シリーズ・人間は信頼するに足る・無条件に愛されているんだよ! |
薬学者”池谷裕二”氏の新著
「脳には妙なクセがある」を
読み終えたが
つくづくと
脳は人間の文脈では生きておらず
生物としての
”いのち”そのもなんだなあーと
思います。
この本は面白いけど
ちょーっと短絡的かなあ・・とも
思います。
まあ著者がまだまだ若いからかなーとも
思います。
つまり脳は命を生かす機器で
人間は最初に身体が反応し
その、0、5秒後に
意識がその、自分の反応を説明します。
つまり
最初に
その人間の”その人らしいとっさの反応”があり
それはいわゆる
そのひとの”無意識のからだ反応”で
意識的にコントロールしたものでは
ありません。
自分では意識的にいきているつもりなのに
実はほとんどが無意識の反応であり
やはり”無意識領域”が
何よりも大切なんだと
改めて思いますねえ・・。
だから
無意識層に蓄積された
経験や認識が
歪んでいたり
汚れていたりしたら
脳はその無意識にそって
その人間の反応をしてしまうから
だからこそ
抑圧されている
インナーチャイルドを救い出すことの
重要さを
改めておもいました。
さてこのところ私はある人の事から
ずーっと考え続けていることがあります。
人間は
無条件で愛されるんだよ・・・という事を
伝えたいのです、
そのことを
理解できない人に・・・。
その人は常に条件付きで
愛された経験しか
持たないため、
人間は条件付きでしか
愛されないと
思い込んでいる。
例えば
自分に親切にしてくれたひとには
常に
それなりのお返しをしなくてはならない。
また
自分を受け入れてくれた人には
その人の期待に
そわなければ、申し訳ない・・・と
思い込んでしまっています。
※ 条件付き・・というのは
子どもの頃
いいこだったら
愛される・・・とか
勉強ができたら、親のきげんがいいとか
なにか、いつも親の顔色によって
自分が受けいれられたり
受けいれられなかったりした時
こどもは
その親の条件を満たさないと
自分は愛されない・・・と
思い込んでしまうことです。
そうして
せっかく相手はもう無心で
彼に親切にしたのに、
相手は、彼に期待して
そうしたのではなく
かれの事が好きで
すこし喜んでもらいたいなあーと
よかれと、ナ―んの見返りも
期待しないで
そうしたのに
彼は
その他人の
行為や親切が
無条件なのだ・・・ということが
どうしても
理解できず、
故に
自分がその行為にあまんじていると
落ち着きをなくしてしまいます。
そういう風に
他人が親切にしてくれるのは
彼の人柄が好かれたということも
あるんですね。
私から見ても
彼は
ほんとに
いい青年です。
しかし一方で
彼自身の問題、
つまり
彼の中の無意識の底には
ふかーい人間不信や
人間に対する
猜疑心があることに
気づいていません。
だから他人の無償の行為を
どうしても
信じられないのです。
さらに
そのことは
彼が相手の事を
ディスカウントしている・・・ということなのに
そのことにも
気づけない。
もっと厳しく言うなら
彼は、
全く気が付いていませんが
相手のせっかくの親切や
好意を
貶めている自分に
気づかないのです。
相手の人々は
たとえ彼がその親切や好意に
甘え、
それに
こたえなくても
それだからと言って
彼に対してナ―ンも悪くは
思わないでしょうに・・・。
ただただ、
アッカラカンと
人柄がよくて
親切で
ただただ
すこしおせっかいだから
面倒見がいいだけで
そこに
決してみかえりなんか
はじめから思いもしないと
思いますよ。
だーれも彼を
見張ってなんかいない、
ただ、
彼自身が自分を
見張っているんだけど・・・・ねえ!
人間の中には
そういう
ささやかな
親切や
好意を他人とかわしたい・・・という
親和的な欲求があります。
ひとなっつうこさや
人恋しさ・・・という
子どものような無邪気な
心です。
多くの人が
誰かが倒れていたら
どうしました・・・と
咄嗟に
声をかけるでしょ。
彼だってきっと
そうすると
思いますよ。
その時
自分が助けようとした人から
返礼を貰おうなんて
誰も
おもっちゃー
いませんよ・・・・ねー!
そういう風に
人間は
心を交換するものなんですが・・・。
しかし
彼はおそらく
条件付きでしか愛されなかっため、
いや、
多分彼もはじめは
両親から無条件に愛されたと
思いますが、
いつの間にか
親の条件が強く影響をしはじめ
彼がそう思い込んだのだと
思います。
人間の
そういう
ささやかな心を
受け取ることが
できない。
これは
とても不幸なことです。
早くそのことに
気づいてほしいなあ・・と
私は願っています。
こういう風に
他人の行為を
いつもなにがしかの条件付きのように
思い込んでしまうと
当然のことですが
その人間にとっては
人間関係がどんどん
重たくなっていきます。
深層心理でその人は
いつも
他人におびやかされて
しまうのです。
そしてその人にとって
重たくなってしまった人間関係は
そこから
逃げるしかありません。
こういう人は
どうしても
短期的にしか
他者と付き合うことができません。
人間どうしのつきあいは
いい時も
悪いときもあるから・・・と
長~く、ゆる~く
安物のバントエイドのように・・・・笑!
くっついたり
離れたり、
けんかしたり
和解したり・・・と
漫画ちっくに、
お互いが
誤解や錯覚の中を
てさぐりしながら
コツコツと、
築いていて
いくもんなんですがねえ・・。
それに
人間なんて
長ーく付き合わないければ
相手のことなんか
分かりっこ
ありませんよ!!
彼は
にんげんちゃあ、
そういうモンだよ・・・と
親や大人から
教えてもらっていないのです。
人間は
それぞれが
いつも
いっぱい、いっぱいで
生きているから
おおきな、
包み込むような愛情を
他人にあげることは
出来ません。、
でも
ささやかな愛情は
たいがい
無条件で
交換しようとします。
W君,
ひとは
ささやかに
繋がりたいと
思っているんだよ。
そのことに気づいて
もう
安心してさ、
他者と付き合えると
いいねえ・・・。


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