ボタンを掛け違える!! |
卒業生二人が
来てくれ終日話に花が咲いた。
ふたりともが
見違えるように
存在感を増している。
その底流には
しっかりと自分の舵取りをしていく
彼女らがいる。
私はほんとうに嬉しい。
人間はひとつボタンを掛け間違えると
そこからが、人生の別れ道になってしまう。
それは本当に残念なのだが
ひとつボタンを掛け間違えるだけで
そこから次々とボタンのかけ間違えが
起きてきて
その人が無明の沼であがき続けるか
それとも
自分に気づきその沼から抜け出していくかの
別れ道になる。
自分は何を
どのように掛け間違えているかに気づくのは
そうたやすいことではない。
そこにはいつも
むくむくと頭をもたげてくる
自我の感情や
自分への執着があり、
それと格闘し
乗り越える必要があるからね。
そして
人間は、
ボタンをかけ間違えている自分にこそ
執着するからだ。
ふたりともが
それぞれの自分を抱えて
私の所へ来てから7、8年くらいにも
なろうかね~!
その間
彼女たちそれぞれが
そういう自分を軌道修正し
自分の甘えや弱さと戦いながら
自分という人間を
掴んで行ったんだね。
私の家は丘の上にあり
長い坂道を登らなければならない。
ふたりは
それぞれの自分の闇を抱えて
この坂道をのぼってきた。
私は、
私を探し
私の家まで辿り着いたひとにだけ
カウンセリングをする。
なぜなら
自分を変えていくには
自分を変えようという
強い意志がなければ
人間は変われないからだ。
そしてその人間が
自分の中を
掃除し変容させていくには
長い年月がかかる。
一回や二回のカウンセリングなんかで
変われるわけがないからだ。
つまづきの石を
何年もかけて
根気よく取りのぞいてかなければ
ならないんだね。
人間は人(他者)との出会いの中でこそ
変わっていけるのである。
だから私は
カウンセリングというより
その人と私が出遭い
その人と私とが真正面から
向きあい
その人を甘やかさずに
その人と格闘することが
カウンセリングだと
思っている。
それは
最早カウンセリングというドメインを
逸脱しているから
カウンセリングじゃないかもしれないね・・・笑!
ふたりともが
あのきつい坂道を
登って私の所へ来た。
そして
激しく
自分の道をふさいでいることに
向きあい
そして
逞しくそのことと戦い
そして今
あの坂道の上に広がる空を
見ているとおもうよ!
人間は出会いの中で
成長し
成熟していく。
しかしその出遭いも
自分から求めなくては
出会えない!
そしてその出遭いも
決して甘いものではない。
自分にとって
最もて厳しいことを
突き付けて来る人間と出会う中でこそ
それまで茫洋としていた
自分の輪郭がみえてくる。
そしてやがて
自分が何をかけ間違えていたかが
見えてくる。
ふたりともが
それぞれ
その戦いをよくぞ
くぐり抜けたと
思う。
ふたりともが
今
カランカランと
お腹から笑い
そしてもう
何があっても
大丈夫!
ボタンをかけ間違えることは
ないだろう!
さて今日は
今日から始まる
能勢広さんの
『広島原爆・魂の撮影メモ』及び
「カメラマン・スピリッツ三代』展へ
行って来ます。
●8/5(土)~8/9(水) 展示 11時~18時
映画上映 11:30 ~12:00 14:00~14:30
18:00~18:30
●映画上映中は展示はみることができません。
●アートギャラリー884(03-5615-8843)
その時「MIZUTAMA」で収録した能勢さんと私の
対談集を届けてきます。
それを会場においてもらいますので
もしこの展示会に行かれた方で興味のある方は
是非読んでみてください。