2016年 01月 28日
文化も経済も周辺から中央へ!その3、地域再生! |
毎週土曜日になんとなく
「人生の楽園」という番組を見て
その次に「青空レストラン」を見るというのが
我が家の土曜のメニュウーです。
青空レストランは
宮川大輔と各地の食材の名人たちとの
絡みが面白く
食材の料理法などが
とても参考になります。
「人生の楽園」は
定年後や熟年の人達が
第二の人生を
田舎暮らしのなかで立ち上げていくという内容で、
熟年の人が第二の人生を
自分が好きなこと、
ほんとうにやりたかったことを
田舎で実現するのは
その人の人生の上で
素敵なことだと思います。
でもこの番組について私は
少し違和感を感じながら
みています。
移住者のなかで多いのが
そば打ち、パン作り、カフェ、ギャラリー、民宿などで
それはそれとしていいとしても
それが地域おこしかと言われると
首をかしげてしまうのです。
時にはなんだか移住者が
田舎を幻想化して
自分達の都会感覚をそのままスライドして
田舎に持ちこんでいるなあ~と
いうのもあります。
まあ、でも
これもテレビ番組の意図的
幻想の範囲内のことですから
深くは追及しませんが・・・。
地域おこしとか
地方の再生とはなにか?
私はそれは
地方の人や
地域の人自身が
自分で
イキイキとしだすことだと
考えています。
つまり
その土地の食堂のおばちゃんが、
その地域の八百屋さんが、肉屋さんが、
本屋さんがお菓屋が、
つまりその土地商店街が、元気になり
その土地の職人さんが
その土地の農家の一家が、
元気や自信を取り戻したりすることで
外から<洗練された異文化>を持ちこむことではないと
考えています。
つまり
田舎そのものの
丸ごとの
蘇生です。
厳しくいうと
田舎にフレンチやカフェや
パンを持ちこむことではない
反対に
その土地の人達が食べてきた
風土の中や
伝統的の中にあるごはんや料理の
味噌餅や団子がひっつみの中にこそ
美味しいものがあり
そこに生きる人が
普通に食べている食のなかにこそ
見直すべき食が
潜んでいるのではないかと
思います。
※ ごはんも郷土料理というくくりの中に入ると
もうそれは企画されて手垢がついてカタログ化され
死んでしまいます。
職に関しても
その風土の中で
ずっと培われてきた職や職能の中にこそ
都会的利便性や効率性に
冒され、浸食されてしまった
大事な技術や伎があるのではないかと
思うのです。
それらを担って生きてきた
その土地の人々が
もう一度生き返り、
自信を持ってくる。
そのためには
自分達の根っこにある
アイデンティティーに気づくことだと
考えています。
そこにこそ
今回ずっとテーマにしている
文化も経済も周辺から中央への
<キモ>の部分があると
思っています。
昨日は私のホームページができたことを
お知らせしましたが
そこにも書きましたが
今年は遠野の曲り家を借りて
ワークショップを計画しています。
そのこともあり
娘が遠野で地域おこしに頑張っている
伊勢崎克彦さんご夫婦の記事を教えてくれました。
(灯台もと暮らしの記事より)
彼は
農業と林業の再生に取り組んでいます。
そして彼の地域おこしの姿勢や
考えのなかに
私は大変興味ぶかいものを
感じます。
彼はどうやら
農業や林業の機械化で失ったものを
地域再生のなかで取り戻そうと
しています。
確かに近代農業は機械化されることで
仕事は楽になり
生産性や効率性もあがってきたけれど
しかし、
機械化によって
省略してきたことの中に
もしかしたら、
大切ないろいろなことが
あるのかもしれないということを
伊勢崎さんは考えている。
農業の伎や農民が身につけていた
自然との間で磨かれた感や
繊細な判断など。
それは機械ではなく手仕事に戻すことで
もしかしたら
地層のように積み重なっている
大切なものがあるかもしれない。
このことは
前回書いた小川紳助監督の
田んぼ一枚にも個体差があり
農民ひとりひとりもそれぞれが
掴みバトンしてきた農の伎の
個体差があって
それが日本の農業を支えてきた
という認識に
ドストライクに繋がります。
林業の馬との共同作業である
馬搬はもう
遠野にしか残っていませんが
彼はその継承にも取り組んでいます。
素晴らしいね。
最後にわたしは
都会のデジタル世界も大好きで
世界から持ちこまれる
眩しくて
眼がくらみそうな
様々な情報と意匠にも
わくわくします。
その一方で
地方のなかに眠るアナログ的世界にも
眠れる獅子のごとき可能性と
貯蔵されている
未開発のエネルギーを
感じます。
どちらもが
これからの日本が生きのびてゆくための
大きなテーマになると
思います。
どちらもが
大切なことだと
思います。
恥ずかしながら
私のホームページができました。
「田下啓子公式サイト」
よろしくお願いいたします。

お日様が
ポッカポカだね!
「人生の楽園」という番組を見て
その次に「青空レストラン」を見るというのが
我が家の土曜のメニュウーです。
青空レストランは
宮川大輔と各地の食材の名人たちとの
絡みが面白く
食材の料理法などが
とても参考になります。
「人生の楽園」は
定年後や熟年の人達が
第二の人生を
田舎暮らしのなかで立ち上げていくという内容で、
熟年の人が第二の人生を
自分が好きなこと、
ほんとうにやりたかったことを
田舎で実現するのは
その人の人生の上で
素敵なことだと思います。
でもこの番組について私は
少し違和感を感じながら
みています。
移住者のなかで多いのが
そば打ち、パン作り、カフェ、ギャラリー、民宿などで
それはそれとしていいとしても
それが地域おこしかと言われると
首をかしげてしまうのです。
時にはなんだか移住者が
田舎を幻想化して
自分達の都会感覚をそのままスライドして
田舎に持ちこんでいるなあ~と
いうのもあります。
まあ、でも
これもテレビ番組の意図的
幻想の範囲内のことですから
深くは追及しませんが・・・。
地域おこしとか
地方の再生とはなにか?
私はそれは
地方の人や
地域の人自身が
自分で
イキイキとしだすことだと
考えています。
つまり
その土地の食堂のおばちゃんが、
その地域の八百屋さんが、肉屋さんが、
本屋さんがお菓屋が、
つまりその土地商店街が、元気になり
その土地の職人さんが
その土地の農家の一家が、
元気や自信を取り戻したりすることで
外から<洗練された異文化>を持ちこむことではないと
考えています。
つまり
田舎そのものの
丸ごとの
蘇生です。
厳しくいうと
田舎にフレンチやカフェや
パンを持ちこむことではない
反対に
その土地の人達が食べてきた
風土の中や
伝統的の中にあるごはんや料理の
味噌餅や団子がひっつみの中にこそ
美味しいものがあり
そこに生きる人が
普通に食べている食のなかにこそ
見直すべき食が
潜んでいるのではないかと
思います。
※ ごはんも郷土料理というくくりの中に入ると
もうそれは企画されて手垢がついてカタログ化され
死んでしまいます。
職に関しても
その風土の中で
ずっと培われてきた職や職能の中にこそ
都会的利便性や効率性に
冒され、浸食されてしまった
大事な技術や伎があるのではないかと
思うのです。
それらを担って生きてきた
その土地の人々が
もう一度生き返り、
自信を持ってくる。
そのためには
自分達の根っこにある
アイデンティティーに気づくことだと
考えています。
そこにこそ
今回ずっとテーマにしている
文化も経済も周辺から中央への
<キモ>の部分があると
思っています。
昨日は私のホームページができたことを
お知らせしましたが
そこにも書きましたが
今年は遠野の曲り家を借りて
ワークショップを計画しています。
そのこともあり
娘が遠野で地域おこしに頑張っている
伊勢崎克彦さんご夫婦の記事を教えてくれました。
(灯台もと暮らしの記事より)
彼は
農業と林業の再生に取り組んでいます。
そして彼の地域おこしの姿勢や
考えのなかに
私は大変興味ぶかいものを
感じます。
彼はどうやら
農業や林業の機械化で失ったものを
地域再生のなかで取り戻そうと
しています。
確かに近代農業は機械化されることで
仕事は楽になり
生産性や効率性もあがってきたけれど
しかし、
機械化によって
省略してきたことの中に
もしかしたら、
大切ないろいろなことが
あるのかもしれないということを
伊勢崎さんは考えている。
農業の伎や農民が身につけていた
自然との間で磨かれた感や
繊細な判断など。
それは機械ではなく手仕事に戻すことで
もしかしたら
地層のように積み重なっている
大切なものがあるかもしれない。
このことは
前回書いた小川紳助監督の
田んぼ一枚にも個体差があり
農民ひとりひとりもそれぞれが
掴みバトンしてきた農の伎の
個体差があって
それが日本の農業を支えてきた
という認識に
ドストライクに繋がります。
林業の馬との共同作業である
馬搬はもう
遠野にしか残っていませんが
彼はその継承にも取り組んでいます。
素晴らしいね。
最後にわたしは
都会のデジタル世界も大好きで
世界から持ちこまれる
眩しくて
眼がくらみそうな
様々な情報と意匠にも
わくわくします。
その一方で
地方のなかに眠るアナログ的世界にも
眠れる獅子のごとき可能性と
貯蔵されている
未開発のエネルギーを
感じます。
どちらもが
これからの日本が生きのびてゆくための
大きなテーマになると
思います。
どちらもが
大切なことだと
思います。
恥ずかしながら
私のホームページができました。
「田下啓子公式サイト」
よろしくお願いいたします。

ポッカポカだね!
by denshinbashira
| 2016-01-28 09:05
| 文化も経済もベクトルは周辺から中央へ向か
|
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