愚の如く、道転た寛し! |
あゝそうだ、
骨格すら捨ててしまう…という事だと
思い出した。
融通無碍
自分の中の突っ張り棒を
はずしてしまおう・・・と
思います。
そして何度も思い出すのは
良寛の師匠、大忍国仙和尚が
良寛に与えた偈
良也、愚の如く、道転た(うたた)寛し(ひろし)
『良よ、お前さんは愚か者のように見えるが
しかしその足元の道は広くおおきな世界へと
繋がっている。』
謄々任運 誰を得てか看せしめん。
『運を天に任せて、ノホホンと生きようとする
おまえさんを誰もみぬけないだろう』
為に附す、山形の爛藤杖
『さあ、山から切り出した真っ黒の藤の杖を
与えるから。』
至る処、壁間に午睡、閑かならん。
『これを持ってどこへでもおゆき。
そしてどこかの岩陰で
昼寝でもしておいで・・・。』
この偈をもらって良寛は
圓通寺を出て
諸国放浪の旅へと
出てゆきます。
師匠に貰った杖を頼りに
未知への旅へと
出て行ったのです。
私たちも同じですね。
愚かしい自分も(愚かでいいんです。)
そこに見えるのは
何が起きるかわからない
未知の旅ですが
それは広くながーく前方に広がっている未来で
運を天に任せて(余計な不安に駆られないで)ノホホンと
空気のように自由に
そして自在に
生きてゆく。
何でもアりでね。
