聡明な女たち!その5 |
めったに見ない(笑)”NHKの朝いち”を
見ました。
室井滋さんもプロの女優という聡明さがありました。
そして
室井さんも言っておられたように
フジさんはいつも我慢をして
家族を見守っている。
私はフジさんのがまんは
我慢というより
”あきらめる”ということのように
思います。
フジさんは、いろいろなことを
諦めてきたのだろうなあ~と
思うのです。
しかし
この
”あきらめる”と
言うことは
希望を失うということでは
ありません。
ひとつ諦めるたびに
ひとつ
成熟していく・・ということだと
思います。
成熟してゆくとは
現実がよく理解できてくる・・・とい
聡明さを
獲得することでも
あります。
そしてより現実的な希望が
見えてくるということでも
あります。
現実がよく理解できるからこそ
”沈黙”は金なのです。
軽挙妄動に走らない!
軽軽には動かず、
しっかりと
成り行きを見極めてから
行動に移す・・・ということが
できるのですね。
現実をよく理解し
成熟へと進むためには
たくさんの苦労を
経験しなければ
それは
見えてきません。
経験しても
考える力がないと
それを
生かせません。
文盲でありながら
フジさんには
知性の深さがあります。
聡明とは
知性の深さだと
思います。
その聡明さが
フジさんの顔から
美しさを放ちます。
美しいとは
そういうことだと
思います。
そして
女優の室井さんが
そのことをちゃんと心得ておられ
みごとに表現していると
感心します。
ドラマの撮影が始まった当初、
おじい役の
石橋蓮司さんが
室井さんに
「お前はすぐ泣くな!」という
アドヴァイスをしたそうです。
これは私の推察ですが
これまで見た室井さんは、
ともすると
ちょっと
役の感情の表出を
やり過ぎるなあ~と
思われるところが
多々あったように
思いました。
しかし
今度のフジ役では
石橋蓮司さんの
アドヴァイスが効いたのか
その感情の表出を
極力抑えた
室井さんの演技があります。
それがとても素晴らしいです。
自分の自我を振り回すのではない!
自我の手綱をちゃんと引いて
感情におぼれず
自分も周囲の人間をも
生かしてゆく。
そういう聡明な女性室井さんの
フジさんですね。!
フジさん
大変勉強になります。

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・[雪の女王」
・物語シリーズ最終回・「赤い靴」と「マッチ売りの少女」
です。
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