すべて私が悪い その8、すべて良し! |
いい人も悪い人もいない。
ただ、そのひとの傷の深さと
闇の深さに比例して
その人間の苦しみがあるだけです。
いうなれば、インナーチャイルドの
苦しみがそこにあり、
インナーチャイルドを救い出してゆく旅が
その人間の自己イメージが
どんどん浄化されていくプロセスで、
そのプロセスにおいて
自分のなかの傷も闇もが
まるで囲碁の面やオセロゲームの面のように
ひとつずつ気づかれ
受け入れられてゆくたびに
自分の色へと
裏返っていく。
そしてたいせつなことは
最初はすべて
自分の色であったことです。
しかし悲しいことに
他人の干渉や介入をうけて
傷つくたびに
自分の色がよどみ
汚れていったことです。
そして
最初は、あれほど広々とした大空を
のびのびと飛んでいた翼が
だんだんと傷つき
汚れて
しだいに
墜落して
低空飛行しかできなくなってしまう。
低空には
自分と同じように
傷つき、汚れた翼がうようよいて
お互いが、
ゴツン、ゴツンとぶつかりあう。
低空世界は
お互いを心理支配しようとする
”対立”の世界です。
自分の傷ついた、或いは
汚れたインナーチャイルドを
救い出すためには
その低空世界から
脱出する決意が必要なのです。
しかし長い間低空世界でしか
いきてこなかった人間には
もう
高い大空をイメージすることも
できなくなります。
そして低空世界での依存と束縛を解くことも
難しい!
なぜなら
もう
高い大空は、その人間にとって
未知なる世界となってしまったからです。
でもね、
自分には翼があること
そして始めは
その翼で大空を飛んでいたことを
思い出して欲しいのです。
自分の中の傷ついたインナーチャイルドは
もともと
はつらつと自分を生きていた原型の自分で
今風にいうならデフォルトの自分で
そこには
シンフォニーのような全体が
あったはずなんですよ。
嫉妬するチャイルド
ゆがみ、そねむチャイルド
おびえ、自己防衛ばかりするチャイルド
欲張りなチャイルド
自己中心なチャイルド
わがままなチャイルド
自己卑下のチャイルド
あきらめのチャイルド
劣等感のチャイルド
憎しみのチャイルドも
自己憐憫のチャイルドも
自分を縛り
自分を押さえつけているチャイルドも
みーんな
傷つき
汚れた翼で低空を飛ぶしかない・・・と
思い込んだチャイルドです。
嫉妬するチャイルドも
そねむチャイルドも
欲張りな
自己中心な
わがままなチャイルドも
みーんな
そういう風に追い詰められた
チャイルド(自分)、でねぇ~!
ホントウは
愛され
癒され
守られたかった
辛い自分ですよ。
愛されたかった
癒されたかった
守られ
受け入れられたかった
純粋な
純真な
純情な
自分です。
ほんとうは
抱きしめて
もう
自分の胸のなかに包み込んで
自分の愛情を
ひたすらに
まっすぐに
あげなければならない
もうひとりの
自分ですよ!
自己卑下の、
あきらめの
劣等感の、
憎しみの、
自己憐憫のチャイルドも
ほんとうは
大空をのびのびと
悠々と
飛ぶはずであった、
才能に満ち
アイディアに満ち
繊細で豊かな
感情に満ち溢れていた
自分です。
赤ん坊たちの
なんと自立的で
好奇心に富み
個性的で
ユニークで
機知にとんでいることか・・・・!!!
このなんでもやってみよう・・の世界から
やがて
こんなこともやっちゃーいけない
こんな自分ではダメ
こんなことだけ
やっとけばいい
の
ダメダメの禁止令に
自由を
奪われていきます。
インナーチャイルドとは
そういう
人間が作り出した闇を
通らなければならなかった
自分です。
しかしねえー
それは人間として生まれた宿命のようなもので
人間はそういう
”人間社会”を
通過しなければ
ならないのですよ。
その人間社会を通過しながら
自分のおかしさや
不自由さに
気づいた者だけが
また大空へと帰ってゆく。
そして、
大空へとめざしていく
そのときこそ
奇跡がおきてくるのですよ。
自分の無意識にある
インナーチャイルドに
気づき
救い出した時
すべてが
一気に
ひっくり返る!
あれほど自分を苦しめていた
嫉妬する、
ゆがみ、そねむ
おびえ、自己防衛ばかりする
欲張りな
自己中心な
わがままな
自己卑下の
劣等感の
憎しみの
自己憐憫の
チャイルド達が
その苦しみと苦労の中で
経験した自分が
今度は
自分の味になり
自分の経験の知識になり
自分と他者を理解する知力になり
そして
繊細で豊かな感情となり
それらが今度は
自分の自信の”根拠”となっていきます。
”根拠”とは
実感をもって経験され
納得をもって
蓄積されている
自分の経験の
データーバンクです。
それは、
自分を100%信頼することができれば、
素晴らしい直観となって
自分に情報をくれます。
また
漠然とした肯定感で
自分の判断を支えてくれます。
低空飛行から
上昇気流にのって
高い大空へと
あがって御覧なさいよ!
眼下には
パノラマのように
世界がひろがっている。
そして
はるか下方には
はてしなく広がる大地に
這いつくばるように
しがみついている
人間の世界。
それは
対立のせかいではあるけれど
しかし
喜びも
悲しみも
苦しみも
優しさも
憎しみも
エゴも
悪も
善も
勤労も
怠慢も・・・・・etc・・・!!
人間のすべてが展開されている
大いなる人間の
世界ですよ。
その、
その
全体の世界が
みえてくるでしょう・・・。
上昇してはじめて見える
世界です。
その世界で
つまづき
もがき
苦労していたんだねえー!
でも
再び自分の翼をつけた人間を
もう
自分を縛る者はいない。
自分に介入してくる者は
いない
もう
自分を不安に追い込む者も
いない
自由で
悠々たる
自分です。
時間をかけながら
そういう自分を
そういう自分の人生を
とりもどしていく。
傷つき苦しむ人間が
いとおしいねぇ~!
だってそれは
かっての自分だもの。
人間の幸福は・・・と
聞かれたら、
私は自然で、
誰からも干渉や介入をうけていない自分だと
答えます。
人間の愛は・・・・と
聞かれたら
丸ごとの自分を無条件に
そのまま愛することと。
そして
同じように
他者をも
そのまま、なにひとつ損なうことなく
無条件に受け入れることだと
思います。
あなたの
そのままが
素敵です!
だからね、
すべて自分が悪い・・・は
(自分におきていることすべてを
自分が引き受けること)
は
すべて良し
・・・・なんだね。
ちょっと難しいカナ・・・・!!
昨日のお絵かき教室の
絵!