新しく旅つHさんへ、その8、<足元を耕し、育てていく> |
時間と年月の風雨の中でこそ
うまれ
成り立っていく。
さて今日は最終回として
一番大切なことを書きます。
今日のタイトルは
<足元を耕し、育てていく>
Hさんにとって足元とは
これから自分が仕事をし
そこで生きる
東北の地のことです。
そこはこれからHさんが生きるための
大地です。
だからこそ、
自分がそこで仕事をして
そこで暮らす人々に
・受け入れられ
・喜んでもらうには
その地が
どういうところであるかを
しっかりと
・調べ、
・研究し
・知ることが
大事です。
・その土地の郷土史を知らべ
・その土地の気候風土をしらべ
・その土地の暮らし方を調べ
・そこで暮らす人々の考え方や価値観や嗜好をしらべ
・そこで暮らす人々の喜びはなにか
・そこで暮らす人々の悲しみはなにか
などなど
まさに自分の足元の大地がどうであるかを
どんどん好奇心をもって調べ、研究していくこと。
それが
・足元を耕すです。
さらに育てるとは
その土地の人々と自分の
<関係を>育てる。
ということです。
それは
そこで生きる自分の足場をしっかり耕し
種を撒き
そして関係を育てるということです。
ポイントは
・受け入れる
ということです。
・その土地にあるたくさんの魅力を
みつけて
受け入れていく。
・逆にその土地にある閉鎖的なものや
・古くさいものも
・理解して受け入れていく。
◎決して自分と対立させない!!
ともすると
人間は自分をうけれてもらうことばかり
考えがちですが
そうではなく
・自分もうけいれてもらい
・自分も受け入れていく
という
相互の関係こそがだいじなのです。
都会的なHさんと
その土地の地方的なものとが
次第に交流し混じり始めていくと
さらにそこに
Hさんの独特の個性として
第三の魅力的なものが
生まれるかもしれません。
それこそがやがて
●Hさんの魅力ポイントになっていきます。
逆に
●絶対してはいけないことは
今までの東京や都会と比較したり
ましてや
見下したりしては
絶対いけません。
いつもこのブログでも
書いていますが
◎文化は周辺で起こり(発生し)
それが中心に向かいながら
洗練されていくのですよ。
しかし
そういう原初的にたくさんの要素を含んだ
もろもろのものは
中心に向いながら洗練されていき
その洗練と
引き換えに
原初的な生命力やエネルギーを失っていきます。
そしてそれらが
中心に辿り着いたときは
終焉(死)が始まるのです。
このことを知らない人達は
文化は中心(都会)からか下(地方)へと
下降していくと思いこんでいる。
そうではないのですよ
そのプリミティブなエネルギーと生命力が
中心用に(都会用)に洗練加工された瞬間から
消費されてゆくことが
始まり
あっというまに消費されて
通過され
忘れられていくのです。
だからこそ
地方は大事なのです。
地方の中で
土地や風土と密接し
まだまだかたちとしては
未成熟で
泥臭い(土臭い)なかにこそ
プリミティヴな原石や源流やエネルギーが
潜んでいるのです。
時間があれば
どうぞ
その土地の郷土の歴史を調べ
いろんなところへでかけ
そして
いろんなものを食べ歩き
さらに
たくさんのひとびとと
出会い
交流してくだい。
そして
最後に
・人々と交流するコツは
・心の中を空っぽにして
・あっからかんに
・あっさりと
交流する
です。
まだまだ若いHさんが
沢山の人々との出会いのなかで
◎揉まれつつも
そだっていくのを
私は
楽しみにしています。
陽の当たらないところも
みんな素敵なんだよ!