伝心柱日記 極意! |
70歳を過ぎてエベレストに登頂したという
素敵な女性をみました。
70を過ぎているのでまあ
お婆さんの範疇に入る女性ですが、
私は彼女をおばあさんとは
とうてい思えないものを
感じました。
しかし
ホントはね、
私はあまりこういう挑戦型の
タイプというのは
あまり好きではありません。
まあ挑戦というより
そういう気負いや
こだわり続ける・・・ということが
私はいやなんですね。
でも
彼女はとても素敵でした。
まあなにが素敵かというと
彼女はとりわけ、ハードなトレーニングを
するわけでもなく、
日々のなかで、義務感や、
強迫感を伴わないような
やり方で、ほんとに
ゆっくり、コツコツと
それをやってゆく。
山歩きにしても
歩幅を小さく
そして
ゆっくり歩き
つかれる前に
休む。
けっして急いだり
また、自分にリスクをかけたりしないで
ノンキにぶらぶらと
近くの山を歩くうちに
自然に筋肉がついてきた・・というのです。
歩く速度をゆっくりし
歩幅をちいさくとるのは
心臓に負担がかからないようにとの
ことですが、それとともに
もうひとつ、
これは当を得ているなあ・・と思うのは、
心臓に負担がかかり少しでも
疲れがでてくると
それだけで
心理的にも疲れがでて
自分との戦いになるからです。
彼女は言っていませんでしたが
それは
◎自分と戦わない・・・・ということだと
思います。
つまりそれは
翻って
自分の競争意識や対抗意識を投影している
他者や世間とも戦わない・・・と
言うことです。
↑
これは深い意味で捉えてくださいね。
いつもマイペースで
自分に必要なことだけを
やる。
急ぐとか、
せかす・・というのも
意識が外と確執している状態ですからね・・・。
これって
仕事や
物事を
成し遂げて行く時の
”極意”だと
思いますよ。
義務感を伴わず
コツコツと成し遂げていく。
義務感がでてきたら
休む、或いは
ヤメル。
コツコツと楽に
自分の中に集中し
そして自然に自分に
没入していく。
するとね、
それはほんとに
その人のリアリズムの世界の仕事に
なるんですよ。
つまりそこに
ほんとに自然な自分がいるからです。
そして
自分が積もってゆく!
まあこれも
彼女が様々な試行錯誤のなかで掴んだ
”極意”だと
思います。
この”極意”は仕事や
なにか目的を持っているときだけではなく
常に
日常の中の仕事でも
そうだと思います。
というわけで
昨日は
ずーっと気になっていた
昔描いた絵のキャンバスを
処理しました。
キャンバスの釘を一本一本抜いて
ほぼ、一日がかりで
コツコツと
金属の額を解体し
帆布と木枠に分別したところで
ちょうど
無用品引取りの車が通りかかりました。
まあ少々のお金を払い
木枠と金属を持っていってもらいました。
それで一枚だけ
残したのが
この絵です。
40代の終わりか
50代の初めごろ描いたんだと
思います。
ちょっと左手が描けてませんねえ~!
まあ、へたくそな絵で、
途中で嫌になり
やけくそで
白をぬりたくって
そのままやめた絵ですけど
すみませんが
お目汚しに
見てください。
この頃は
ほんと
エネルギーに
満ちていた私でしたねえ~!
寝転びながらも力強く大地とつながって
涼しく静かな場所から相手をじっくりと観察し、
「さあ、もう立ち上がる時間ですよ。」
と手を差し伸べている
伝心柱さんのカウンセリングの姿勢が
そのままに描かれているような気がします。
いい絵ですね。
これだけの絵を描くには相当なエネルギーが必要です。
いろんな意味で力いっぱい精一杯な時代だったのでしょうね。
今はもっと違う軽やかな絵が描けるときかもしれません。
また、見せてくださいね。^^
追伸:おめ汚しなんていっちゃだめです!ディスカウントじゃないですか。絵は命の記録。素晴らしいです!!