の王女も
そしてなんといっても
素敵なのは
山賊の娘です。
ナイフを振り回し
乱暴な言葉を吐くこの
”悪たれ娘”には
いきいきとした
アンデルセンのチャイルド、
自由なチャイルドの息吹が
吹き込まれています。
そして
ラップランドの女の人と
フィンマルクの女性には
アンデルセンの成熟した女性性が
ゲルダを見守ります。
大丈夫だよ
ひとりで
おいきなさい!・・・と。
このメッセージは
深いです。
自他を分離し
自律していく勇気が
描かれております。
また
人間はなにか困難なことや
トラブルを抱えている人間に
同情はしますが、
その人の中に
自分の困難さや
トラブルにたいして
他人に同情や依存を求めるものがあると
決して助けようとはしません。
逆に
たった一人で
その困難さやトラブルに立ち向かおうとする
ゲルダのような存在に対しては
共感や
エールを送り
見守ろうとします。
アンデルセンがそのことを
熟知しているような
フィンマルクの女性のことばです。
彼女のなかには、
チャイルドとペアレントと
アダルトの
すばらしい統合が
為されています。
この雪の女王で
もっとも私が着眼するのは
アンデルセンのチャイルドが
ゲルダとカイとなって、
男女の統合が為されまた
アンデルセンの全体性
つまり彼が高次の位置から見渡している
彼自身の、全景が
生まれていることです。
つまり
アンデルセンの知性と理性ともいうべき
男性性[老賢人)と
成熟した母性(グレーマザー)そして
アニマもアニムスもシャドウも
すべて市民権を与えられています
トリックスターは脇役として
人生を豊かに廻し。
またシャドウもちゃーんと
役割を与えられています。
鏡を造った悪魔が闇(感情)のシャドウなら
雪の女王は感情を捨てた
知性のシャドウでしょう。
最初に悪魔が登場しなければ
このお話は始まりません。
そして
人間の心を支配しようとする悪魔が作った鏡は
天国へ持ち込まれる前に
光が反射して地面にあたり砕けてしまいます。
そしてそれはカイの目と心に入りますが
カイの心は悪魔に乗っ取られて
歪んでいくのではなく、
雪の女王によって
凍結されています。
いつかはその氷のこころが融けるために
です。
つまりカイは悪魔の手には
落ちないのです。
さあー
いったいアンデルセンは
雪の女王で
なにを表したかったのでしょうか?
雪の女王は感情のない
冷たい心ですが
でもそれは善でも悪でもありません。
そして彼女はカイに
「永遠」という言葉を
つくるように言います。
それはいったい
何を意味するのでしょうか・・?
アンデルセンがなぜ童話を書きはじめたのか
彼がきちんと意識した目的をもって
書き始めたのでしょうか・・?
私は多分彼の中のなにかに
内発されて書き始めたのであり
書き続けられる中で
だんだん姿を現し始めた
自分の散らばった欠片を(自分の分身)を
集めはじめたのではないかと
思います。
だから親指姫ではまだそれが
未分化なものとしてあり
私は
何を書きたかったんだろう・・・と
思いましたし、
一方では
おとぎ話を書きたいわけでも
なさそうだし・・・と
思っていました。
アンデルセン自身が
まだまだ世間的な常識や
規範の中にいたのが
人魚姫で
このころのアンデルセンは、依存的で
自律しておらず
自由ではありません。
しかし書きながら徐々に
アンデルセンのなかに変容が
起きていった。
なにかが彼の呪縛を解いていったと
思います。
おそらくそれは
彼の中の女性性で
そこから吹き出す情念や希求や
熱い想いからくる
社会からの逸脱と(既成観念をこえてしまうこと)
彼の中の男性性の持つ
秩序やバランス感覚とが
少しずつ統合されていったのだと
思いますが
私はさらに
その先を垣間見ます。
それは
アンデルセンの心の奥に
潜んでいたたいせつな
大切な
彼のインナーチャイルドです。
それがメッセージをもって
はっきりと
蘇っているように
思います。
そこに在るもっとも純粋な理念が
ゲルダや山賊の娘に投影されて
聖句をもって祝福されています。
今回初めて
”祈り”が登場します。
次回はいよいよ
最終回の
「マッチ売りの少女」です。
そこには
アンデルセン童話を通して
私に断片的に
見えてきた
また
前回の「白鳥の王子」のところで
書きましたように
『つまり宗教的”神秘”ではなく
彼自身がリアルに感じいた人間の魂の原型を
物語にたくしてはいないだろうか・・・と』
もしかしたら
アンデルセンは
ほんとうは
このことを言いたかったのではないかなーと
いう事について
書こうと思っています。
それでは
また!

雪の女王です。
・小峰書店発行 「アンデルセンと13の童話」より
挿絵 ジョエル・スチュワート

よかったらどうぞ1
● 最近、ブログを書くだけで精一杯で、ちょっと疲れてきたので
コメントンに関しては、お返事を書かないことにいたしました。
でも記入はご自由にどうぞ!