人生を解決する・・・その15 禁止令を解くには戦いが必要! |
禁止令だらけの人間でした。
交流分析で取り上げたのは
13の禁止令と
5の対抗禁止令の18項目ですが
それだけではなく
自分を息苦しくさせていることに気づいたら
それを外していくことです。
でもね
その時は強い意志と決心が必要ですぞ・・・。
そして禁止令は
傷ついているインナーチャイルドの
原因でもありますから
それをを解いてゆくには
戦いが必要です。
戦いとは
そういう禁止令を植えつけた親、或いは
それに類する人間との
戦いです。
親、あるいはそれに類する人間に対しての
怯えや不安や恐れ
更に
その圧力を跳ね返すための
”感情的な自己復活”が
必要なのです。
もうお分かりだと思いますが
禁止令は
ことごとく
”命令形”で
まさしくペアレントがその人を
心理支配しようとする
言葉です。
ペアレントとは
交流分析で指摘される
自分の中にある三つの自我状態の
1,ペアレント 2、アダルト 3、チャイルドと分類されたなかの
親的性格をもった自我で
それがチャイルドに対して
命令しているのです。
ペアレントには、
親ないし、それに類する人間たちから
バトンされ、自分の心理と感情の中に
刷り込まれてしまった
1、自分に指示、命令する自我と
2、自分を保護する自我の
二種類がありますが
禁止令は
親と一体化して命令する自我が
自分の内部から
脅し
命令して
自分を心理支配してしまうのものです。
つまり
生育期において
幼児であった自分は
親には到底かなわず
親の感情の圧力の中で
怯え
親に屈し
そしてこの親の自我を
受け入れてしまいます。
まあそのことがずーっと脳の中に
残ってしまい、
行動しようとすると、
瞬間的、
自動的に
その人間の感情と行動を
乗っ取ってしまいます。
だから
だあれもそういう風には言っていないし
そういう要求をしていないのにも
かかわらず
まるで
親から命令されているかのように
瞬時に自己規制してしまうのですね~・・。
禁止令を解くには
強い意志と
強い決意と
戦いが必要であるというのは
自分の中に刷り込まれてしまった親の圧力を
跳ね返し
親の自我を自分のなかから
叩きだして行かなければ
ダメなのです。
その時いちばん障害となるのが
・親への依存
・親に対する脅威
・親に歯向ってはいけない・・という常識や規律意識
・母親信仰
で
この圧力がすごいのですよ。
だからこそ
強い意志と決意をもって
どうしても親の心理支配から
脱却するぞー・・・・・という
強烈な自己救済意識と決意がない限り
なかなか難しいです。
幼児期に恐怖に感じた親の感情の圧力を
跳ね返すためには
親を全否定するくらいの勇気と感情的な対決が
必要なのですね。
これは「共依存からの脱出」でも書きましたが
単に自分の傷ついたインナーチャイドを
癒すだけでは
ダメなんですよ。
この親との戦いをやり抜かなければ
いくらインナーチャイルドを癒しても
インナーチャイルドに張り付いている
恐怖や怯えや不安は
取り除かれていないわけですから
その根源にある
自分の回復
自分の”感情”の回復による
インナーチャイルドの救出が
中途半端な
自己癒しで終ってしまいます。
ほんとうに
インナーチャイルドを救出し
自己回復の意志があるなら
それをカウンセラーと相談し
自分の中にしこっている感情を
すべて吐き出すことです。
それも
ただ話すだけではなく
当時の自分の臨場的な場面をおもいだしながら
感情的に吐き出すことが必要です。
泣きながらでもいいです。
怒りながらでもいいです。
ただ
ダメなのは
”お願いする”というスタンスです。
そうではなく
自分のなかから
親を叩き出す・・・という
強い自立性を持って
やることです。
自分の中の傷ついているインナーチャイルドに
気づくと
一時的に
親に対しての怒りや
絶望が湧いてきますが、
それはそれでいいです。
それを恐れないでください。
それが治まるまでは
それでいいです。
まずは
自分が親と分離して
自力で立てることが
第一優先です。
親を退治してしまうこと。
それが解決してくると
やがて
時間とともに
自分の中で
自分と親との関係の整理がついてきます。
その時は
アダルトの理性をもって
親を検証してください。
その時
親も、
ただの、ひとりの弱い人間であり
親も、
その親からバトンされた
ペアレントの自我に
心理支配されていたのだということが
わかってきます。
親も
たくさんの矛盾や
トラウマを抱えてた
ひとりの人間です。
そうやって初めて
自他の分離ができてくるのですね。
親と決別して初めて
自分だけの世界で生きるようになると
それに基づいて
他者と自分との距離が
量れるようになります。
さらに
自分と自分以外の世界を
俯瞰的に見る
”客観性”が生まれてきます。
客観性とは
自分も
自分以外の人間をも
その尊厳をもって
見守る目です。
あの
”Decent" の目です。
慎み深く
奥ゆかしい
上質な部分をもった人間(わたし)ですね。
最後に
最近私は
インナーチャイルドの救出とは
究極的には
自分の中の
とげとげしい感情が消えてゆき
さらに
自分の中にある
対立が、薄らいでゆくことだと
思っています。
それは
自分の中の
ペアレントの自我と
チャイルドの自我との対立が
だんだん消えてゆき
自分の中に
もともとあった
はじめの自分=純粋で自然なチャイルドと
賢く生きようとする知恵である
アダルトが
穏やかに
自分の命を導いてゆくことだと
思います。
こころを
甘く見ないこと。
そして
それは
厳しい自己検証と
戦いが
必要であること。
その戦いを乗り越えて初めて
普遍的な人間の地平が
見えてくるということですね。
秋なのに
夏の暑さの中を生き延びて
まだ
紅い君らが咲いている!
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