シリーズ 映画「流 ・ながれ」より・軽薄とは・・・? |
なぜか、私の頭のなかには
「軽薄」について書け…ということばが
天から降りてくる。
なぜでしょうかねぇ~?
このブログを読んでくださっている皆さんは
今の、領土問題で激しくデモをし
ヒステリックに暴徒化する中国の民衆の事を
どういう風に思われますか?
私はどうしても
彼らが『国家愛国』のためにやっているとは
思えないのです。
歴史的に見渡しても
彼らほど「国家」(権力)に
いじめられ続けてきた民衆はないと
思います。
その彼らが「国家」のために
命を投げ出すだろうか・・・?という
疑問が湧きます。
おそらく彼らは私たち日本人より
ずーっと「国家」(「権力)に対して
醒めているのではないかと
思います。
だから彼らがほんとに動くのは
”共産党”がもうそれほど強くない、
今なら”共産党”をヤレル…というときだと
思います。
一部の報道では
デモには日当がでているとのことで
そうだろうなあー・・・と
納得もします。
むしろ問題なのは日本人のほうで
太平洋戦争で
あれほど
国家に利用され
散々な目にあったのに
いまだに「国」に幻想をもちを信頼し
さらに依存するという
私たち日本人はなんのでしょうかねえ?
さて今日のテーマ「軽薄」についてです。
私は以前軽薄な人が大嫌いでした。
しかし
カウンセリングを勉強し
人間の心理のメカニズムを知るにつれ
「軽薄」な人こそ
自分ではどうすることもできない
深刻な現実の壁の中で
深く傷つき
絶望している人たちであることを
知りました。
本当は
救い出されなければならない人間たちなのです。
現実の闇があまりにも深いので
それに目を向けたら
自分が生きていられないから
なるべく表面だけを見て生きる。
自分の感情を掘り下げたら
恐ろしいことになるから
すべての事を
安直なレベルで済ませてしまう。
尊厳もなく、
紙きれのように扱かわれてきたが故に
一人の人間としての重さや
尊厳を感じ取ることができず
自分も
他人も
軽々しく
うすっぺらに扱ってしまう。
だから自分と同じように
他人もうすっぺらに動くと
勘違いしてしまう。
「軽薄」の裏にこそ
深刻な現実があり
それに対する無力感で
押し潰されそうになるのを
心理的に意識操作してしまうのですね。
そうなるともう
逃げることばかりが
第一位優先で
どんどん自分が空っぽになって行きます。
お金だけが頼り、
地位や名誉だけが頼り
自分の容姿を売ることだけが頼り
自分の肉体だけが頼り
安易な方法論だけがが頼り
神仏にすがることだけが頼り・・・。
物事の本質が見えないから
不安にかられ
どんどん軽薄に動き
すべてを
浅いところで
対処しようとします。
なんだか
今の世の中の主流は
こんな風ではありませんか?
中国の民衆の本質が見えないから
中国に対しての脅威を
膨張させてしまう。
戦闘的な石原知事の無意識(インナーチャイルド)の中には
おおきな恐怖があります。
だれにも見えないかもしれませんが。
他の政治家たちも
同様に
自分の自信のなさ裏返しの
恐怖があります。
それ以外の
アリトアラユルところでも
世の中は
どんどん軽薄になっていませんか?
幼児化現象が
起きていませんか?
それは自分の根拠で
生きて”いない”からです。
自分を信頼していないからです。
私たちは本当は
深刻な自分の国を
直視しなければならないのに
まだ、軽薄に踊る人への
幻想と依存の中から
目が覚めず、そのニセ安全圏から
でようとしない民衆がいます。
日本の民衆は
ほんとうは
バブルのあとに
バッタの集団が食い荒らしていった後の
殺伐たる風景を直視し
引き受けなければならないのに
まだ10年たっても
眼にプロテクトが
かかっています。
さらに災害後の復興と
原発事故の深刻さに
大ナタを振るって
立ち向かわなければならないのに
腹が据わらない軽薄な人間に政治や行政が
のっとられていて
現実は遅々として進みません。
私は時々、こういう世の中が
つくづく嫌になり
逃げだしたくなります。
でもね
よーく目を凝らしてみると
それは世の中の表面で
自己を顕示したい愚かな人間達が
己の軽薄さの裏返しに
右往左往しているだけなんですね。
あたかも自分達こそが
世の中を牽引するが如く
踊っているだけです。
彼らの中には
何もない。
しかしこの世の中のヒエラルヒ―の
底を支えているのは
沈黙の中でじーっと自分の為すべきことを
為して耐えている人々です。
私たちそのものですよ。
中国の民衆はいまだに
強権政治の真っただ中にいます。
その民衆と
日本の民衆とが出遭うとしたら
もうすこし時間が必要でしょう。
根気よく、粘り強く
自分の為すべきことを
成し遂げていくしかありません。
吉江翁と斉藤翁のようにね。
その水平の地平に私たちが
いると思います。
今日は映画の予告編をご紹介します。
きっと何かをもらえると思いますよ!
続く!
● 告知
映画「流・ながれ」ロードショウについて
Moreをご覧ください。
↓
告知
以前このブログでもご紹介した
ドキュメンタリー映画「流・ながれ」のロードショウが
10月27日(土)ポレポレ東中野で上映されます。
11月には同じ場所での連続上映があるそうですが
詳しくはまだ決まってません。
スケジュールが決まり次第ご報告いたします。
それで
このブログを読んでくださっている方で
御覧になりたい方に
私からチケットをギフトします。
たくさんの方に見ていただきたいので
ご遠慮なさらずにどうぞ・・・。
お待ちしています。
ご希望の方は、コメント欄に非公開で
お名前とチケットの郵送先をお知らせください。
●「流・ながれ」のホームページはこちらです。