シリーズ、不安と恐怖を脱出するその19 磨かれてゆく! |
今回はパソコンも置いて行き
頭の中はカラッポ!
おかげて
日常のことはすっかり
忘れて遊びました。
二日目は
大阪に行き、
難波の地下でたこ焼きを買い
それをもって
花月に行きました。
花月、リニューアルして
えらい明るくステキになっていて
なんと
一階にはあの東京の
芸人達の溜まり場である
”つるとんたん”が
出店していました。
今回、”ハリセンボン”が
見られるのを楽しみにしていたのですが、
いやいや
それより
大阪漫才の師匠たちの芸が
すごかった!!
やはりすばらしいんのが
巨人阪神の師匠ふたり。
声色や間を
自由自在にあやつる
名人の話術とテンポで
素晴らしい芸でした。
特に阪神師匠は
おじいちゃんになった顔が
とても素敵になっていました。
阪神師匠が
スギちゃんのパロディーを
やるのですが
もう、それがスギチャンの
老人版という
まろやかさに
なっていて
おもろくて・・・・!!
そして
お二人のスーツの着こなしも
おしゃれで
気品があり、
さすがでした。
メッセンジャーの黒田君も
がんばっていましたし
久しぶりにみた西川のりお、よしおの
支離滅裂な爆発芸も
月亭八方師匠の飾らない
渋い語りも
大変ようございました。
終わってみると
ハリセンボンの芸は
まだまだ
幼稚園というところで
逆に
年月に磨かれた
師匠たちの芸を見て
感動いたしました。
更に新喜劇がもう
めちゃくちゃ面白くて
特に座長の辻本茂男さん。
あのテレビの”笑百科”でみる
辻本さんとは
えらい違いの
堂々振りで
彼が放つ突っ込みで
次から次へと
笑わせてもらいました。
が
それだけではなく
私は彼の
顔の表情や体が安定し
自信にあふれた
全身から溢れるオーラを
その
人間的な魅力に
見入ってしまいました。
今回、
漫才や喜劇の中で
展開される芸人さんたちの
人間の
ヘタレや
歪みや
灰汁や
闇が
年月とともに
芸のなかで
磨かれ
黒光りして
やがて透明な光を放ってゆく
そういうものを
見せてもらった気が
します。
人間は
年月の中の励みによって
磨かれ
磨かれたものは
美しいです。
磨かれた芸と文化を
堪能して
私の空洞化した頭に
再び
人間の魅力と
それに対する
やさしさとを
取り戻して
昨夜
帰ってきました。
今日からまた
日常の中で
ゆつくり
作動しようと
思います。
ゆっくりね
生きようね。