シリーズ「結婚と離婚のワークショップ」その8.おまけ! |
その厄介でしんどい障害を
一つ、一つ解決し
のりこえてゆくプロセスにこそ
大きな<贈り物>があります。
それは
他者との関係性における
自分の自我の歪みや汚れに気づき、
修正していくプロセスです。
それは、
自分が素敵な人間になる
プロセスでもあるのです。
自分をディスカウントをし
他者をもディスカウントする自分の
歪みを修正し
また
ときには
自分が生まれ変わるような大きな
気づきがあります。
だからこそ
安易に結論を出し
そのプロセスを省いてしまうと
何も気づかず、
相変わらず、自分の自我の歪みや汚れを
そのまま抱えて
人生を続けてしまうのです。
自分が選んだ
結婚相手がもたらす
厄介な難問は
実は
相手を通して自分が
解決しなければならない問題でも
あるのです。
最悪の場合は
そこに
憎しみばかりが募ってしまいます。
しかし
その憎しみの種こそは
自分の中にあるのです。
相手の中にあるのではなく
自分の中にある
憎しみの種が
相手を通して
プーメランのように
自分に返っているのです。
だから
自分の中に
人間に対する
憎しみがあるな~と
気づかない限り
解決もつかず
自分も
救われないのです。
ここら辺の話になると
それを理解するのにも
高度の知力が必要なのですが・・・。
ほんとうにすごいというか
脳の世界の
厳しさというか
本人は全く気づいていませんが
また
なかなか気づけないのですが、
自分の脳の世界が
ディスカウントすることばかりが
常態化し
恒常化している人。
つまり
いつも
自己ディスカウントばかりを
している人は
無意識に
自分をディスカウントしてくれる人を
相手に選びます。
そうして
自分が相手から
ディスカウントされ
どんどん関係が悪化すればするほど
納得し・・・??
やっぱりそうかと
結婚に失望し
自分を被害者に置き
悲劇のヒロインやヒーロとして
納得します。
つまり
頭の中が
ディスカウントで
常態化していればいるほど
自分のディスカウントが
よりスパイラルになるような相手を
選んで
結婚するのです。
そういう人生の脚本を
脳が創ってしまうのですね。
そうなると
自分の結婚が失敗するほうが
自分にピッたりと
フィットするのです。
※ 悲劇のヒロインもヒーロも
蜜の味があるのです。
結婚は
こういう他者との間で起きる
歪みや汚れの
大変な問題を自分に突き付けてくるのです。
結婚を
やり遂げていくプロセスにも
また逆に
離婚をやり遂げていく
プロセスにも
その問題は同じような大きな影として
その人の前にたちはだかります。
それらは
解決してくれ~
乗り越えてくれ~と
その人に
訴えているのです。
それを一つずつ
解決し
乗り越えていくことこそが
実は
その人が
幸せになるために
取り組まなければならない
課題なのです。
私が闘っているのは
相手ではなく
自分ですよ・・・と書いたのは
まさしく
こういうことです。
自分との闘いを制し
自分の自我の弱さや歪みや汚れを
乗り越えた時こそ
新しい、
新生なる自分がうまれるのです。
逆に
その課題から逃げ
いつも
安直に
自分と妥協している人は
いつも相手にばかり求め
幸せを創りだすことが
できません。
私はカウンセラーの仕事は
その結論をだすために付き合うのではなく
その長い闘いになるであろう
その人のプロセスに
根気よく
付き合い
寄り添うことだと
思っています。
だから
時間がかかります。
そして
自分の中を掘り下げていくことは
大変な勇気がいります。
その勇気に自分の心が
開いてゆく過程こそが
大事なのです。
それは
歪んだ自分
コンプレックスまみれの自分
自我の欲の垢にまみれた自分
(支配欲や独占欲の垢にまみれた自分)を
見なければなりませんからね。
もしかしたら
正視できない自分でもありますよ。
しかし
そこをちゃんと見届けること。
見届けてやることこそが
自分への最大の<愛>ですからね・・・・。
感情の自分ではなく(ペアレンツやチャイルドの自分ではなく)
アダルトの自分(理性の脳)で
見届けて
さらに
自分の在り方を修正していく。
反抗し、抵抗し、否定にかかる
自分を
理性の自分が
制し
乗り越えていくのです。
そしてね、
何度も何度も書きましたが
そこには自己ディスカウントが
自分を
傷めているのですよ。
そういう自分は
深く傷ついた自分でもあり
ディスカウント癖が
蔓延していしまった
自分の脳と体です。
それを
はつらつとした生命力にみちた
もとの自分へと
戻してやるのです。
それは
自分を抑え込む自分ではありません。
自分を解放し
自分のもとからある能力や才能を
拓く自分でもあるのですよ。
結婚も離婚も
どちらも
いかに
そこにある問題を
解決してゆくか。
解決した先にあるのは
新しく
生まれ変わった自分です。
どうぞ
あきらめずに
やり遂げてください。
