映画「流 ・ながれ」・孤高の中のドキュメンタリー! |
能勢カメラマンが、来てくださいました。
その時のお話で
斉藤先生が、あのヒゲナガカワトビケラを
40年ぶりに見つけた時
偶然にも、カメラが
斉藤先生が撮っていたときで
まさに、神の手のような奇跡といいますか
そういう瞬間であったということでした。
ドキュメンタリー映画というのは
現実の流れの中にあるカメラの眼で
それは時に
人間の想定やコントロールを超えた
偶然や違和や終結や収斂が起き
この世全体、つまりWHOLEの中に
人間も他のいきものも
時間も空間もが
同時に進行し、
そして
包括されていくダイナミズムの不思議を
感じます。
またこの映画「流・ながれ」の中には
たしかに環境破壊や絶滅危惧種の問題も
ありますが、
昨日,改めてまた
村上監督と能勢カメラマンのお話を伺うと
斉藤先生や
吉江翁を通しての
たったひとりでやる・・・という
その孤高のなかを貫き生きる厳しさがあること。
さらに
それぞれの自我が到達しようとしている
その人間の個(孤)の完結の姿、
つまり歳を経たもの誰もが感じる
人生の終わりの締めくくりに対する
孤独で深いものが
ふたりの翁の姿をとおしてあること
感じました。
それを傍らで
ジーッと見ている
青年から壮年への過渡期に生きる
監督やカメラマンの眼もまた
そこには人間の尊厳に対する優しい眼差しがあり、
私にとっては、
バトンを渡せうる、
まことに
嬉しい存在でもあります。
世の上澄みは
濁りに濁っていても
しかし
人間の底流に流れる
澄んだ水は
渡し継がれるであろうこと
しかし
それはまことに
個(孤)を生きる厳しいさのなかに
在ること。
そういう事を感じながら
お二人の話に
耳を傾けました。
この映画の広告チラシの
「とどまることのない流の中に、
命のいとなみを見た10年間の記録」の
言葉を
なるほど、
なるほど
と
再度の確認と
納得の数時間でありました。
村上監督
能勢カメラマン
ほんとうに
お疲れさまでした。
さて、能勢カメラマンと村上監督の名コンビの作品で
是非皆様にご紹介したいものがあります。
準備が整いましたらご紹介いたしますので
どうぞ楽しみお待ちください。
では。
●「流・ながれ」のホームページはこちらです。
皆さまご観覧
ありがとうございました。
漫画家の奥友志津子様、すてきな絵をありがとうございました。
『伝心柱マガジン』