人生を解決する・・・その13 Decent Work 尊厳のある労働 |
村上広康監督と能勢広カメラマンにお願いして
彼の映画を撮っています。
それで父ちゃんの足跡を
村上監督がインタヴューで撮ってくれているのですが
先日、そのインタヴューの中で
とても感動した言葉がありましたので
今日はそのことを書きたいと思います。
それは父ちゃんが会社の経営者として
いつも念頭に置いている言葉です。
ひとつは
”まとも・真艫”という言葉で
もう一つが
”Decent”という言葉です。
父ちゃんは彼が経営する会社がいつも
”真艫・まとも”な会社であること。
そのためには
その会社が
”Decent”であることだと
考えているようです。
真艫とは
船が後ろからの風をうけてまっすぐに進むことをさします。
これは皆さんが通常会話で使っているあの
”まともな・・・・”と言う言葉の
語源です。
そして
Decent・・・とは
慎みぶかく、礼儀正しく上品な・・と言う英語です。
大江健三郎さんがノーベル賞を受賞した時のスピーチで
日本人のこと、日本の文化を
この”Dercent”という言葉で表しました。
それは
日本人が
つつましやかで、
慎み深い、上質な部分をもった人間であるということ。
日本とは、そういう文化である・・と言うことを
大江さんは世界へ語られたのですね。
そして父ちゃんは
自分の経営する会社を
”知の時代の会社”を意味する名前に改名し
そしてその会社が
常に
真艫で”Decent”であるように
力を注いできたということでした。
それはどういうことであるかというと
会社(企業)というのは
ひとびとが生活のお金を得るために
働く場です。
しかしそこは、そのひとびとが
いちばん長く”生きる場(フィールド)でもあるのですね。
だからこそ
その”場”は
その人が安心して
”自分を生かす場”でなければならない・・と
言うことです。
つまり、会社(企業)は、
利益、利潤を追求する場であると同時に
人間が生きる場でもある・・・・ということです。
だからその場はでDecentであらねばならないと同時に
働くことは
DECENT・WARK・・でなければならない・・・ということです。
”DECENT・WARK”とは
”尊厳ある労働”という意味です。
今の日本はいつの間にか
マネー本意の文化がはびこり
人びともそれに汚染されています。
さらに日本の国の経済も
世界のマネーゲームの中で
翻弄されています。
そして
本当は
働くということが
自分を生かすとても尊い事なのだ…ということなど
もう、掻き消えてしまっています。
お金を稼ぐだけに生きる人間は
荒廃していきます。
企業や経済体は
利潤は追及しなければならないが
今のように
金本位、経済優先の文化と価値観が
はびこる日本のなかで
父ちゃんは
社員を守るために、
会社が
金儲け主義へと
汚染されないように
会社の場と文化を
常に
真艫でDercentにしていなければならないという
使命感での踏ん張りを
続けてきたということです。
それはもう大変なことだったと
思います。
今の日本人も日本の企業も
金儲けこそが企業だと思い込んでいるほうが
圧倒的多数です。
さらに
酷いのは
若者たちが”Black”と呼んでいる企業で
そこでは、
劣悪な労働条件と収奪、搾取が
平然と行なわれています。
そしてもっと残念なのは
その企業を礼賛するマスコミです。
テレビなどではしょっちゅうその企業の製品が
安価でお得である・・という
映像や
あたかも成功企業のような報道を
垂れ流しています。
人生は
お金を儲けることが目的ではないのですね
生きることが目的なのですよ。
だから
経営者はその
生きてお金を稼ぐ”フィールド”を
健康な健全なものに保つ責任があるのです。
尊厳ある場
健康な場である
そのフィールドを
経営者が保証してこそ
パワーあふれる生産性が
生まれるのです。
ちなみに
もう20年近くもまえに父ちゃんは
どの企業よりも先駆けて
スーツの着用をやめ
自由な服での出社を奨励しました。
それは
”自由”ということを保証し
”自分が着る洋服こそ”
自己表現でもある・・と
言うことを
社員にメッセージとして贈り
現実化したかったからです。
このブログでも私は
その人間の感性や感覚が磨かれるには
その人間の持っているさまざまな
”自己規制”や”禁止令”を
解く必要があると強調してきました。
自己規制や
”禁止令”は
その人間の能力をディスカウント(減少させて)してしまうと同時に
その人間に成功禁止令を掛けてしまいます。
当然、そういう自己規制や禁止令の裏には
抑圧されたインなーチャイルドがいるはずですから
チャイルドが本来持っている
直観も
創造力も、
抑圧されていますね。
できたら近日中にこの
”禁止令”について
書きましょうね。
思えば
私たち夫婦の人生は
父ちゃんは自分の働くフィールドで
私は私のフィールドで
ずーっと
人間は
自由であること
そして
自分をいかし
人間としての尊厳によって生きること
もしくは
尊厳を取り戻して生きるためには
どうしたらいいか・・との格闘の日々でした。
まあ、ほんとうに大変だったけど
インタヴューに答える父ちゃんの話を
そばで聞きながら
日本中が
日本の企業が、職場が
・真艫であること
・Decentであることを
願います。
そして
企業の本質はフィールドであり
それは
”尊厳ある労働”のフィールドであることを
なんとしても
伝えたいと
理念として残しておきたいと
思いました。
このブログも
読んでくださった方が
ひとりでも多く
インナーチャイルドを救い出し
自分の中にある
インナーチャイルドの本質
無邪気で、疑がわず、、そして好奇心に満ち
喜びにあふれ、そして創造力にみちた
これからの未知の世界を生きるために
たくさんのポテンシャルをもった
自分の中に潜む
子供性を
取り戻してほしいと
思います。
最後にもう一度
Decent・・・とは
慎み深く、奥ゆかしく、そして上品で
そういう
上質なものを持っている日本人。
そしてさらに、Decent Work
”人間らしい尊厳のある労働”
人間に対して
なんて
優しいまなざしかと
思います。
今朝も四時には目が覚めました。
朝焼けがあんまり美しのでの
カメラで撮りました。
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楽しみです。
それにしても息をのむような美しい夜明けですね~
目をそらしたくなったり、逃げてしまいたくなった時、よくこのブログで読んだ言葉を思い出します。
ちゃんと届いてます!ありがとうございます!
映画の完成、楽しみですね〜。