人生を解決する・・・その14 禁止令を解く! |
気づきませんでしたが
でも、うかつにも
今まで一度も書いてこなかった
”禁止令”について
書いてみましょう。
この禁止令というのは
心理学者エリックバーン博士によって開発された
自己分析法である
”交流分析”という理論の中にあります。
自分が無意識に
自分に掛けているブレーキのことです。
その人の行動には
その無意識から数々の禁止令のブレーキが
掛けられているのですが
本人は、まるきりそのことに
気づいていません。
しかしこの禁止令あると確実に
その人間の行動が
規制されてしまいます。
これは親、或いはそれに類する人間と子供のあいだで
交わされる
コミュニケーションのなかで
ジェスチャーや
大人の顔色など
言葉にはならない無言の圧力として
子供にバトンされてしまうのです、
会社から帰ってきた父親が
疲れているので
子供が寄ってくるくるとイライラして
「いい子だから、あっちで遊んでおいで」と
こどもをさけようとします。
その時父親のチャイルドは無意識に
「私にまとわりつくな}というメッセージ(禁止令)を発してしまいます。
そういうことが続く時子供は
「自分は邪魔者なんだ」と思い込み
自分は父親にとっては
OKでない存在なのだと
思い込んでしまいます。
そして
他人に対しても
自分はOKではない…という風に思い込み
自分の中に閉じこもるようになります。
また子供どうしの喧嘩をして帰って来て
喧嘩をして友達を傷つけてしまったなあ~
後で謝ろうかなあ・・と思っていても
母親が、しょげているその子を見て
「あんたは悪くない、相手の子が悪いのだから・・・」という風に
いつも親からの心理介入を受けていると
その子供は
「ああ、自分は友達に悪いことしたなあ~とおもっているが
そういうふうに、
自分が感じるままに感じてはいけないの・・と
自分が素直に感じることを
封印(禁止)してしまいます。
子どもは
親の言っている言葉より
親の顔色(しかめっつら)や態度や行動から
親の本心を読み取り
その禁止令を
自分にかけてしまうのです。
表面的には肯定されているが
しかし実際は否定されている・・・ということが
無意識の中に蓄積されてゆき
その人間の行動を
無意識から規制(コントロール)してしまうのが
禁止令です。
多くの人が
どうして
自分はこうなってしまうのだろう・・・と
自分の対人関係んの反応や傾向を
自分では理解できないが
しかし
そうなってしまう・・・ということの
原因です。
禁止令は大きく13種類のことが
あげられています。
1・存在するな
2・成長するな
3・自分の性であるな
4・子供であるな
5・重要であるな
6・成功するな
7・所属するな
8・健康であるな
9・親しくするな
10・感じるな
11・考えるな
12・実行するな
13・欲しがるな
3の自分の性であるな・・と言う禁止令がかかっていると
自分の中の女性性や男性性を抑圧してしまいます。
6の成功するな・・・という禁止令がかかってしまうと
せっかく努力しても
成功しそうになると、不安や居心地の悪さが起きてきて
自分の成功を自分で壊してしまいます。
いわゆる積み木崩しばかりやってしまう人たちです。
1の存在するな・・と言う禁止令は
親が愚痴をたらし、
その子どもさえいなければ
こんなことにはならなかった・・と言うような
ニュアンスの事や態度をしめしたり
あんたのせいでこうなった…というような事を
子供に浴びせたりすると
その子はほんとうに
けなげにも、自分は生まれてこないほうがよかったのだと
自分の全否定をしてしまいます。
鬱になる人や
自殺願望がある人などは
子供の頃にこういう傷をうけてしまい
けなげにも
自分で責任を負い、自己否定してしまうのですね。
10 感じるな、11 考えるな、12 実行するな、13 欲しがるな・・などは
日本中、そういう禁止令の人だらけのようにも思います。
つまり
自発性や主体性を封じて
受け身でばかりで生きようとする人々です。
4の子供であるな・・はいわゆるアダルトチャイルドで
こういう人は、子供の自分を
守ってくれる大人がいないどころか
親と子供の立場が逆転してしまっている親子です。
私の近辺にも、だめな親がいて
子供に「どうしたらいい?」って聞いている始末です。
そして禁止令は、無言で渡されるものですが
そうではなく
親の言葉としてはっきりと子供に
手渡される禁止令があり
それは対抗禁止令(拮抗)と呼ばれます。
それはその言葉により
そこ人が駆り立てられてしまうドライバーのようなもので
1・完全であれ
2・強くあれ
3・一生懸命にやれ
4・急げ
5・他人を喜ばせよ
の5つがあり
その人はもう
おいたてられるように
そうであらねばなないと思い込み
そのような自分になろうとします。
また
実はこの禁止令と対抗禁止令が
組み合わさって
その人間の
”人生脚本”の下書きとなってゆき
その人は
その脚本通りにいきてしまいます。
まあ、人間は
大変ですよ・・・。
つい最近、
成功禁止令と対抗禁止令がかかっているなあ~と
思った良い例があります。
それはテニスの伊達君子さんで
この人は一見成功したかに見えます。
私もそう思っていましたが・・・。
その伊達さんが、テニスの試合で観客が
彼女がミスプレイをするたびに
ため息をつくことに苛立ち
観客に向かって、シャラップ、ため息ばかり・・・と
激怒した・・・という記事をよみました。
もしかすると伊達さんって、成功すると
ほんとうは
もっと高いレベルの
素晴らしい世界プレーヤーになっていたのではないでしょうか・・?
しかし観客の溜息に反応してしまう伊達さんは
自分自身が自分に対して溜息をついているからこそ
耐えられずに観客の溜息に
イライラと反応してしまうのです。
そこには
怯えている伊達さんがいるのですが、
皆さんはわかりますか・・?
つまり彼女は
成功する寸前でプレシャーの中に落ち込み
イライラと不安定になるのではないでしょうかね~。
逆に成功禁止令がかかっていない人は
ひたすら成功することだけへと突き進むことに
神経とエネルギーが注がれますから
他者や観客の事には反応しません。
観客が溜息ついても
なんとも感じないとおもいますよ。
たぶんねえ~、
伊達さんはきっといつも
親かコーチか知りませんが
誰かに(たぶん親でしょう)に
溜息ばかりつかれて
育ったのでしょう。
そしてその溜息と戦い
それに負けないように頑張ったのだけれど
でも、いちばん大事な時に
その禁止令が作動してしまい
だからこそ
そのやりきれていないところをまた
今
やりきろうとしているのかもしれませんね。
強くあれ、
しかし
成功するな・・・という禁止令は
たくさんの努力を積み上げながらも
自分が胸のすくような
成功を成し遂げる・・・ということの前に
力尽き
折れてしまいます。
しかし成功する人は
まっしぐらに成功へと走り抜けていきます。
そして自分が成功するにきまっていると
確信しているとおもいますよ。
そしてやりとげた
そこで、完全にピリオドが打たれますから
おそらく彼女のように
再チャレンジということはしないと思います。
つまり
積み残しがないのですね。
私は以前のように負けん気が
ギラギラしなくなった今の伊達君子さんが
好きです。
だから
彼女の禁止令が解けるといいなあ~と
思います。
オリンピックの選手なんかでも
こういう苦しみの中にいる人は
結構多いのではないかと
思います。
さて
どうでしょうか、
このブログを読んでくださっている方にも
自分の禁止令に
思いあたる人がいると思います。
自分の子供時代を思い出して
もし禁止令がかけられていたら
それを
解いてくださいね。
そんなもん
ほんとに
無用ですから。

コスモスを描きました。

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『怒りんぼモンスターが出現する!』
・怒りはどこからくるのでしょうか・・・???
・怒りをガマンしていると
どうなっていくのでしょうか・・???
・人間はなぜ怒るのでしょうか・・???
楽しみです。


かけてました。知らぬうちに…母親の育て方?から来ているのかもしれないです。「禁止令」を説くおまじないってありますか?
コスモス。いいですね~絵もお描きになるのですね~


私にはあなたが「偉そうに語れ」という脚本でも書かれたのかと思いました。私のこの反論も脚本ですか?なら世の中で議論するのも脚本ですか?伊達さん、何が失敗しているのでしょうか?さっぱりわかりません。ご自身を治してから物事を発信したらいかがでしょうか?