自分に愛情を与え続ける!その3・自分の言葉を持つ・Ⅲ |
私が三十代の終わりの頃ですかね~!
ミハエル・エンデの「モモ」という童話を読んでいて
ドキッ・・とした言葉があります。
それは「モモ」の話の中で
時間を司るマイスターホラという登場人物が
モモに言った
「言葉が熟するまで話してはいけない」という
言葉です。
もう、この言葉は
それまで
無自覚に
言葉をまき散らかしていた私には
ほんとうに衝撃でしたね~。
あゝ、言葉は熟するまで
心の中にとどめておかなければ
ならないのだ・・・・と
ハッと気づきました。
思いついたことばを
そのまま
しゃべったり
投げたり
ほおったりしては
いけない!
言葉を粗雑に扱わない!!!
自分のなかで
言葉が少しずつ熟していく過程に
その言葉の本当の意味や
私の伝えたい本質的なことが
見えてきます。
そしてそれがやがて
ひとつの文脈となり
私の”意識”となり
”私の意識の世界”を紡ぎだしていきます。
つまり
言葉こそ
わたしそのものです。
この世に生まれ
無から言葉を真似し、学習し、そして
そこから
今度は
自分の主体の意志にしたがって
自分の心と一致する言葉を使い
そしてその言葉で
自分の文脈をつくり
自分の世界を
自分のことばと文脈で
埋め尽くしていきます。
それはちょうど
作曲家が
音と音符からメロディーをつくり
そのメロディーから
曲ができ
やがてそれらが
シンフォニーになっていくようにです・・・・。
以来私は
言葉は生きものであり
命の息吹であり
ことばこそ
私の人生の道案内人であると
思っています。
更に大切なことは
◎ 言葉を偏らせない!
つまり、単にきれいな言葉を使うというのでは
ありませんよ。
綺麗なことばも
汚いことばも
使いこなします。
人生はそんなに甘いものではありませんからね!
激しい感情的なことばも
深い
理知的なことばも
必要ですね。
そして
アホな言葉も
おバカな言葉も
猥褻なことばだって
必要ですよ。
そして
時には
激しいドドスの利いたことばで
啖呵もきりましょう。
言っておきますが
私は口げんかなら負けませんよ!
ドスの利いた言葉を
使いこなせますからね~、
自信があります…大笑!!!
男と喧嘩しても
腕っぱしは弱いかもしれませんが
喧嘩なら、噛みついてやることもできますからね~!
負けませんよ
ひとが生きることは
そうそう綺麗ごとでは生きられません。
そして
戦う時には
戦う言葉も必要です。
美しいことばも
汚いことばも
清らかなことばも
澱んだことばも
すべてを使いこなして
たくましくいきる!!!
つまり
心を埋めるには
すべての言葉が
必要なんですよ!
色でいうなら
暖色も寒色も
全色を使いこなしてこそ
いい絵がかけるでしょ!
言葉も
同じです。
絵も音楽も
人間の内面が
あふれ出た世界です。
そして
言葉も
その人間の内面のすべてを
そこに表しています。
どんな
ささいな言葉・・・でも
ですぞ!
自分にどんなことばをかけているか・・?
それは、自分に対する愛が
あるか、ないかを
表します。
自分に優しいまなざしをむけていますか・・・?
と同時に
自分に愛情あふれる言葉を
注いでいますか・・・???
まずはそこです。
そんなことを
ちっともせず
他人にばかり愛情を求めていませんか・・・?
空疎なニセの言葉を
吐いていませんか?
言葉が熟してきたとき
そこには
その人の成熟が生まれてきます。
様々なことば
たくさんの言葉が
統合された
豊かに
言葉の実った
そのひとの世界です。
そうなると
いいね!
このたび""YouTube"で
いろいろなお話をすることになりました。
まずは
・物語の中から奔放に読み取ってみよう!というシリーズで
今回は
「竹取物語」と
「シンデレラ」を取り上げ
女優の本田絵美さんと対談しています。
どうぞよかったら、みてださい!
先日アンデルセンの「親指姫」と「人魚姫」を収録しました
近日公開です。
自分でいうのもナニですが
ちょっと面白いとおもいますよ!
もうすぐ春だね~!
YouTube拝見しています。楽しいいです。収録編集をなさっている方もかなり凝って(努力奮戦して)いますね。そして実に沢山の私の友人、知人、恩人に宣伝しまくっています。
その友人たちも『面白い』『興味深い』『何度も見ています、考えさせられています』などの感想を返してくれています。ありがとうございます。どうぞ無理のない範囲で、末永く続けてください。