大人は子供に何を教えるか・・・・・? |
”ゲームガイド”という職業になってしまい
その”ゲームガイド”として
埼玉県のある中学校で講演を
させていただいた。
世の中も変われば変るもので
息子が子供の頃は
ゲームをあまりやらせないように・・という
学校からの通達があって
ゲームは勉強の邪魔をすると
目の敵にされたものだが・・・・。
息子の友人のなかにも
家庭でのゲームを禁じられた子が
我が家でずーっとゲームをしていたが…笑!
彼こそは知能抜群の天才児であった。
息子によると
講演後に交流した中学生たちの
知的水準の高さと
ゲームにはまって、滅びたり
またぼうがいな金銭の支払いに
落ち込まないように
中学生たちは
自分でコントロールしている・・・と言うから
まあたいしたものです。
息子のことも含めて
最近ちょっと子供に大人は
何を教たらいいのか…という事を
考えざるを得ないような事象が
多々重なってあり
今日は
それを書いてみようと
思います。
大人は子供に何を
教えるか・・・?
ずーっと以前にも書きましたが
うちの父ちゃんが
某新聞のインタヴューで
「就職氷河期なんかではない。
企業は良い人材を取りたくて
手ぐすね引いて待っているのに
期待した人材がいない・・・・。
それは自主性や、独創性を摘み取り
”すでに答えの在る勉強”事ばかりをさせ
受験勉強を目的化した
日本の教育の結果として
優秀な人材がそだてられていないからだ」と
話していました。
ほんとに私も嘆きたいくらい
その通りで
いや
怒りすら感じるけど
日本の教育は
いたずらに子供のエネルギーを奪い
消耗させることばかり
やっている。
その子供が
自力で生き生きと人生を切り開いて行くために
大人は何をおしえるの・・・?
赤ん坊の時、どの親だって
我が子は天才かあ・・・と
勘違いするぐらい
能力と才能のかたまりだったのに
なぜ、
その芽を摘み取り
挙句の果てに
勉強ができても
世の中では通用せずという現実に
子どもは突き当り、
さらには
生きるため厳しさなども
全く実感できておらず
生活していくことは
苦労したり、
骨をおらなければ
何も手に入らないんだよ…ということすら
ピンと来ていない子供もいる。
つまり
口を開いて待っていれば
お金が天から降ってくる・・・・みたな
安易さで社会をみている。
社会が豊かだから、
子どもは過保護になったのかもしれませんが
いちばんの問題は、
勉強するということは
様々な未知の知識を知り、発見し
自分の空白が埋まっていく充実感や
そこからさらさらにもう
膨大にオモロイ世界が口あけて待っているという
勉強の
オモシロさ、愉快さ、痛快さを
親自身が
知らないことかも
しれない。
自分は勉強の面白さをと知らないから
やりたくない勉強ばかりを
押し付ける。
この世から受験が無くなるだけで
こどものストレスはかなりなくなり
心理的なゆがみからも解放され
子どものキレル犯罪も減ると
思いますよ。
それに
優れた人たちは、自分の専門以外に
いろんな分野に
精通している。
舌を巻くほど、
知ってる・・・。
それは学問を深めれ深めるほど
いろいろな分野の知識が
必然的に
必要になるからです。
学ぶことの面白さ
学問のおもしろさ
自分が成長していくことの喜び
自分が未知の事を発見していくころの
わくわく感。
そういう子供が本来持っている
好奇心や
命が未知に遭遇しジャンプした時
輝き!
脳が発火し、
回転してゆく爽快感などなど
自由に学ぶことの
オモシロさを
子どもが味をめてほしいです。
そしたらほおっておいても
子どもは
自分の好奇心や
探究心を
磨くでしょうに・・・。
義務的なことばかりさせて
我慢させて
心理的に成功禁止令をかけてしまい、
子どもが好きなことをする自由を奪い
そして
役にもたたない
受験勉強と
受験だけで
子どもたちの脳とエネルギーは消耗してゆき
挙句のはてには
どう生きていけばいいいのか・・という
雑草のように生き延びてゆく
”方法”や
自分の人生の戦略としての
様々に体験し経験知や認識を育てる
時間すら
奪われていると
私は思います。
そして自主性もなく
困難なことを乗り越えようという気迫や気概や
なんでもやってみよう・・・という
バイタリティーもない人間。
ひたすら
受験勉強のむこうに
陽炎のような成功らしきものをたよりに
自分を犠牲にして生ききた
(・・・そんなものありませんから、)
いちばん大事なことや
人生を生き抜く知恵と知識を
教えてもらっていない
子ども学生ち
ほんとに気の毒だと
思います。
もう一度
子どもたちが次の時代を
生き抜いていくために
大人はなにをするべきか・・・、
考えましょう。
そして
世の中の大人たちへ言いたいのは
特に若者を雇用している経営者たちへ
若者の労働に対して
生活していけるだけの
またその労働に見合うだけの
対価を、賃金を
払ってほしい。
富の分配が
もっと若者にゆくようなシステムに
してほしい。
ビジネスでの競争で
いちばん安易なのは
安価競争、
つまり、安売りをして集客をすることですぞ、
そこには知恵を働かせ
独創性を磨き
自分達の個性や特性をはかり
より素晴らしものを
社会に提供
貢献するということ
つまり
自分の”アタマ”を磨くことを
サボッている人間がいる。
そして
そのつけを労働者からの
収奪で埋めている現状が
あります。
安価な賃金で
若者をこき使うな!
そして
その周囲には
”お得”とか
”安い”に目がくらんだ
消費者のおとなが
群がっている。
いずれそのことが
自分の子供たちの首を絞めることになる・・・ことすら
気づかない大人です。
なにごとにつけ
”生産”するということは
コストがかかるんです。
良いものほどコストがかかるなんてのは
子どもでも理解できるでしょうに・・・!
良い社会というのは
すべてにわたって質の良いものを
産みだしてゆく社会です。
質の善いものを
チャ―ンと対価を支払って買う。
からだによいも
からだにやさしいもの
からだが生き生きと活性するために
自分の命を大切にし
人生を味わうには、
欲張らず、
人間の知恵と努力(技術)が作り出した
”質の良い物質”を
身に着け
味わい、
安価なゴミまがいで埋めない!
強欲な資本主義はもう駄目なんだと
あの原発事故で
はっと
目が覚めなければねえー!
ひとりの母親として
子どもを産んだ
女として
次の時代の若者たちに
何をバトンするか
私も考え
また
他の大人達にも
考えて
ほしいです。


よかったらどうぞ!
● 最近、ブログを書くだけで精一杯で、ちょっと疲れてきたので
コメントンに関しては、お返事を書かないことにいたしました。
でも記入はご自由にどうぞ!



ワクワクしながら読ませていただきました。
少し前に、名だたる科学者たちの頭を10年以上悩ませ続けてもなお
解明できなかったHIV様ウィルスの酵素の構造を、オンラインゲーム
の愛好者らがあっさり3週間で解析したという興味深いニュースを
思い出しました。
これまで、何を持って優秀とするかの基準があまりにも画一的で
狭すぎたと思います。でもこれからは少しずつ変わっていきますよね。
楽しみです。