同じ光の宿り! |
私はドストエフスキーの
「カラマーゾフの兄弟」を
読み始めている。
高校生の時に読んで以来40年ぶりに
読み返している。
人間の煩悩と苦悩とを書きつくそうとする
ドストエフスキーの言葉が
まるでピストルのように
私の心の中に打ち込まれていく。
私に
おまえはどうなのだと
突き付けてくる。
ただひたすらに
人間とは
神とは
の追及の手を緩めない
そのすごさに圧倒される。
読みながら
あゝ
ここにもある。
私と同じ言葉が
あると
胸がこみあげてくる。
つい同じ言葉を
先日私は
ある人に話した。
それは
「自分を際立たせる」という言葉で
ドストエフスキーは
「自分の存在をはっきり際立たせてくれる人生の充実」と
書いている。
偉大なる大文豪のこころの中にも
この小さく無名の私の言葉の中にも
同じ光の宿りをみる。
ただそれだけのことであるが
背中を押されたように
涙が出てきた。


