岩田慶治著『道元との対話』より・参徹自己 参徹他己 参徹自他! |
美容院へいきました。
いつもやってくれる人は
お休みで、
初めての美容師さんでした。
楳図かずおの漫画の
”まことちゃん”のような
ヘヤスタイルでいいよ・・・と
いいましたら、
美容師さんは
しきりに緊張するなあ~と
いいながら
はさみを動かしていました。
今日はね、
出かけるときに
何年ぶりかに
口紅をつけました。
チョッと恥ずかしいかったですけど・・・。
実はある映像に写っている自分をみて
ああ、もうこんなにおばあちゃんに
なっているんだなあ~と
思ったからです。
でも
別にそれが嫌とか嘆いているんではないんですよ。
それはそれで
大切な私の姿です。
今朝、お隣のTさんと立ち話をしているとき
Tさんは、多分70歳くらいだと思いますが
キレイにお化粧していてね、
お話しながら、
私より年上なのに、
まだ少女っぽさが残っていて
すてきだなあ~と
思いました。
それで私も
ちょっと潤いをつけてみよう・・・という気分になり
もしかしたら、
髪を切ってくれる美容師さんの
イメージヒントとして
すこしお洒落をしてみよう・・という
気になった・・・というわけです・・・・笑!
思えば私は
ずーっと
修行僧のように
生きてきたなあ~と
思います。
お洒落をすることよりも
自分のそのまま
自分の自然性を
そのままうけいれようと・・・・。
さらに
今は
老いる
素敵さや
内面の実る美しさのほうに
シフトして
老いを
うけいれようと思っていますし
自分も他者をも
見る目は
そのひとの
内面の輝きを
みていようと
思っています。
修行僧というか
自分の中におきることこそ
自分を解放する鍵だと
思って生きてきましたねー。
自分の中の垢や我執を
できるだけ捨てて
素直に素直にいきたいと
そのことばかりを
考えてきました。
そして
やっと最近
自分の中にあった
自分と他者の対立、
その垣根が
随分低くなってきて
他者と自分の両方を
等距離にみている
自分がいます。
それが
嬉しい!
よく自己を参徹すれば、
すなわち他己を参徹するなり
よく他己を参徹すれば、
すなわち自己を参徹するなり。
しかあるにより
自他を脱落するなり。
(正法眼蔵)
岩田慶治著「道元との対話」
今日もまた
岩田慶治著「道元との対話」を
読み返しています。
姫うつぎです。