一炊の夢のごとしの! |
思いだすのが
良寛と有願和尚のことで
私もこんな風に話せる友がいたらなあ~と
思います。
ふたりが阿吽の呼吸のごとく
分かり合える。
いや
分かり合えるということすら
不要なことで
それでいい・・・と
ただ、ただ向き合い酒を酌みかわす!
まあ、私は一滴もお酒をのめませんので
それだけでも不合格者ですが。
良寛も有願も
大変な道のりを超えてきたからこそ
そこにただただ
存在するというだけで
お互いが相通じたのでしょう!
その有願和尚が死んで、翌年の春に
良寛が歌います。
題 看花至田面庵 訳 田面庵に花を看る。
桃花霞挟岸発 桃の花が岸を挟んで霞のように咲いている。
春江若藍接天流 春の川が藍色の帯のように天に接して流れている。
行看桃花随流去 浮かんでは流れて、桃の花が去ってゆく
故人家在東頭 亡くなったあの人の家はあの流れの東の先のほうにあった なあ。
田面庵は有願和尚の住んでいた庵です。
それぞれが孤高の自分を愛し
そして
その大きな懐に相手を包み込みます。
沈黙のなかに
藍色の春の川が
天までも続いて
その両岸に桃の花が霞のようにさいている。
なにか心を乱されることが起きたとき
私はいつも
わが師良寛和尚ならば
どういう風にここを処するであろうか・・・・・と
思いを巡らします。
鎮まれるこころと
その静寂の地平を目指して
ただただ良寛の後ろを追う私です。
一炊の夢のごとしの生きる道為り
(denshinbashira )
このたび""YouTube"で
いろいろなお話をすることになりました。
まずは
・物語の中から奔放に読み取ってみよう!というシリーズで
今回は
「竹取物語」と
「シンデレラ」を取り上げ
女優の本田絵美さんと対談しています。
どうぞよかったら、みてださい!
先日アンデルセンの「親指姫」と「人魚姫」を収録しました
近日公開です。
自分でいうのもナニですが
ちょっと面白いとおもいますよ!
良寛の歌に思いがけず心が動かされました。
友が逝ったことへの憐憫ではなく、ただただ静かな懐かしさを感じさせるような…流れゆく時間をあるがままに受け入れるような…
シャドーについての日記、ぐっときました。
どうぞお身体をお大事になさってください。
田下さんのところに辿り着いたということは、心の奥底では直面して解決したいと望んでいるのだと思いますが、意識が必死に抵抗しているんでしょうね。難しい時期だと思いました。
今はシャドーに乗っ取られていた自分を懐かしく思い返します。
田下さんとこちらのブログに出会えて幸運だったと思います。