ウエブ戦国時代!!その2.グーグルと脳の世界! |
読みなおしてみたのですが、
10年前に読んだのとはまた違う感慨が
出てきました。
それはグーグルが実現している世界と世界観が
まさに
脳の世界と世界観に酷似しているなあ~と
気がついたからです。
つまり
グーグルが作り上げた
・コンピューターのあちら側にある
・巨大情報発電のシステムが
・人間の無意識の世界に相当しているなあ~と
気づいたからです。
私たちの脳の中には
自分の
・遺伝子のデーターと
自分が
・誕生後に獲得したデーターとが
・アナーキに
しかし
・常に出動可能状態で
待機しています。
そして
それらのデーターは
何かの刺激や欲求に基づき
・シンフォニックに
乱舞するごとく連鎖しながら
その<生命体>にとって
必要な要素を
・取りだし
・連結
・統合し
・結論付けたものが
・意識へと落下されます。
しかし
そういう脳内の自動的な動きはいっさい
私たちの意識には上らず
・すべてが
・無意識領域の
・脳の自立的なはたらきとして
為されていきます。
つまり
この<生命体(私)>にとって
今
・何が必要で
・そのためにはどういうデーターを
・掘り起こすか
は
いっさいを
脳が
自分でやってくれるのです。
脳学者たちは
そのことの比喩として
まるで脳のなかに
それぞれの能力をもったこびと(ホムンクルス)が
たくさんいて
そのこびとたちが
せっせと
<今>必要だと思うわれるデータを
とりだし、
精査し
統計し
それらを連結し
統合して
・意識という川下にのぼらせると
しています。
自分とはその川下で
すでに結論がでているものを
受けとっているだけで
あるとしたら
拒否権だけだと
している脳学者もいます。
つまり私たちはそれぞれが
巨大コンピューターシステムの脳を持ち
自分が受けた刺激や欲求を
ホイと脳が引き受け
勝手に脳内で
データ検索して
サーチし
連結し
それらはすべて
<無意識内>で
作業され
処理をされて
答えが
意識に顕われる・・・。
それは
まさに
自分が知りたいことを
ググったら、
コンピュータのあちら側に
グーグルが用意しているあるデーターバンクが
勝手に作動して
データーを検索して
ホイと
答えをだしてくれるのと
酷似しているのです。
さらに
グーグルの優れたところは
オープンソース化された世界では
誰でもがそこに参加でき
莫大な数の脳が関与して集まったデーターのバンクが
常時構築されてい行きます。
そこでは
集められたデーターによって
・データーどうしが洗われ、自然に精査され
・データーどうしで淘汰しあい
・刻々と新しいデーターバンクがつくられて行くと
いうことです。
しかし
しかしね、
ここでもっとも重要なことは
そこはテクノロジーの世界であり
そこに
・<人間が介在しない>ということです。
つまり人間は
人間=意識(自我)に縛られた存在
であり
その意識は個々人の
・自我の汚れや歪みをもっていますから
意識(人間)が介在すると
当然、
そのデーターは屈折したり
純度が落ちてしまいます。
特に情動をつかさどる
「辺縁系」の脳が作動し始めると
とたんに
警戒と防衛や攻撃のフレームで
データーが囲い込まれていきます。
つまり
不安、恐れ、怯えによる
データーの限定がおきてしまうのです。
だからこそ巨大に開かれたデーターバンクシステムを
限定させないためにも
・人間を介在させない
ということが
大きな意味を持つのですね。
しかし
グーグル以外のIT産業は
人間を介在させる方を
選択してしまいました。
たいがいの人は
データーが独り歩きをしないように
・人間を介在させたほうがいいと
思うのではないでしょうか。
それは
脳のメカニズムや
心理の構造を
理解できていない人の
考えることです。
そのあたりを
見誤ったのが
日本のIT産業の後進性だと
私は考えます。
つまり
人間に対する肯定と信頼をもって
誰にでも扉を開き
誰からも
情報を収集するという
大胆なことができず
疑いと警戒のなかで
ITビジネスの大きな主導をとることが
できませんでした。
それは
脳世界及び心理世界の
メカニズムに対する無知と
内向きな日本の文化と風土が
底知れない可能性と価値をもって登場した
コンピューター情報世界の
臨界的な価値に
盲目であったかもしれないですね。
人間の脳の無意識の中にも
莫大なデーターバンクがありますが
そこにも確かに
マイナス要因のデーターも
あります。
そのマイナス要因のデーターによる
データーの限定や
囲い込みも確かにあり
それが
人間の意識と行動にブレーキを
かけてしまいます。
だから
マイナス要因をたくさん抱え込んでいるひとほど
自分の才能を発揮できません。
なぜなら
人間を信頼できませんから
当然
自分も他者も信頼しません。
そういう人は
実は自分の脳の中には
莫大なデーターバンクがあり
不安要因でブレーキをかけたり
自分をディカウントしなければ、
つまりは
脳の連鎖の縛りが解ければ解けるほど
脳がその力を発揮する
ということを
知らない人です。
まあ、
そういっても
ほとんどのひとは
自分の脳の世界をしらないでしょうし
まさか
自分が
自分の脳を制限して
能力を落としているなんて
思いもつかないと
思います。
ウエブ進化論の中で書かれている、
ネット世界の三大法則のうちの一つである
◎神の視点からの世界理解とは、
人間すべてを肯定する
という
ダイナミックな視点から
世界全体を俯瞰し
オープンソースにより
更に
世界のダイナミズムを起こしていく
ということに
参加することで起きる
今までの閾値をこえた
未来世界のビジョンへ
向かうと
いうことだと
思います。
そして
ここにグーグルの成功があるように
私は思います。
脳と心理の世界から見ると
秀吉は
脳の<辺縁系>を解決できなかった。
つまり
自分の情動の世界(不安要因の世界)を
克服できなかったことが
豊臣政権の滅亡に繋がりました。
自分の意識は勿論のこと
無意識領域にある
人間不信のマイナス要因を
いかに
克服し
辺縁系が囲い込んでいる
マイナスのエピソード記憶と感情のしこりを
削除していくことこそが
その人が自分の能力を開花し
自分を生かした成功へと繋がります。
では家康は
どうであったかを
次回書いてみます。
芍薬の花です!!