よけいなお世話・・ですが! |
俳優の山本太郎さんが衆院選に出馬するという。
ホントかなあ・・???
まあ、人はそれぞれですから
それも尊重したいとおもいます。
でも
どうしてそこへ行くのかなあ・・・という
疑問がわきます。
彼が熱心に原発反対運動をやっていることは
とてもステキだと思います。
おそらく一市民、一国民としての熱い思いや
純粋な正義感だと思いますが、
それは、彼自身が
ひとりの、
一市民一国民の位置にいてこそ
人々の共感があり、力を持ちえることができるのに
なぜ政治家になろうとするのかなあー!
なぜ
多くの国民には見えているその
ドブとヘドロの中へ入ろうとするのかなあ・・??
その泥沼に入れば、なんとかなる、
何かが変えられるという幻想があるのかなあ・・?
私は彼がすきでしたねえー!
俳優としての山本君が
なにか筋の一本とおった
清々しい演技が
とても良かったです。
でも今の彼は
上ばかりを見ている。
その反対の
足元が見えていない気がする。
彼の足もとには
多くの仲間がいるのに。
無名の多くの同輩、無言の多くの同志
多くの共感者がいるのが
みえていない。
その足元から抜け出しては
危ない!
うさんくさい上昇意識に駆られた
政治家という詐欺師たちの仲間に
君はなろうとしているのか。
人々がわかっていないとおもったら
大間違いで
人々は、自分ひとりではどうしようもない
苛立ちや、焦燥や
見通しのつかない不安の中を
懸命(賢明)に耐えている。
おそらく多くの国民や市民はもう
政治や政治家などには
見切りをつけているはずだ。
誰かが言っていたねえ!
こういう時の英雄待望や
カリスマリーダーの出現を望むのは
危険だと・・・。
こういう時はねえ、
じっと耐えるんだよ。
でも
ただ耐えるんじゃない。
よこに広がって耐えるんです。
よこに広がるとは
眼にはみえないけど
底辺にいるひとびとを信頼し
国民を信頼し
繋がっていくんです。
山の麓がどんどん連なっていくんだね。
山の足元、底だよ。
三角形の底辺が
どんどん蜜になり、そこにいろいろなものが
集まり豊かになっていく。
つまり足元が強固になっていくんだね。
いつも言っているとおり
すべては周辺からはじまる、
中央からではない。
センターに行った時
もうそこは空洞化している。
権力なんて空っぽの世界ですよ。
底に、周辺にこそ
パワーとカオス状態の叡智が潜んでいる。
なぜなら、ひとびとは誰もが
同じような苦しみを共感しているからだね。
そして同じようにパワーを蓄積している。
そしてそれはやがて
誰かがやってくれるのではない
自分達がやらなければならない・・という
覚醒が生まれてくる。
その覚醒が生まれたときこそ
動くことが必要になる。
そこに眼差しを向け
そこに
信頼をおいていくんだね。
上からの政治家様の改革ではない。
市民国民が
自分の足元を
自分の周囲に
ささやかだけど
しかし
確実なイノベーションを起こしていく、
くるしければ苦しいほど
そうなる。
だからいまは
じーっと無言で
見ている。
耐えている。
山本君は山本君の本業、
俳優という業を達成させていく。
そこで
輝く!
でも残念ながら
山本太郎という俳優は
違う頂きをめざしてしまったのだろうか・・?
人はそれぞれだから
まあ
それも
そのひとの道でしょう。
ただねえ、
人生には
動いていい時と
つまり
動かなければならない時と
動くな・・というときがある。
私は多分今は
動くな・・のときだと
思いますけど・・・!

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皆さまご観覧
ありがとうございました。
漫画家の奥友志津子様、すてきな絵をありがとうございました。

