光の中にだす その3 考える貌! |
もしかしたら
誰も分らないかもしれない。
しかし
分る人だけが
分ればいいと思います。
今日本中で
今回のイスラムの人質事件に
反応しているかもしれない。
私もそれなりに
ことの推移を見ていたが
ある時
オヤっと興味をひかれた。
それは
人質にされた後藤さんの貌の推移で
最初に見たのは
後藤さんと湯川さんの二人が
オレンジ色の服を着せられ
犯人の両脇に座らせれいる画面であった。
その次に見たのは
後藤さんが
シリアに入る前に撮った
ご自身の映像で
彼が自分のメッセージを
話していました。
私が
おゝ・・と画面に目が張り付いたのは
その次の
湯河さんが殺された写真を持っている
後藤さんの写真の貌で、
そこには
今までの後藤健二さんとは
まったく違う貌の後藤さんが
いました。
どういう風に違うかというと
シリアに入る前の後藤さんの貌と比べ
明らかに
脳の集中の度合違っており
さらに
シリアでもメッセージを語る後藤さんの貌にあった
<散漫>さが
一切剥がれ落ちていた。
次に
ヨルダンのパイロットと
ヨルダンに収監されている女性の死刑囚との
交換を告げる
後藤さんの声も
シリアに入る前に
しゃべっている後藤さんの声とは
格段に
その呼吸の深さが
違っていました。
勿論命を奪われるという
極限での後藤さんが
どれ程緊迫した緊張の中に
いるかということでも
ありますが
しかし
そこには明らかに
後藤さん自身の中に
何らかの変容が起きてゐる。
今までとは違う
深い
深い懊悩の考察における
脳のジャンプが
見られるように思いました。
それはシリアに入る後藤さんとは
比較にならないほどの
透明感と静謐があるように
思いました。
おそらく
その極限での考察の中で
彼は考え続け
そして自分の感情と闘い
さらに
自分という人間の
中心にある<核>へと
突き進んだではないかと
思います。
湯河さんの貌は
最初の画像でしかみれませんでしたが
そこには
感情や思考を整理できず
もう絶望と恐怖が
団子のように混濁しているような
表情でした。
体と精神との
統制が崩壊しかかり
もう自我が
崩れ落ちていると
私は思いました。
もしかしたら
後藤さんも
そういう絶望と恐怖の混濁の中へと
突き落とされたかもしれません。
しかし
明らかに
後藤さんの貌は
湯河さんとは違う
論理性が
現れていたと
思います。
それはシリアに入る前の彼とくらべ
格段に
明晰な顔になっている。
よけいな感情や想念が
削ぎ落とされている顔です。
おそらく後藤さんは
自分が置かれている
極限的な中で
頑張ったのだと
思います。
何を頑張ったか?
それは
●超越しよう と
考え続け
頑張ったのではないでしょうか。
のこのこと紛争国の中へと
安易に出かけ
薄っぺらな
平和とか人道支援とかいう
ええかっこうしーの
尻軽で軽薄な
安倍総理の代償として
殺される自分を
考え
頑張ったのだと
思います。
そして
そういう後藤さんを
何とか
救いだしたいという人々の
「I am KENJI」という
自己表現が広がりました。
みんな後藤さんを
救いたいのですね。
良くわかります。
でもね
その映像の中に茂木さんもいて
「1am KENJI 」というカードをもって
写っていました。
あゝ茂木さん
あなたはやっぱり
尻軽だなあ~と
思いました。
茂木さんの本は素晴らしい視点がいっぱいで
特に
最近読み直した本には
「ノーベル賞にひれ伏す日本人の傾向云々」が
書いてありました。
そこまで
物事の本質が
みえるのだったら
もっとご自身の感情を整理し
●成熟した大人として
超越できないのかな~・・・?
尻軽に動かず
冷徹に
冷酷なくらいに
黙って
見ている。
有名人として
若者たちに
軽率に
●動かないことの
重要さと
動じないことの
凄さを
そういう肝の鍛錬さを
示してほしいとも
思いましたが。
でも
無理らしい。
それも
彼に期待する私の
勝手な幻想ですね。
後藤さんが
極限の中で
●その頭脳 のなかに
何が起こり
何を超越しようとしたか・・・?
それは
分りません。
しかし
あの貌と声の中に
答えがあるように
私は
おもいます。
感情に捉われることの先に
それ以上に
考えなければならないことがある。
ということを
熟知しているひとなら
そこに起きてゐる
複雑に絡み合い
さらに
人間の欲望の
油脂や垢にまみれ
不信と疑心で
固く
ほどけなくなった
今の国際社会の結び目を
どうしたら
ほどいてゆけるか。
その考察を
深めるには
群れから
離れ
成り行きを
黙って見ているくらいの
冷静さと
冷徹さの
スケールが欲しいです。
後藤さんが
最後に行き着いた顔の中にみえる
明晰さこそ
今の私達に
必要であると
おもっています。
だから今回
心ある人たちには
後藤さんの貌の変化を
見てほしいと
お伝えしました。
そして、もし
このブログを読んでくださっている
カウンセラーの卵が
おられるなら
あの貌と
声とを
見極め
その奥に
何があるかを
突き宛てることが
できるくらいの
<熟成度>を
獲得してほしいと
思います。
声の深さ
貌の表情
視線の奥にみえるもの
体の緊張度
などなど
そこにから
その人間の内部で
おきていることを
読み取っていく
そういう
熟成度です。
最後に
考える貌
それは
感情の
濁りがどんどんとれて
思考が透明に
浮かび上がってきた顔です
そこには
心と体が一本になり
その人の全体性が
その
存在に
注がれています。
後藤健二さん
ほんとうに
よく頑張れらましたね。
ありがとう!

映画対談「ロゼッタ・息子のまなざし」
You-Tubeで
アップされました。
映画から自由奔放によみとってみよう
第3回「ロゼッタ」
(伝心柱×村上浩康)映画監督ダルデンヌ兄弟
1時間半近い対談時間ですが
是非
ご覧ください!
第2回「オアシス」映画監督イ・チャンドンの世界
!
第一回「こわれゆく女」より
映画監督 ジョン・カサヴェテスの世界。

なにも
損なわれない!
素敵です。
●非公開コメントは
お受けできません。
