「もしもし亀さんと音姫様の往復書簡」5 |
若干のお願いしたいことがあり
池袋で打ち合わせをしました。
その時亀さんから
「シャルル・フレジェ・妖怪の島」展のことを聞き、
すぐその足で銀座のエルメスまで
それを見にいきました。
亀さんとは
池袋東部の6階にある千疋屋で
カレーではらごしらえしました。
その時のカレーについているライスが
あまりにも
少量であり
巨漢の亀さんにとってはとても
腹ふくるるものではないと思い
銀座にいったらそれを補うべく
スイーツをご馳走しようと思いました。
それで<シャルル・フレジェ>を見た後
資生堂へと行ったのです。
まあ
そういういきさつがあり
亀さんからのお礼のメールがきました。
もう山ほど私を持ちあげてくださり
ほめ讃えていただいているので
これを皆さまの眼にご披露していいのかどうかは
若干迷いましたが
いつも通りの文体の面白さがあり
ご紹介することにしました。
どうぞ皆さま
私に対する賛辞を
◎値引きしてご覧くだされば
光栄です。
では
どうぞ
↓
敬愛なる音姫様
昨日は再び音姫様と二人きりでお目にかかる栄誉を授かりまして、
本当に充実した素敵な時間を過ごす事が出来ました。
本当にありがとうございました。
溢れんばかりの知力・活力・行動力で、キラキラと光り輝く音姫様より、
本当に沢山のパワーと深い知の恵みを頂きました。
ありがとうございました。
音姫様の全身から伝播されるエネルギッシュで、
とてもポジティブな波動は、
ずっしりと重たい甲羅を背負ったノロマの亀をも前進させ、
いつも下ばかり向いているマイナス志向の亀をも
しっかりと前を向かせる大きな力となります。
亀自身は、そこに善意に満ちたものを感じ、
恰も音姫様が後光を放ち、
眩い光で周りを照らす如来の如くに見えました。
一軒目の池袋の千疋屋では5種類の野菜カレーを頂きました。
僕に不足している野菜のエキスがたっぷりと沁み込んでいて、
とっても美味しかったです。
千疋屋と言えば、
僕にとっては何と言っても、
小津安二郎監督の『麦秋』に登場するショートケーキですね!
映画対談の際に、お渡ししたかった一品でございます。
http://www.foodwatch.jp/strategy/screenfoods/11274
その後は、銀座エルメスにて開催されている
フランスの写真家シャルル・フレジェ氏の『YOKAINOSHIMA』展へ。
僕の母は佐渡ヶ島出身なので、
展示されている佐渡・小木地区の「ちとちん」と言う
ヘンチクリンな名前の奴や、
佐渡・羽茂地区の「つぶろさし」(つぶろ=金精棒)が非常にユーモラスで、
強く印象に残りました。
因みに、僕の母の母の名前は本当に「カメ」で、
その姉は「ツル」だったそうです。
ツルさんよりもカメさんの方が実際に長生き致しました。
写真展の後は、中国人観光客でごった返す銀座の街を、
音姫様と三度目の銀ブラ!
念願の資生堂パーラーのサロン・ド・カフェでは、
実に品の良い空間で非常に贅沢なチョコレートケーキをご馳走して頂きました。
本当にありがとうございました。
千疋屋、資生堂パーラーと来れば、
もう小津安二郎監督のグルメツアーを決行したようなものです!
※ 朝日文庫より出版されている小津安二郎監督のグルメに関する本
『小津安二郎 東京グルメ案内』(著:貴田庄)をご参照下さい。
二度のお食事でお腹いっぱいになった所で、
未だ空っぽの僕の頭の方を満たす為にタクシーで丸善丸の内本店へ。
夢のような一日の最後の締め括りに、
敬愛する音姫様より、玉手箱の代わりに、
『遠野物語remix』『宮沢賢治全集7』『宮沢賢治全集8』と、
素晴らしい本を三冊も僕の為にご購入して頂きました。
本当にありがとうございました。
白髪のお爺さんになる前には全部読み終えたいと思います。
千疋屋もエルメスも資生堂パーラーも、
何処も彼処も亀には少々敷居の高い所ばかりでしたが、
何よりも音姫様とご一緒させて頂き、
同じ時間を過ごさせて頂けた事が本当に貴重な財産でございます。
本当に本当に素晴らしい一日でございました。
本当にありがとうございました。
ノロマの亀より